夫婦でシネマ

夫婦で見た映画と、個別に見た映画について感想をかいてます。全て映画館で見た映画で、ミニシアター系の映画をたくさん紹介!

地獄の花園

2021年07月19日 | さ行の映画
Story
ごく普通のOL生活を送っているかのように見える直子(永野芽郁)。しかしその裏では社内の派閥争いをかけ、OLたちが日々ケンカに明け暮れていた。ある日、中途採用されたOL・蘭(広瀬アリス)と直子は一緒にカフェめぐりをするなど友情を深めていくが、蘭の正体はスカジャンがトレードマークのカリスマヤンキーOLだった。蘭の入社をきっかけに、直子の会社が全国のOLたちのターゲットになってしまい……。(映画.comより)
2021年/日本/関和亮監督作品





評価 ★★★☆☆

ヤンキー女子たちが学園ではなく、なぜか会社という職場でヤンキーOLとして派閥争いするという設定がナンセンスで面白いですね。もちろん普通のOLやサラリーマンたちもたくさんいて、普通に仕事をしているんですが、その中でヤンキーOLたちが会社のてっぺんを目指して?ケンカに明け暮れるというのに笑ってしまいました。

ヤンキーOLたちもそれぞれの派閥のトップに「悪魔OL」「狂犬OL」「大怪獣OL」とか笑ってしまうような呼び名があって、菜々緒、川栄李奈、大島美幸らが個性豊かに演じていて面白かったですね。「カリスマヤンキーOL」を演じた広瀬アリスも、綺麗なのに強くて格好良くて、ヤンキーのような言い回しも全く違和感がなく、この映画で新境地を開拓したのではないかしら?
周りのヤンキーOLたちがすごく個性が強いので、普通のOL直子が主役というのは一見すると埋没してしまいそうですが、そこはさすが永野芽郁!おっとりとしたトボけた雰囲気が逆に只者ではないというオーラを醸し出していて、個性豊かな面々にも全然負けていませんでした。

映画が進行していくうちに、実は普通のOLではないことが分かっていくのですが、その大乱闘シーンも笑っちゃうんだけど迫力があって見応えのあるシーンに仕上がっています。欲を言えば、もう少し綾瀬はるかのようなアクションも出来る女優さんだったら、もっと盛り上がっていたのかな。永野芽郁も頑張っているんだけど、やはりアクションはまだ慣れていないせいか、今ひとつリアルさに欠けるものがありました。

それから、せっかくOLを主役にしているのなら、ショッピングやカフェめぐり、ファッションやコスメなど、もっとOLの素敵生活を描いてほしかったです。ヤンキーOLたちのケンカばかりに焦点をあてていて、途中からダレてきた感がありました。直子の「彼氏がほしい」というセリフがあるのだから、もっとイケメン社員との恋模様とか、カリスマヤンキーOLの蘭との友情のエピソードなど、もう少し女子が楽しめるような華のある内容を盛り込んでほしかったですね。

まあ、そう言いつつも、こういうコロナ禍でアクションあり、コメディありの気楽に観れる内容の映画は気分転換にはすごく良かったです。最後のエンディングロールで流れるLISAの歌う音楽も、普段の鬼滅の刃の音楽とはまた違って、映画の雰囲気にぴったりでとても楽しい気分になれました。




映画『地獄の花園』公式サイト


(「地獄の花園」2021年 6月 立川シネマ にて鑑賞。)

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