つれズレ愚抄

つれ：「競技の本質に照らした疑義はあるものの、猛暑対策としちゃ高校野球のタイブレークは奏功してるみたいだねぇ」

 
ズレ：「史上初の逆転満塁サヨナラてな余禄もタイブレークならではだろうしよ」

 
つれ：「炎暑の甲子園を無事に乗り切れれば、来る東京五輪も何とかなるんじゃないかぃ」

 
ズレ：「パールハーバーの先勝に味をしめたミッドウェイで大惨敗を喫した例もあり、野球が大丈夫だったからって他の競技までは安心できねぇぜ」

 
つれ：「そもそもの五輪誘致からして、成功体験に固執しがちなのは日本人の国民性ってもんかもねぇ」

 
ズレ：「東京での開催も二度目となれば、競技の運営をコンパクトにすべく時間短縮の特別ルールを導入するくらいの革新性を発揮したらどうでぇ」

 
つれ：「開催時期は変えられないし施設も膨らむ一方だけど、少しは上手にコンパクトのメッセージ伝えたい～てなとこだよねぇ・・」

つれ：「テレビを点けたらニュースの途中で、本田選手が日本代表監督？？と早トチリしたらカンボジアでの話なんだねぇ」

ズレ：「それにしたって現役選手を続けながらの代表監督たぁビックリマークだぜ」

つれ：「監督のライセンスはまだ持ってないから、プレイングヘッドコーチてな案配みたいだよ」

ズレ：「いずれにせよオーストラリアでプレーしながらカンボジアでコーチてぇチャレンジはいかにも本田選手らしいスタイルだわな」

つれ：「かつての東京五輪を前にクラマー監督の指導を仰いで発展した日本のサッカーが、今度の東京五輪を前に外国に指導者を送り出すようになるてのも実に感慨深いんじゃないかぃ」

ズレ：「すぐに結果が出るもんじゃないだろうし本田選手に往時の記憶がある訳じゃないけれど、いわばクラマー監督への恩返しとしても彼の地にしっかりとした礎を築いて貰いたいもんでぇ」

