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マイマイ、観てきました!
片渕須直監督『マイマイ新子と千年の魔法』。名前も公表されていない頃からもうかれこれ2年くらい楽しみにし続けてきましたが、昨日ついに試写会行ってきました!
もう何と言っていいのかわからないくらい、よかったです!
どのシーンも楽しく笑えて、泣けます。
泣かせる場面というのではなく、その雰囲気そのものが、やり取りの一つ一つが、涙が出るくらい胸に響きます。こういうところは片渕監督ならではですね。
舞台は昭和30年頃の山口県防府市・国衙。おでこにもう一つつむじ(マイマイ)がある女の子・新子は、いつも千年前の都やそこに住む人々に想いを馳せていました。そこにある日、東京から転校生・貴伊子がやってきます。はじめは周囲に馴染めなかった貴伊子ですが、新子との触れ合いを通してだんだんと周囲と打ち解けていきます。そんな中・・・・・・。
と、あらすじにしてしまえば何てことはないんですが、その何てことない日々が、何て素晴らしい時間の連続だったんだろうと気づかせてくれる作品です。子ども達一人一人が本当に生き生きとし、その真っ直ぐな心が、感情が、直接伝わってくるようです。時代背景的なものではなく、誰もがそうであった子どもの頃の心が思い出され、涙が出るほどの懐かしさを感じます。そうだった、子どもの頃はこんなにも遊ぶということが大きな事だった・・・と。
キャラクターが記号でなく、一人の子どもとしてしっかり描かれている、数少ない作品だと思います。「こんな子いる!」と何度思ったか。序盤の教室のシーンなんか最高。新子の妹ちゃん、素敵過ぎです。
また、事前に得ていたあらすじから、千年前の物語をどういう風に現在の話に違和感なくからめていくのかと思いましたが、そうではないんですね。今も昔もあるのは同じ人の心なんですね。全編通して人の心がとても温かく伝わってくる作品でした。
ぜひいろんな人に観てもらいたいと思います。
あ~、私も早く二度目観たいなぁ~。
ここまで2年以上待ったのに、なまじ観ちゃっただけに、もう一カ月が待てない(笑