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夫婦でシネマ

夫婦で見た映画と、個別に見た映画について感想をかいてます。全て映画館で見た映画で、ミニシアター系の映画をたくさん紹介!

ブラックダリア

2006年11月05日 | は行の映画
Story
1947年、ロサンゼルスのダウンタウンで女性の惨殺死体が発見される。被害者はハリウッドスターを夢見て地方から出て来た”ブラック・ダリア”と呼ばれる女性。ロス市警のバッキー(ジョシュ・ハートネット)とリー(アーロン・エッカート)が捜査にあたる。リーはケイ・レイク(スカーレット・ヨハンソン)と同棲しているが、裏社会との間に問題を抱えているようだ。捜査を進めるうち、リーはダリアに異常な執着を示すようになる。一方、バッキーは彼女の交友関係から土地開発業者の家族にたどり着き、ダリアが出演した映画から意外な真実にぶち当たる。
2005年/アメリカ/ブライアン・デ・パルマ監督作品




評価 ★★★★

デ・パルマ監督作品なので、往年の「殺しのドレス」や「ミッドナイトクロス」のタッチ(スタイリッシュなサスペンス)を想定して見に行ったのですが、ファーストシーンで、これはちょっと違うぞと感じました。そうかエルロイ原作だからフィルムノワールタッチになるのか、という訳でハードボイルドモードに頭を切り換えて観ました。

デ・パルマの作品中でも異色ですが、それでも彼らしさを発揮したシーンがいくつかあります。例えば、惨殺死体発見と銃撃戦を俯瞰で並行描写するシーン、ビル内での多重暗殺シーンなどです。特に後者はひさびさに鳥肌もののサスペンス描写でした。
肝心の死体発見までは30分程かかりますが、その間に暴動やボクシングの八百長試合、警官の汚職などを織り交ぜ、事件発生時の猥雑な時代の雰囲気を体感させ、ダリアの死体が時代の徒花であるかのような感をつよめます。

ダリアをインタビューした白黒映像がスナッフフィルムを思わせ背筋が寒くなりました。
しかし、なぜあれほど無惨な殺され方をしたのか?その理由付けが、ピエロの絵、犬の剥製、と示されてはいますが、今ひとつ説得力がなかった気がします。プロットが複雑だったのでキーとなる部分を見逃したのかも。

ジョシュが愛人となったスカーレットの家の庭に惨殺死体の幻覚を見るラストシーン、ここでなぜか「ブルーベルベット」のラストが頭をよぎりました。平穏な生活の裏に潜む醜悪な現実?。
この映画は何度も見ないとその全貌を把握することは難しいでしょう。ひさしぶりに手応えのある映画に出会った感じです。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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こんばんは ()
2006-11-05 21:33:14
この映画、原作があるがゆえだと思うのですが
非常に込み入っていましたね。
そうですね。「見ごたえがあった」映画でした。確かに。
ただ
wancoさんが書いて見えるように
あの殺人がなんなのか?なぜあんなふうに殺されたのか?が
はっきりしないため
題名の『ブラック・ダリア』が活きていなかったように思いました。
TBさせて頂きます。よろしく♪
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原作ものは難しいのかも (wanco)
2006-11-11 00:27:53
猫さん、こんばんは。
お返事おくれてごめんなさい。TBありがとうございました。
この映画、終盤の展開が早すぎて、ちょっとわかりにくいところがありますよね。
レンタルがでたらもう一度見てみようかと思います。
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