▼新聞のなかには、今朝の朝刊で「政府専用機の使用が中国に断られたので日本政府は混乱した」という趣旨・ニュアンスで大きく記事を載せているところがありますが、これも違います。
ぼくはこの新聞の取材にもきちんと応じていますが、もともと狙っていた線、思い込んでいた線でしか記事を書かない日本の新聞、特に全国紙の癖は、相変わらずですね。
政府専用機は国際社会で軍用機と扱われるのは当たり前です。
操縦士は航空自衛官で、その操縦士が「Japan Air-force One ジャパン・エアフォース・ワン」と名乗って海外の空港管制に通信をしています。もちろん憶測ではありません。実際の現場を知っているから、このように記しています。
ですから、中国だろうがアメリカだろうが、どこの国だろうが、日本の政府専用機が軍用機として扱われるのは、日本政府にとっても常識というか、大前提です。
政府専用機はもともと陛下のご移動や総理の出張に使うだけではなく、いざというときに邦人を救出できるように設計されていますから、できればこれを使いたいのはもちろんですが、今回は体制の違う中国であり、また危機下にある武漢、さらに政府専用機が降り立ったことのない武漢への着陸、そして出発ですから、日本政府は政府専用機の使用を無理押しは最初から、全く、していません。
ましてや、武漢はANAが定期便を運航していて、日本の航空会社はANAであれJALであれ非常に信頼性が高いですから、当初からANAのチャーター便を使うことを前提に中国と交渉していて、不肖ぼくもそれを評価し、支持していました。
▼もういいです。
オールドメディアはテレビであれ、新聞であれ、もういいです。
そのままお好きにどうぞ。
このままでは、みずから滅びゆくだけです。
記者諸君、デスクがおかしいと思ったら、記事の一本一本、首を賭けてでも戦うんだよ。
記者を志したときのおのれこそを、思い出せ。