おやぢタイプ

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スポーツ / 東京事変

2010-03-08 00:24:01 | Music
Alternative & Punk

椎名林檎本人が出演している江崎グリコ「ウォータリングキスミントガム」の TV CM で流れていた曲を聴いて、この曲、カッコいいなと感じた。
それが東京事変の「能動的三分間」だった。
へぇ、東京事変って、こういう曲もやるのかと興味を持ち、まだリリースされていないニューアルバムを早々と年末に予約した。
そして2/24にやっと届いたのがこのアルバム『スポーツ』だ。

東京事変は『教育』、『大人(アダルト)』、『娯楽(バラエティ)』というアルバムをリリースしてきた。
いずれもテレビ番組のジャンルをアルバム名にしていたとの事で、今回のジャンルが『スポーツ』となったらしい。
ちょうどバンクーバーオリンピックに日本中が熱狂している中でのリリースとなったので、このタイトルは非常にタイムリーだ。
タイトル通り、スポーティな曲が多いのだろうか?

1曲めの「生きる」はクイーン風なアカペラで始まった。
意外な展開だが、結構これが心地よい。
アルバムのイントロ的な曲で、短くまとまるような曲かと思った。
そしたら1コーラスすべてが重厚なアカペラで、2コーラス目からは楽器が入り、一転跳ねるようなアップビートで続いていった。
このギャップがカカッコいいじゃないですか。
ボーカルも歌詞も林檎ワールド全開って感じで、ちょっとゾクゾクした。
アルバム全体の出来もかなり期待出来そうな感じだ。

先の「能動的三分間」はファンキーなR&B調の曲だ。
うねるようなビートに林檎の刹那的なボーカルが絡んでいく。
サビでかぶってくるコーラスがとても印象的で、後々まで頭に残る。
驚くことにこの曲、タイトル通りきっちり3分の曲だ。

他にも今の"ウォータリングキスミントガム"のCMで流れている「勝ち戦」はスコーンと抜けるようなロックだし、2年くらい前にSUBARUのCMで使われていた「閃光少女」はキャッチーなロックで、まさしくスポーティだ。
アルバム唯一のバラード「スイートスポット」は、胸をズシーンと打つような感情が伝わってくる曲だ。

実は今まで椎名林檎のソロも東京事変もきちんと聴いた事が無かった。
勝手にとんがったパンクなサウンドと想像していたが、実際はポップ、ロック、R&B、ジャズといったいろんなジャンルの曲がうまく融合したアルバムとなっている。
普通はこういう何でもあり的なアルバムだと、まとまりが無い感じしてしまうものだが、椎名林檎という非常に強烈な光を放つボーカルがアルバム全体に一貫性を持たせている感じがする。
実は大人向けの上質なポップ・ロックで、結構自分好みのサウンドであることがわかった。
そのうち、前3作品も聴いてみたい。


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2 コメント

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おもしろいですよ (ファン)
2010-03-08 01:26:13
通りすがりですがコメントします。

教育はジャガジャガしたロック。メンバーチェンジした後の大人はジャズ色の強いピアノが効いたアルバム。林檎が一切曲を書かなかった娯楽は軽くて可愛いポップになっています。
ピアノの伊澤とギター浮雲はそれぞれあっぱとペトロールズという自分のバンドを持っていて二人とも全く違うカラーの曲を書きます。


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なるほど、そうですか。 (おやぢタイプ)
2010-03-09 00:17:29
ファンさん

コメント、ありがとうございます。
東京事変はアルバム毎にサウンドを変えてきてるんですね。
そう聞くとそれぞれ聴きたくなってしまいますね。
そういえば数年前、林檎が音楽番組でジャズを歌っていたのを何度か観ましたが、今思えば『大人』のプロモだったんですね。

ジャズ好きなので、まずは『大人』から聴いてみようっと!
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