功山寺決起

青山繁晴事務所から自由民主党の党員になりました。(2020年)

3回目のワクチン接種の遅れ (2022/01/27/ニッポン放送)

2022-01-27 21:30:35 | ニッポン放送

3回目のワクチン接種の遅れ ~未だ国産ワクチンがないことが背景にある

飯田)官邸によると、3回目を打ち終えた方は全人口の2.1%と、目標よりも低い値だということが報じられています。青山さんはどうご覧になりますか?

青山)いちばんの背景は、国産ワクチンがいまだにないということです。ワクチンの種類が変わってもいいということは確認されているので、もしいま国産ワクチンがあったら、事情はまったく変わっていたはずです。ワクチンが必要になってからずいぶん時間が経つのに、依然として使えるようになった国産ワクチンがないという問題は、根っこまで掘り下げる必要があります。

飯田)国産ワクチンがないということが。

青山)総理が国民に向けてメッセージを送られるのはもちろんいいのですが、国民のなかには当然、ワクチン接種に反対の方もいらっしゃるし、実際にいろいろな事情でワクチン接種を受けられない方もいらっしゃいます。

飯田)そうですね。

青山)欧米諸国はずいぶん強硬手段ですけれども、日本ではそれをやりません。私もやらない方がいいと考えています。しかし、ワクチン反対の方が原因で接種が遅れているわけではありません。多くの方は受けたいとお考えなので、供給、それから接種の体制づくりに遅れがあると、私自身も含めて謙虚に考えるべきです。

3回目のワクチン接種が遅れているのは、2回目の接種が遅かったから

飯田)「まだ接種券も来ないではないか」という意見を、メールやツイッターでもいただいています。

青山)現実として、私たちにもまだ来ていないですよね。作業が遅れているというよりは、2回目の接種が遅かったからです。一定期間を空けることを考えると、3回目接種についても諸外国より遅れるのは、当然といえば当然です。もともと遅れ気味でやっていて、あとで間に合ったからいいというのは、私の考えとは全然違っていて、遅れたために命を失った方もおそらくいらっしゃいます。

飯田)ワクチン接種が遅れたために。

青山)感染予防そのものに効果があるということもわかって来ているので、ワクチン反対の方がいらっしゃっても、疫学的な結果も全体としては出ています。もちろん違う意見の方もいらっしゃいますけれども。

1回目、2回目の遅れも「結果的によかったではないか」は違う ~それによって犠牲になった方もいる

青山)それを考えたら、最後に辻褄が合えばいいという話ではないのです。現在のオミクロン株はデルタ株とは違い、軽症者が多いのは事実です。私の知っている感染された方も、専用の薬が投じられたわけではなく、普通にのどの痛みのために出す薬であっという間に症状がなくなったり、熱も普通の解熱剤で症状がなくなった方もいらっしゃいます。

今回は2回目接種までのように「最後の辻褄合わせ」はしてはいけない

青山)大人から子どもまでそういう傾向があることを、私なりに確認しています。それでも一般的に医師の間で言われているのは、感染者があまりにも多くなれば、一定数の重症者や亡くなる方は出るので、被害は大きくなります。総理もメッセージで言われている通り、感染予防効果があると言われているわけだから、絶対に最後の辻褄合わせのようなことをやってはいけません。

飯田)最後に辻褄が合えばいいということではない。

青山)1回目、2回目の遅れも「結果的によかったではないか」と政治家が言ったり、官僚も水面下で言ったりしているのですけれども、違います。遅れている間に犠牲になった人がいるのです。それを繰り返してはいけません。

飯田)PCR陽性者数が、東京都では1日当たり1万人を超えて来ています。特に「医療従事者に対する3回目接種は、もう少し早くてもよかったのではないか」という意見も出ていますが。

青山)その通りです。お医者様の意見も聞いているのですが、外ではおっしゃらなくても、ご自分が感染なさる不安は非常に強いですよね。それとオミクロン株の感染力の強さは、昨日(26日)も知事の方がいらっしゃったのですが、「想像を超えています」と言っていました。お医者様も自治体の首長さんも、みんなが驚かれるような感染力です。回復が早い人が多いのも事実ですし、おそらくピークアウトも早いでしょう。デルタ株よりは間違いなく早いです。でも、軽視することはできないですよね。

分類を2類から5類へ ~医療費が自己負担になる問題もあるが、検討は始めるべき

飯田)いまは自宅療養が大半になっていますけれども、例えば保健所がパンクしてしまう可能性を考えると、感染症法上の分類を変えた方がいいのではないかということも言われますが。

