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Perfume Global Compilation LOVE THE WORLD / Perfume

2012-09-17 21:25:22 | Music
DANCE & HOUSE


『Perfume Global Compilation LOVE THE WORLD』が先日リリースされた。
これはPerfume が世界進出をするにあたって、海外のリスナー向けの入門編として企画されたもの。
Perfumeの魅力であるポップなダンスチューンに加え、時々繰り出されるアイドルらしからぬヘビービートでエッジーなダンスチューンなども選曲されている。
まさしくこれはベストアルバムと言っても過言ではない内容だ。
やはり Perfume の音楽面での魅力はこういったクールなダンスサウンドであり、個人的に選曲しても似たような感じになるだろうという納得の内容だ。
更に本作には中田ヤスタカによる「 チョコレイト・ディスコ」と「 MY COLOR」のニュー・リミックスが収録されている。
ほとんどの曲はCDで持っているが、やっぱり買っちゃうんだよね。
まあファンとしては当たり前なんだろうけどね・・・。

Perfume は最近海外進出も視野に入れ、メジャーデビュー以降所属していたレーベルの徳間ジャパンコミュニケーションズからユニバーサルJに移籍している。
今回は移籍前の作品からのコンピなので、徳間ジャパンからリリースされている。
良く解釈すると Perfume の海外進出を後押ししているとも言えるが、海外進出が現実となれば当然こういう形の作品は売れるだろうと読みからのリリースだろう。
方針からすると本来はユニバーサルJが企画したい内容なんだろうけど、過去曲の音源持ってないしねぇ。
このあたりが個人的には興味深かった。

しかしユニバーサルJ移籍以降にリリースされたシングル「Spring of Life」、「Spending all my time」はより海外を意識したクールなダンスチューンとなっている。
特に「Spending all my time」は中田ヤスタカらしくないサウンドで、海外のダンスミュージックシーンではありがちな感じの曲だ。
なんとなく気持ちはわかるものの、この路線ではいいのだろうか?とちょっと心配になったりもする。

さて、収録曲は以下のようになっている。


1. ポリリズム
2. edge(トライアングル - mix)
3. love the world
4. エレクトロ・ワールド
5. チョコレイト・ディスコ (2012 - Mix)
6. SEVENTH HEAVEN
7. GAME
8. シークレットシークレット
9. NIGHT FLIGHT
10. Baby cruising Love
11. Butterfly
12. FAKE IT
13. レーザービーム
14. GLITTER
15. MY COLOR (LTW - Mix)
16. Dream Fighter

うーん、選曲だけでなく、曲順もなかなかいい。
自分が並べても 1.から 4.までは同じ順番にしたと思う。
特に 2.の「edge」は Perfume の曲の中では一番とんがっている曲で、「ポリリズム」の後に続けて、どうだぁー!という感じの進行となる。
この後に海外受けしそうなポップな「Love the World」にいき、メジャーデビュー当時の最もカッコいい「エレクトロ・ワールド」につなぐ。
出来ればこの曲のリミックスも聴きたかった。

その後、ライブで盛り上がる「チョコレート・ディスコ」のうれしいリミックス。
今後ライブではこのリミックスを使うんだろうね。

そして、一番意外だったのが、6.の「Seventh Heaven」だ。
シングル「ポリリズム」のカップリング曲で、どのアルバムにも収録されていなかった。
ライブではお馴染みの曲だが、ここに入れてきたのは正直驚き。
でも、この曲もいい曲だと思う。

その後、ビリビリとしたぶっといシンセベースが印象的なエッジーな「GAME」に続く。
そしてアイス『PINO』のCMで使われた「シークレットシークレット」と「NIGHT FLIGHT」。
「NIGHT FLIGHT」は YMO トリビュートっぽい曲で面白い。

その後、ポップな「Baby Cruising Love」となり、アフリック・ビートの「Butterfly」に続く。
この曲を選んだのはちょっと意外だったが、ダンスアルバムとして考えると納得は出来る。

そして本作初回特別版のDVDに PV が収録された「FAKE IT」。
360度に60台のカメラを配置して撮ったマトリックスなライブ映像がクールだ。
この曲はシングル「ねぇ」のカップリング曲で、こちらもアルバム収録はされていない曲だ。
下にPVのリンクをしているので、是非観て欲しい。

そしてキリンのチューハイ「氷結」のCMで使われた「レーザービーム」、「GLITTER」に流れ、アルバム『JPN』収録の「MY COLOR」のリミックスに続く。
しかしなぜこの曲をリミックスとしたのかはよく分からない。
そして最後は Perfume の曲の中でも一番のポジティブソングと言える「Dream Fighter」で締めくくる。

さて、Perfume が海外で評価されるのかどうかは分からないが、改めてこのアルバムに収録された曲を聴くとやはり中田ヤスタカ・サウンドはかなりクールでいい。
このサウンドに加えてあのダンスパフォーマンス組み合わせは海外のダンスミュージックファンやポップカルチャーファンに少なからずインパクトを与えられるのではないかと期待している。
特に北米は歌がうまいアーティストを売り込むにはハードルが高いので、Perfume のようなユニークなグループの方が売れやすいかもしれない。
世界進出といって、結局アジア圏内だけだったら物足りない。
やはり北米やヨーロッパでもブームを起こして欲しいと願っている。
Perfume はそれが可能なコンセプトを持ったグループだと思う。
そんなことをいろいろと考えたアルバムだった。



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[PV] Perfume 「FAKE IT」(full ver.)


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