つれ：「してみると彼の地に国籍を移した猫ひろし選手の五輪の足跡がいい地均しになってるかもねぇ・・」

つれ：「訃報つながりでいくと、奥様を見送って間もない津川雅彦さんの御逝去も感慨深いものがあるよねぇ」

 
ズレ：「根拠のない俗説とはいえ、仲がいい夫婦ほど立て続けに旅立つてのは存外に定説だからなぁ」

 
つれ：「統計的にどうかは不勉強ながら、女房が残るより亭主が残る方が一般的にお迎えは早い感じじゃないかぃ」

 
ズレ：「事ほど左様に男と女は別の生き物なんだから、教条的に男女平等なんて言い出しゃ軋轢も生じがちだわな」

 
つれ：「従来は画一的な男優位社会だったのを、今はそれを画一的に是正しようとしてる真っ最中ってところかねぇ」

 
ズレ：「男女の別に関わらず、それぞれの個人差に合わせた対応を取れるのが望まれる社会ってもんなんじゃねぇか」

 
つれ：「そりゃ共産主義の理想同様、言うは易く行うは難き見果てぬ夢っぽいよ・・」

つれ：「就任以前から辺野古の御心労が寿命を縮めたか、沖縄県知事さんはまだお若いのにお気の毒だねぇ」

 
ズレ：「志半ばの戦死同然だけに、心残りはいかほどかとお悔やみ申し上げるばかりよ」

 
つれ：「埋立撤回の棚上げ論も出てるようで、国は反対派首魁逝去の機を逃さず嵩に懸かって内堀まで埋めそうだしねぇ」

 
ズレ：「死なば諸共の弔い合戦ってこともあり、衣鉢を継いで反対運動が先鋭化しないとも限らないぜ」

 
つれ：「まさか今どき住民不在の成田闘争みたいになったりはしないだろうねぇ」

 
ズレ：「窮鼠になりゃ猫も噛むんだし、国の方から喪に服して暫し着工を見合わせるくらいの度量を示したらどうでぇ」

 
つれ：「自民党さんが知事選であんまりゴリゴリやると、総裁選に跳ね返らないとも限らないかもねぇ・・」

つれ：「医大入試の女子差別についちゃ、西川先生のコメントをはじめ現役の女医さんの多くは理解を示してるんだってさ」

 
ズレ：「炎上の不安なくテレビでカミングアウトできるくらい、業界じゃ現実的な暗黙の了解事項だったようだわな」

 
つれ：「それなら先生も御指摘のとおり、予め募集枠を明示するのが道理だろうに」

 
ズレ：「公開すればその段階で女性蔑視と叩かれるのが必定の世じゃ、ダマテンで合格率を操作するのもまた一つの道理ってこった」

 
つれ：「店の入口に貧乏人入るべからずと貼り出したら問題になるけど、値段を表示しないで超高級な雰囲気を醸し出せば自ずから貧乏人は寄ってこないてなもんかぃ」

 
ズレ：「医者に体力が居るのは確かなんだし、入試科目に体力テストを加えりゃ公明正大に合理的な選別ができるんじゃねぇか」

 
つれ：「受験対策のフィットネスジムなら幾ら金を積んで入ったところで不正にはならないしねぇ・・」

つれ：「２年間限定プランながら、どうも五輪対策のサマータイムをマジで導入する気らしいよ」

 
ズレ：「およそ現場感覚から遊離した参謀が机上で練ったインパール作戦の再来じゃねぇか」

 
つれ：「怖いものには目をつぶるのも同然で、時計を２時間繰り上げたところで暑さ自体がなくなる訳じゃないもんねぇ」

 
ズレ：「熱帯夜で熟睡できないまま２時間早く起こされたうえにまだ西日がキツい中を帰路に就かされるんじゃ、酷寒に疲弊したシベリア抑留の逆パターンだぜ」

 
つれ：「時間外フリーなら労働強化だし、時短で冷房の効いた社内から追い立てられて呑み屋で涼む銭もない社畜の身にはさしずめバターン死の行進だよねぇ」

 
ズレ：「毎年この時期は太平洋戦争を反省するドラマやドキュメンタリーが目白押しだってのに、その教訓は未だに活かされてないようだわな」

 
つれ：「サマータイムより国民休養のためシエスタを導入するくらいの発想が指導者層のDNAに組み込まれてりゃ、開戦も回避できたかもしれないねぇ・・」

つれ：「いつの間にやらバドミントンは日本選手が世界を席巻するようになったんだねぇ」

ズレ：「特に女子選手層の厚さを見るに、組織的な強化策が奏功してるようだわな」

つれ：「卓球の中国さんみたいな絶対王者の壁に阻まれないのも幸いだよねぇ」

ズレ：「バトミントンじゃ日本が絶対王者として君臨するくらい活躍してもらいたいもんでぃ」

つれ：「絶対王者と言やぁアマチュアボクシングの方は連盟会長さんの絶対王制が揺らいでるねぇ」

ズレ：「いまどき珍しいほどコテコテのお殿様だけにツッコミどころ満載で絶好のお笑いネタになってるものの、個人のキャラを云々するより選手育成の在り様にこそ注目すべきだろうよ」

つれ：「場外で会長ネタが世を席巻してるようじゃ、選手の皆さんがリングに立つ瀬がないもんねぇ・・」

つれ：「大所帯でいよいよ身動きが取れないのか、厚労省の分割案が出てるみたいだよ」

 
ズレ：「省庁再編で無理くり一体化したツケが回ってきたんだろうよ」

 
つれ：「旧内務省以来の衛生福祉と戦後登場した労働の取り合わせはそもそも異質な感じだったからねぇ」

 
ズレ：「深い考えもないその場しのぎの数合わせで、安直にくっついたのが簡単に離れるのは男女の仲と同様だわな」

 
つれ：「時期が時期だけに、一つ増やした大臣の椅子をチラつかせる安倍さんの多数派工作かと勘繰りたくなるようじゃないかぃ」

 
ズレ：「猟官に余念のない代議士の動きはともかく、既に総裁当確の安倍さんが仕掛ける話でもあるめぇに」

 
つれ：「モリカケに懲りてポストをフカすって目もあるかもよ・・」

つれ：「キング夫人の御高名はかねがね承ってたもののテニスに興味を持ったのはもうちょい後のエバートVSナブラチロワ辺りの名勝負数え歌の頃からだから、アントニオ猪木VSモハメドアリみたいな世紀のビックイベントがあった史実は迂闊にも全く存じ上げなかったよ。
　ウーマンリブなんて死語化して久しい今となっては当時もまだそれほど歴然とした性差区別があったのが信じられないくらいだけど、このタイミングでのこの作品てなぁむしろ近年のLGBT差別解消の文脈で登場した感じだねぇ。
　男女差が大きな問題となった頃は二者択一的なシンプルさだったのに対してLGBTの方はその運動のイメージが虹色に象徴されるような現実の多彩さがあるだけに、こんなお祭り騒ぎで一気に解決に向かうなんて展開はなかなか望むべくもないんだろうねぇ」

つれ：「文科省筋は前次官さんの造反劇の次は高官の疑獄に揺れてるねぇ」

ズレ：「一揆への見せしめ的に、官邸サイドが徹底摘発の指揮権を発動したんじゃねぇか」

つれ：「森友絡みじゃ家老が切腹した財務藩に対して居直りを続ける加計絡みの文科藩を征伐すべく、業を煮やした安倍さん肝煎の国策捜査だってのかぃ」

ズレ：「総裁選を控えて各省庁からも反乱分子が続出しないよう、一罰百戒的にトコトン取り締まれと檄を飛ばしてそうだぜ」

つれ：「それだけどこの高級官僚も叩けば未だに相応の埃が出るのが当たり前ってことなのかねぇ」

ズレ：「いかに下世話の視線が厳しさを増そうとも、その手に権限を握ってる限り世に私物化のタネは尽きまじってこった」

つれ：「多少の不正を働こうとも、どこぞのお国の高官みたいにいきなり機関砲の露とは消えまじだしねぇ・・」