おしょうしな日記 Thanks 101

科学・技術をわかりやすい言葉で解説。「おしょうしな」とは、山形おきたま弁で「ありがとう」の意味。

さわし柿 & 焼酎抜き

2005-01-09 08:36:13 | 観光グルメ温泉
山形で、秋から冬にかけての果物といったら、さわし柿です。
干し柿・吊るし柿(つるし柿)、リンゴやコタツで食べるミカンも美味しいですが、
やはり、「さわし柿」、その中でも特に、「焼酎抜き」です。

【さわし柿】 さわしがき:醂し柿(さわしがき):
一般的には、さわし柿とは、焼酎やお湯等で渋抜きした柿。
白鷹では、特に、お湯で渋抜きをした柿を意味する。

【焼酎抜き】 しょうちゅうぬき:
焼酎抜きとは、渋柿を焼酎で渋抜きした柿のこと。(山形県西置賜郡の白鷹の言葉か)
柿の蔕(へた)をサッと焼酎に浸した後に、ビニール袋に詰めて、
そのまま数日~数週間おいて渋を抜いた柿。実がトロトロになった状態の柿を食べます。

「我家のごちそう:さわし柿」の作り方は、こんな感じ。
うちでは、箱に入れず、単に大きなビニール袋にまとめて入れていましたが。
お湯で醂すより、焼酎でさわした方が、長期間保存でき、長持ちするようだ。

「さわし柿」と言う言葉は、私は、去年の暮れにはじめて聞きましたが、
田舎の母に聞いてみると、

  「昔、お湯さへっちぇ(お湯に入れて)渋抜きしたのを、そういえば、さわし柿と言った」 

     「風呂のお湯さが?」 と聞き返すと、

  「それもやったげんじょ、(人が)入ったのさ、へれっと汚いとが言って、やんねがった」
  (つまり、普通のお湯につけておいた柿である)

と。

ちなみに私は、お湯でさわした柿は、今まで食べた事がない、と思う。

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