青山)それは安倍元総理もおっしゃっていますし、私のところにもそういう意見が来ます。ところが、2類から5類にすると、PCR検査も公金で賄うことができなくなるのです。

飯田)有料になる。

青山)自己負担になります。そういうことを考えると、2類から5類にして感染者が増えても、軽症だからいいではないかという考え方には、私は立てません。ただし自分の動画でも言いましたが、ピークアウトが早いので、5類にする検討は始めなくてはいけないと思います。



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佐渡の金銀山、まもなく (2022-01-27 19:20:46)

2022-01-27 19:44:12 | On the Road
 ただし、今夜ではありません。
 早くて、明日1月28日金曜のうちでしょう。
 もしも遅れれば、29日土曜です。しかし基本は、28日金曜でしょう。

 すみません、これ以上は、申せません。
 これでぎりぎりです。




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日米会談(ぼくらの国会・第274回)

2022-01-27 19:09:00 | 青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会


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ウクライナ情勢をめぐる国会決議案(2022-01-27 13:45:12)

2022-01-27 16:57:56 | On the Road
( 総会から持ち帰ったウクライナ危機をめぐる国会決議の原案、その冒頭部分です。
 まだ原案であり、各党・各会派が持ち帰って議論されますから、全文は掲げません。
 ぼく自身の意思によって、表題の案と文章のごく一部のみにとどめます )

ひとつ前のエントリーで記したように、きょう1月27日木曜に、超党派の議連である「日本ウクライナ友好議連」の総会が開かれ、ウクライナ情勢をめぐる国会決議案が、与野党の各会派の代表に提示されました。



▼その場で議連の関係者が明らかにしたのは、2月1日に、中国による人権侵害に関する国会決議がようやく採決される見通しであり、その1週間後の2月8日にまず衆議院本会議で、今度はロシアによるウクライナへの大規模侵攻の恐れについて国会決議を採決することを目指し、翌日の2月9日に参議院本会議でも採決することを目指すということです。

▼中国に対する決議案には、「中国」という言葉がありません。
 それと同様に、ロシアに対する決議案には、ロシアという言葉が実質的にありません。
( 冒頭に「ウクライナは、EUとロシアの間に位置する」という文章はありますが、そういう意味ではなく、ロシアがウクライナ侵攻を企んでいるという意味の「ロシア」の明記がないということです )

 一方で、中国への決議案は、かつて中国に対する決議の色を薄めるために入れてあった「ミャンマー」が消えて、「ウイグル、チベット、南モンゴル、香港」という中国共産党による人権弾圧の現場だけが記されました。
 つまり、中国の問題に集中する決議案とはなっています。

 きょう示されたロシアに対する決議案の全文をここに記すことはしません。
 各党・各会派が持ち帰って、文面・文章を検討することになったからです。まだ原案の段階です。
 ただ、その原案には「本院 ( 日本国衆議院 ) は ( 中略 ) 自国と地域の安定を望むウクライナ国民と共にある」、「力による現状変更は断じて容認できない」という文言があり、全体として、ロシアがウクライナ侵攻を思いとどまることを求める内容となっています。

▼いずれも、各党・各会派のあいだで妥協を図るために、このような文面になります。
 きょうの日本ウクライナ友好議連の総会では、会長の自由民主党の森英介・元法務大臣、副会長の泉健太・立憲民主党代表がそれぞれあいさつされ、立憲民主、維新、公明、国民民主、共産、れいわ、有志の会 ( 衆議院の院内会派 ) の外交政策代表者が、意見を述べられました。

 ふだんの自由民主党の議連とまったく雰囲気が違います。
 各党・各会派の集まりですから、具体的な議論は、その各党・各会派に戻ってする訳ですね。
 きょうは、いわば決議案を、各党・各会派に渡すための総会です。
 各党・各会派の代表はそれぞれ、「決議を出すことには基本的に賛同する。具体的な文面は持ち帰って検討し、必要な手続きを踏む」という趣旨を共通して述べられました。

▼国会決議をめぐる、こうした動きのすべての背景にあるのは「国会決議は全党・全会派一致でおこなう」という慣習です。
 主権者・国民からは「そんな慣習はおかしい」という声も噴出します。
 このブログにおいては、国会にそういう慣習があるのも、それが変わらないのも青山繁晴参議院議員の責任であるというコメントも、ふつうに来ます。たくさん来ます。

