おしょうしな日記 Thanks 101

科学・技術をわかりやすい言葉で解説。「おしょうしな」とは、山形おきたま弁で「ありがとう」の意味。

モートルの語源はラテン語だった

2015-04-26 06:03:25 | 科学・技術
日本語では電動機やモーターを、モートルとも言います。
モートルは昔の言葉かと思っていたら、現在でも、モーターの製品名や会社名として使われています。

モートルの語源は、どこの国の言葉が由来か、気になったので調べてみました。
多くの本には、モートルの語源は、ドイツ語だと書かれています。

しかし、実際に発音を聞いてみると、実はラテン語に近いです。

グーグル翻訳で、電動機と入力して翻訳し、発音を聞くと、これが良くわかります。
ドイツ語では、モートアと聞こえますが、モートルとは聞こえません。ラテン語ではモートルとなります。

つまり、ヨーロッパの大学では、ラテン語で電気工学を教えていたことが推測されます。
そして、そこから、モートルが広まり、日本に伝わったのではないでしょうか。

ラテン語 Electric motor(イレクトリック モートル)

ドイツ語 Elektromotor(イレクトモートア)
英語   Electric motor(イレクトリック モーラー)

ちなみに、中国語や韓国語では、デンドウキに発音が近いです。

日本語  電動機(デンドウキ)
中国語 (デンドウシー)
韓国語 (テンドンキー)

参考文献:
「最新小型モータのすべてがわかる」見城高志、佐渡友茂、木村玄 著、(株)技術評論社、P51、コラム「モータの語源」