絵合わせ日記

日常の暮らしで、あったこと、思ったこと書きとめています…ただ今、ペットは猫と金魚です。

ご先祖さまの思い、私の思い。

2014-06-23 11:38:39 | 雑感
実家に、本を残してある。一応本棚らしきものに。年に本当にたまさかに、その本棚で本を探していると、家人が、「その本は無駄の見本」のようなことをその都度言う。実際そうかもと、今までは自分でも思っていたが、今はそうは思えない。
本の内容的にはつまらなく、よく買ってまで読んだと思うのがあるのは確かだ。ただ、私がこの本にかけた情熱は、うちの子には引き継がれていると思う。
また、更に何回も読んだ本で、児童文学で超お薦めなのに家に持って帰って、子供の本棚に場所を取る程並べてあるのに、うちの子は本好きなのにほとんど読まないのは、私が読んだ記憶さえも引き継がれているのではと、ばかなことを考えてしまう。単に趣味が違うだけかもしれないが。今は、図書館もあって本には困らないし。

ところで、私が子供の頃は、集合団地や新興住宅地に住んで、自分の家にある"かまいさん"(かまど)や水屋や土間や座敷さえ、早くおさらばして新しい生活をしたいと願う日もあった。ただ、現実に取り壊して、新しいキッチンになるというのに、楽しみなのに残念で切ない思いはあった。
今、その家自体を建て替えるというのなら、別の場所に建てて、あの古い家は私がもらいたいくらい昔の家に憧れている。
捨ててきたはずの昔は、なぜか良く思う。戦争が論外なのは、当たり前だが、朝ドラ「ごちそうさん」に続いて、「花子とアン」を喜んで見ている。

大叔父さんが今年104歳になるという。昔のことはよく覚えているらしい。先日父に、「聞くことは聞いておかないと!」と言ったばかり。
その父自身に自分たちが昔のやり方を伝授してもらわないと。
今、番茶の作り方を教えて欲しいと頼んだら、今言うて今番茶ができるわけにはいかないそうだ。茶の木に栄養をやって、草引きもしておかないと、美味しい番茶にならないという。
その代わりといっては何だが、柿の葉を取って来てもらって、家で塩サバの寿司を作ってみた。習ったわけではないから不細工だが、幼い頃からの見よう見まねが、こんな時に実力を発揮して、翌日には美味しい寿司が食べれたよ。

早く亡くなった母にもっと色々と聞いておきたかった。話はたくさん聞いたと思うから、忘れていてもふと思い出す。
私も、もっと子供にエピソードを伝えておいたほうが子供自身のためにいいと思うようになって、自分自身の話だけではなく、ご先祖さまの話をできるだけ話そうと何回も同じ話をしている。

私としては、祖先からの記憶や感情は、きっと子供にも伝わっていると信じたい。希望も含めて、そう思う。

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