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レッドクリフ Part 1

2008-11-10 05:13:04 | Movie
ジョン・ウー監督の『レッドクリフ Part 1』を観てきた。
本作は三国志最大の戦いといわれる赤壁の戦いを描いたスペクタル巨編で、二部作の前作となる。
三国志は小説、漫画、ゲームなどで頻繁に取り上げられ、世界中で熱烈なファンも多い。
その英雄伝が製作費100億円を投じられ、壮大なスケールで映像化された。
中国、台湾、日本などアジアの名優やハリウッドの世界最高VFXスタッフが集結し、なおかつ中国が撮影に全面協力をした一大プロジェクトと言われている。
以前から三国志に興味があったので、結構楽しみにしていた。
オリジナル脚本によるジョン・ウー版の三国志は果たしてどうだろうか?

そのストーリーを紹介すると・・・。
西暦208年、帝国最大の実力者、魏の曹操は若い皇帝を武力で脅し、天下統一を企てる。
まずターゲットにされた抵抗勢力の劉備軍は、80万人の曹操軍に長坂の戦いで敗走を余儀なくされる。
蜀、劉備軍の軍師、孔明は同じく曹操軍の抵抗勢力で、劉備軍の敵となる呉の孫権と同盟を結ぶことを進言し、一人、孫権の元へ向かう。
孫権が信頼する司令官、周瑜の進言もあり、曹操と戦うことを決意する孫権。
しかし曹操軍は80万人。同盟軍はたったの5万人。
曹操軍は圧倒的な軍事力を持って、同盟軍を殲滅するべく決戦の地、赤壁へ向かう。
果たして、劉備、孫権同盟軍は知略と結束で圧倒的な軍事力を誇る曹操軍に勝つことができるだろうか・・・?

孫権軍の司令官で人徳が高く美男子と言われた周瑜を演じるのはトニー・レオン。
一方、周瑜と固い友情で結ばれる劉備軍の天才軍師、諸葛孔明を演じたのは金城武。
その他、孫権をチャン・チェン、孫権軍の臣下の甘興を中村獅童、周瑜の妻でやはり絶世の美女と言われた小喬を台湾のスーパーモデルのリン・チーリンが演じている。
この作品の見物は中国軍のエキストラを借りて撮影された戦闘シーンだ。
流石、ジョン・ウー監督、圧倒的に迫力のある決戦の撮影に成功している。
戦闘シーンでの音響効果もなかなかのものだった。
また三国志に登場する各キャラクターのイメージを強調した登場のさせ方、戦い方、エピソード等が、よく考えられていて実にカッコいい。
特に劉備軍の勇猛な武将、関羽、張飛、趙雲の大活躍は胸がすく。
実は映画の封切前に三国志を小説で読み始めたが、関羽、張飛あたりの格闘シーンを読んでいるだけにこれら二人の猛将の戦闘シーンには期待せざるを得ない。
しかし期待を裏切らない決戦のシーンだった。
また後半最大の山場となる九官八卦の陣を使った曹操軍、同盟軍の決戦もみものだ。
システマティックに隊列を変化させていくこの九官八卦の陣が、曹操軍に功を奏すのか期待してみて欲しい。
また、敵同士でもある周瑜と孔明が友情を深めていく過程などもワクワクする感じでいい。
役者陣にとってもあまりにも有名な英雄伝のキャラクターを演じるにはプレッシャーがかかると思うが、見事に演じていると思う。

Part IIの公開は来年4月の予定らしい。
それまでに全巻読破して、この続編鑑賞に望みたいと思う。
先行して公開された地元中国でも大ヒットをしたとの事。
三国志のファンはもちろん、まだ読んだことがない人が観ても楽しめる巨大スペクタル・エンターティンメント大作です。
この機会に政界中で愛される三国志に是非触れてみましょう。

レッドクリフ Part 1 公式HP


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