紫陽花と向日葵

私にはあじさいと、ひまわりと書く方が馴染み深いかな。
つい今し方、洗濯物を干しながら、あじさいがきれいに咲いているなと眺めていた。

そう言えば、私はよく人から、ひまわりのようだと言われる。何か花に例えればとあえて問いがあれば、の話だけどね。
でも、本当のところは、太陽も水もいるのに、水が少しでも無ければ、すぐしおれてしまう紫陽花のような性格だわ！と思った。

あじさいは好きな花だから、せっせと水やりしては花がうれしそうに咲いているのを見ると、本当に可愛く思う。
子供には、あじさいにちなんだ名前を付けようと、無い知恵絞ったこともあった。
あじさい、そのままではちょっと変だから、紫陽花の漢字を付けようかと思ったけれど、何か心にぴったりくるのを思いつかなくて、匙を投げたのだった。名前は、結局よくある響きのでいいから、漢字だけちょっとありきたりでは無いけれど、そうしか読めないのに決めたのだっけ。

子供は結局好きな花にもちなんで無い名前だけど、あの子はひまわりのように大らかなところが結構あって、向日葵もどきの私としてはうれしいかな。
親の欲目では、立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花、であってほしいが…
とにかく、無事に大人になって、とそれが一番の願いだ。