還暦コンブのひとりごと

anything goes なんでもあり。好きに生きよう!

老後―家族との関わり方 2

2012-10-28 22:37:33 | 職場関連・介護系
色んなお年寄りの人生の週末期に出会い
深いお付き合いをさせて頂くのが私たち介護職。

しかしながら、その方たちのそれまでの生き方に
触れることは出来ません。

若い頃、どんな性格でどのような家族関係であったのか
長年培われてきた生き様を見てきたわけではないので
今現在の本人、またはご家族の関係性により
判断するしかないわけです。


実子から虐待を受けているお年寄りがいます。
体力の衰えた高齢者に暴言をはき、暴力をふるうなんて・・・
誰もが一瞬、そう思ってしまいますよね。

ですが、深く聞き込んでいくと実子もまた本人から
暴力を受けて育っていたことが分かったりします。

家族間の心の問題はとてもデリケートで
本人の絶望はもちろん、実子も傷ついているんですね。

例えば、同居の嫁・姑
介護を受ける段階であれば、もうお嫁さんの天下に
なってはいるんだけども、それまでの生き様は・・・

私自身、自分が出来ないことは人にも強要できませんし
どちらかというと、お嫁さんの立場に共感することが
多いです。
つまり、本人にも問題あり。

誰でも、自分に都合の良いことしか言いません。
過去の自分を反省することもありません。
というか、忘れてしまうんでしょうね。

介護職を始めたばかりの頃は、鬼のような家族さんを見ると
大事にされていなくて気の毒に、と思うこともありましたが
今では、ここまで攻撃的になってしまったのにはよほどの
理由があったのだろうな・・・と。


つまり家族さんの関わり方は、要介護者の 『人となり』 で
手厚くも、距離を置かれるも決まるのだと思っています。
それに応じた支援をお願いするしかないところが

正直、辛いところなんですよね。。


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コメント (2)

老後―家族との関わり方 1

2012-10-28 20:32:59 | 職場関連・介護系
あまり仕事関係の事例を出すのは好きではないのですが

死を目前に控えた独居のお年寄りがいます。
ガンの末期でもう明日倒れてもおかしくない状況。
数年前に配偶者を看取り、その後は自身も発病を
繰り返してきました。

入院を決意する = 家には戻れない と知っているので
自分の力で移動し排泄が出来なくなるまでは、家で頑張りたいと
孤独や恐怖心と戦いながら自分の思いを貫いておられます。

ここで問題になるのが、家族のあり方。

このような状況でも家族(子)はたまに来て、数時間で帰ります。
私たちにだって生活があるから、しょっちゅうは来れないし
入院してくれと頼んでも本人が嫌がるのだから、仕方がないでしょ?

とはいえ、本人は自力で歩くことすらもう出来ない。
医療・介護のサービスにも限界があるので
在宅生活を続ける限りは、基本家族さんの協力が不可欠なのに
家族さんはサービスを入れるのはそちらの勝手だけども
出来ないのなら放っといてくれ・・・なんですね。

本人の意思、意向を尊重するのが私の役目ですが
今回ばかりは参っています。


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