はしもと紀子の風だより

はしもと紀子の今日の出来事をお伝えします

9月23日(土) 秋分の日

2006年09月23日 | Weblog
 家の北側の人ひとりやっと通れる空間に、今、秋海棠(シュウカイドウ)が花をつけ、水引草も勢いよく赤い花を伸ばしています。ホトトギスはつぼみ。秋明菊(シュウメイギク)は蕾を見つけて花瓶にいけたところで枯れてしまいました。ドクダミの葉もまだ元気、春に切り取ったはずの萩が緑を生き返らせています。茗荷の葉は役割を終えて黄色くなりかけています。日陰の適した環境で、夏の盛りにはいくつかの茗荷を収穫しました。それぞれが少しずつ共存して、陽の当たらないところでも、毎年時期が来ると決まったように現れて季節を告げてくれます。

 11時からと15時30分からの仕事を終え、19時から京都ホテルで「高槻自閉症児親の会それぞれの新しい出発」記念講演会に行きました。
 講演のタイトルは「発達障害」。講師は障害児医学・発達神経学の石川憲彦さん。石川先生は、「医療と教育を考える会」を結成され、どの子も一緒に普通学級で学べるような教育を作り出したいと活動されてこられました。タイトルにあるように40年の歴史を刻んできた当会の最後であると同時に、新たな門出にはぜひ先生の講演で締めくくりたいとの主催者「高槻自閉症児の会それぞれの新しい出発 記念講演会実行委員会」のたっての願いで、ご多忙の先生の講演が実現したということです。
後援は高槻市・高槻市教育委員会・高槻市教職員組合。主題は「成人になって街であたりまえにさりげなく生きていく」とはどういうことか、そして社会はどうあるべきか・・・。新たな障害といわれるADHDやLDなどの診断名にとらわれて歩んでいくよりも、もうそんなものはいらないという大胆な発想に切り替えないと誰もが生きづらい世の中になる。生身のままの人間で生きることを取り返していくしかない。とのメッセージでした。
「迷惑をかけない」あるいは「社会に受け入れられて生きる」ということで行われる様々な支援の周辺事情、また「それぞれの新しい出発」という言葉にこめられる今日的な意味、それに伴う障害当事者や家族、周りの人々の様々な生き方の模索が、これからもまだ続くことでしょう。
 今年2月にオーストラリア・メルボルン州へ、障害を持つ人々への公的支援についての勉強に行ってきました。私にとっても、この問題は今後の大きな課題です。写真は、会と共に生きてこられた「梅田よういち本の店」の社員、よういちさんのお母さんの梅田和子さんのご挨拶。