経営再建中のシャープが29日発表した平成28年4~6月期の決算では、主力の液晶を含めてすべての事業の販売が振るわず、業績改善には遠い現実を浮き彫りにした。
赤字幅が圧縮できたのは、前年度からのコスト削減効果に過ぎない。傘下入りする台湾・鴻海精密工業の出資と新体制移行が遅れており、抜本的な再建策が打てないでいる。
主力の液晶事業が米アップルのiPhone減速の影響を受けたほか、鴻海と共同出資する堺工場は、テレビ用大型液晶の需要減による価格下落と円高で不振が明らかになった。
電子部品事業でもiPhone向けカメラ部品販売が減少しており、アップルに頼る収益構造からの転換が急がれる。家電事業は、液晶テレビ販売から撤退した米州や中国で売上げが減少、国内のスマホ販売も落ち込んでおり、販売減をコスト削減で補う状況だ。
「出資完了後に新経営陣で早期の黒字化を目指すが、時期は差し控えたい」
再建計画を問われた野村勝明副社長は困惑した表情でこう繰り返した。鴻海が検討する全世界での7千人規模の削減についても「現在決まったものではない」として、新経営陣発足後に人員の再配置を含めた「最適化を図る」と述べるにとどめた。
シャープ側では中国当局の審査の進捗(しんちょく)がつかめない状況で、契約期限の10月5日までに出資が得られるか不透明感も漂う。
平成28年3月末で債務超過に陥ったことで、東証1部に上場しているシャープ株は8月1日に2部に指定替えとなることが嫌気され、株価が下落。
29日は一時、前日終値比4円安の90円まで値を下げ、年初来安値を更新、約50年ぶりの安値に沈んだ。終値は2円(2・1%)安の92円。
シャープは、鴻海傘下入りを果たしたとしても、「需要取り込みとコスト競争力を強化できるか」(アナリスト)に課題が残る。
液晶事業では新興国との競争が激化、ディスプレイ業界で拡大が見込まれる有機EL事業への出遅れも懸念材料となっている。
もしかしたら、結局出資せず、潰してバラして、いいとこ取りするシナリオが最初から仕組まれていたのかも・・・
日本国内での救済ならいつもの浪花節で再生も可能だったろうが、ビジネスライクな国際企業ならそのくらいの裏技シナリオぐらい平気でやるかもな・・・
赤字幅が圧縮できたのは、前年度からのコスト削減効果に過ぎない。傘下入りする台湾・鴻海精密工業の出資と新体制移行が遅れており、抜本的な再建策が打てないでいる。
主力の液晶事業が米アップルのiPhone減速の影響を受けたほか、鴻海と共同出資する堺工場は、テレビ用大型液晶の需要減による価格下落と円高で不振が明らかになった。
電子部品事業でもiPhone向けカメラ部品販売が減少しており、アップルに頼る収益構造からの転換が急がれる。家電事業は、液晶テレビ販売から撤退した米州や中国で売上げが減少、国内のスマホ販売も落ち込んでおり、販売減をコスト削減で補う状況だ。
「出資完了後に新経営陣で早期の黒字化を目指すが、時期は差し控えたい」
再建計画を問われた野村勝明副社長は困惑した表情でこう繰り返した。鴻海が検討する全世界での7千人規模の削減についても「現在決まったものではない」として、新経営陣発足後に人員の再配置を含めた「最適化を図る」と述べるにとどめた。
シャープ側では中国当局の審査の進捗(しんちょく)がつかめない状況で、契約期限の10月5日までに出資が得られるか不透明感も漂う。
平成28年3月末で債務超過に陥ったことで、東証1部に上場しているシャープ株は8月1日に2部に指定替えとなることが嫌気され、株価が下落。
29日は一時、前日終値比4円安の90円まで値を下げ、年初来安値を更新、約50年ぶりの安値に沈んだ。終値は2円(2・1%)安の92円。
シャープは、鴻海傘下入りを果たしたとしても、「需要取り込みとコスト競争力を強化できるか」(アナリスト)に課題が残る。
液晶事業では新興国との競争が激化、ディスプレイ業界で拡大が見込まれる有機EL事業への出遅れも懸念材料となっている。
もしかしたら、結局出資せず、潰してバラして、いいとこ取りするシナリオが最初から仕組まれていたのかも・・・
日本国内での救済ならいつもの浪花節で再生も可能だったろうが、ビジネスライクな国際企業ならそのくらいの裏技シナリオぐらい平気でやるかもな・・・