「ぎざ耳ウサギの冒険 シートン動物記」
著者 アーネスト・T・シートン
訳者 藤原英司
ふらふら度★★★☆☆
20221113日→20221122火
読書歴30年、1005冊目の読破である。これの前に読了した「ヒトごろし」の上下巻が、血みどろ斬殺の連続だったので、たまには、人が死なない小説をチョイス。春に読了した「狼王ロボ シートン動物記」の続編(シリーズ?)を古本屋で見つけたので、早速、読んでみた。表題作の他、「黒いくり毛」「あぶく坊や」「ビリー」が収録された4編の短編集だ。
「ぎざ耳ウサギの冒険」は、綿尾ウサギの子供が大人になるまでの物語。これこそ王道のハートフル。「黒いくり毛」は、人に懐かない暴れ馬の物語。馬の生き様がフリーダム。「あぶく坊や」は、クマと戦うイノシシの物語。バトルシーンが意外と凄惨でワイルド。「ビリー」は、勇気ある猟犬の物語。悪役のブルドックが憎たらしくてドラマチック。
やっぱり、動物モノって面白いなァ。なりより、元祖であるシートンは、リアリティと擬人化のバランスが絶妙だ。同じ集英社文庫のシリーズで「愛犬ビンゴ シートン動物記」とやらがあるらしいので、あちこちの古本屋を巡って見つけたい。他の「シートン動物記」は、ハードカバーや単行本が多いから、中々、手が出なくて…。文庫版のシートン全集があればなァ。
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