ののほんじゆうちょう

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河童のクゥと夏休み

2007年08月10日 | マンガ・アニメ
『河童のクゥと夏休み』
クレヨンしんちゃんでお馴染みの原恵一監督による児童小説の劇場化。
現代に蘇った河童と少年の物語。

観る前に抱いた印象そのままの、爽やかであたたかい物語でした。
当然河童が現代に蘇って幸せに暮らせるはずがなく、物語はクゥにとって辛い方向へと進むわけですが、主人公の家族の優しさが心地いいです。クゥを目の敵にする妹も、すごいリアルにガキんちょで可愛らしい。お母さんもすごい『お母さん』な演技だし、こういう日常風景がリアルなところは原監督ならではだなと思います。
また、クゥとの旅行や子ども同士の会話での、主人公の心の機微がすごく好き。上手く言えないんですが、ささいなことでもそれは子どもにとってとても大きなことで、感動や悔しさに大きく心が揺さぶられる感じが好きです。クゥを連れた旅行なんて、まさにひと夏の大冒険です。
それでもってクラスメイトの菊池さんとのほのかな恋なんか、もうたまりませぬ(笑
そうです、何か大きなイベントがなくったって、こんなにドキドキするもんなんです!いやぁ、素敵。

最近の劇場版に多い、特に凝った作画が売り!というのと違って、丁寧な演技が作風に合っていて良かったです。また画風も一昔前のような、素朴な絵で好印象。そして音楽も何気にかなり好み・・・とか思ってたら、若草恵(あしなが、ロミオ)さんでしたか~!あぁ、この作風、作画でこの音楽じゃ、好みなわけだ。妖怪云々を除いた日常風景は名劇に通じるものがありましたし、非常に楽しんで見ることができました。
こりゃあ間違いなく文科省推薦すべきだよ。
『ピアノの森』『河童のクゥと夏休み』と、今年の夏はあたたかい物語で良作が続いたなぁ~。



※覚書
ライラの冒険
ストレンヂア
ALWAYS~続三丁目の夕日
夕凪の街桜の国
遠くの空に消えた

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