交通の要衝として、鉄道のまちとして繁栄した名寄市。さまざまな鉄道遺産の中でも最たるのが、SL排雪列車キマロキ(SL96型機関車-マックレー車-ロータリー車-SLD51型機関車)。雪の多い北海道ではレールの両側に高い雪の壁ができて普通のラッセル車で除雪できなくなると、この「キマロキ」編成の出番となりました。引退後、旧名寄本線上に展示されて今年で40年を迎え、その記念イベントが、今日明日の二日間開催されています。
今日は式典、記念弁当販売、キマロキからの餅まき(笑)、ミニSL運行、大規模模型列車展示運行、旧深名線の展示会、鉄道ライターとして絶大な人気を誇る矢野直美さんのトークイベント、極めつけはライトアップキマロキ!
キマロキ編成での展示が行われているのは、世界でも名寄だけ。さらに凄いのは、保存会の皆さんが、車体の塗装をはじめきめ細かい手入れを毎年欠かさず行っていただいていること。そのおかげで車体は現役時代の迫力そのものです。JRの準鉄道遺産にも認定されたこの展示の存在は、年々鉄道ファンの間に広がり続けており、毎年全国から訪れるファンが増えています。今日も凄い人でした。鉄道の持つ魅力をあらためて感じました。
最近は旧深名線も静かなブームだそうで、沿線の旧駅舎を保存・再現しようとする動きが出てきているようです。楽しみですね。
イベントは明日まで。貴重な展示の数々。詳しくは北国博物館のホームページをご覧下さい。