 ぼくはこう考え、こう行動しています。
 まず、客観的な事実として慣習のない議会は、ぼくの知る限り世界に存在しません。
 たとえばアメリカ議会・上下両院は、まだ若い印象のある議会ですが、その慣習は、日本の国会より遙かに複雑です。複雑怪奇に絡み合う慣習をすべてクリアしないと、いかなる法案も成立しません。
 歴史の古いイギリス議会は、トンデモというか面白い慣習が幾つもあります。ぼくの知る一例では、与野党の席は真正面から向かい合って怖いぐらいに接近していますが、剣2本分の間隔は確保されています。
 血みどろの歴史をくぐってきた議会だからです。
 双方の剣はカチカチと先端は触れあうけど、闘いにまではいかない、という意味だろうなと、現場の議場で感じました。

 なぜ、議会や国会には、慣習があるか。
 違う立場、違う考えのぶつかり合う場だからです。
 法律や規則だけでは、その違いを乗り越えて、法案の成立に至ることがとてもできません。
 慣習が実際には、潤滑油の役割を果たすのです。
 これはすべて、民主主義の議会、国会のことですね。
 独裁国家では、まるで違います。

 たとえば中国で国会に当たるのが、北京で、間違った冬季五輪が終わったあとの3月に開かれる全人代 ( 全国人民代表大会 ) ですが、違う立場、違う意見はまったく存在しないことにされて議事がすべて進行します。
 あの広大な議場に集う「人民代表」、つまり国会議員は、全員、時の独裁者に忠誠を誓うのです。今はもちろん、終生の独裁者を目指す習近平国家主席への絶対服従を形にするのが『議会』です。

 したがって、議会・国会に慣習があるのは、民主主義の成せるわざでもあります。

▼これを客観的に知りつつ、ぼくは国会の現場で、議員としてどう行動しているか。
「慣習なんてケシカラン」、「慣習なんてクダラナイ」と言って終わりにするのではなく、慣習を踏まえつつ、すなわち民主主義のリアルな現実を踏まえつつ、すこしでも前進するように、慣習に甘えないで、最後まで努力をします。

 中国の人権蹂躙をめぐる国会決議については、たとえば南モンゴルの人権弾圧をやめさせるための議連において、周囲の反発を承知で「中国という主語を入れるべきだ」と、最近も主張しました。
 人権蹂躙やジェノサイドを行っているのは中国共産党による独裁であることを、国会決議に盛り込むべきだと最後まで主張したのです。
 それでも「中国」の明記はついに、全党・全会派の合意をつくるためと称して、実りませんでした。しかし無駄な努力だったとは、思いませぬ。
 前述したように、ウイグル、チベット、南モンゴル、香港と明記することによって、中国共産党による人権蹂躙に絞った決議であることを浮き彫りにするよう変わった、その背景のひとつ、ちいさくても背景のひとつ、これになる効果はあったと考えています。

▼きょうの「日本ウクライナ友好議連」に、自由民主党の議員はほとんど来ませんでした。参議院議員は、ぼく以外にはゼロです。
 基本的に、会長、および事務局長という役員を務める自由民主党・衆議院議員だけでした。
 なぜか。
 もうお分かりのように、今日はまずは衆議院での国会決議を進めるための場であり、また各党・各会派の代表を集めた儀式的な場、いわば慣習に基づく決まり切った場だからです。
 なのにどうして、参議院議員にして、しかも役員ではないぼくが自由意志で参加したか。

 主権者に負託された責任として、主権者・国民の代わりに現場を踏み、民主主義による議会・国会の宿命でもある慣習をよく知りつつ、しかし甘えない行動をとることの一環だからです。

 これがぼくの生き方です。
 7月10日予定の参院選に向けても、こういう生き方のまま臨みます。
 したがって結果はどうなるか、まったく分かりません。いかなる団体の支持・支援も断って、団体の付けてくれる基礎票というやつが皆無なのですから。
 団体に依存するのは、国政選挙において、与野党を問わない慣習です。
 その慣習を良く知りつつ、甘えることはしません。




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日本ウクライナ友好議連の総会(2022-01-27 13:11:27)

2022-01-27 16:54:22 | On the Road
▼これは超党派の議連です。
 野党の議員の参加がほとんどです。
 会長は、自由民主党の森英介衆議院議員で、開会のあいさつをなさっています。

▼きょうは駐日ウクライナ大使らがお見えになるかもと思っていたのですが、それはありませんでした。
 日本の国会が決議を出すために、自由民主党から日本共産党まで各会派が集まることが目的であるからだと思います。





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