ののほんじゆうちょう

管理人nonohonが不定期にラクガキします。

マイマイ新子と千年の魔法

2009年10月18日 | マンガ・アニメ

※画像クリックで元絵

マイマイ、観てきました!

片渕須直監督『マイマイ新子と千年の魔法』。名前も公表されていない頃からもうかれこれ2年くらい楽しみにし続けてきましたが、昨日ついに試写会行ってきました!
もう何と言っていいのかわからないくらい、よかったです!
どのシーンも楽しく笑えて、泣けます。
泣かせる場面というのではなく、その雰囲気そのものが、やり取りの一つ一つが、涙が出るくらい胸に響きます。こういうところは片渕監督ならではですね。


舞台は昭和30年頃の山口県防府市・国衙。おでこにもう一つつむじ(マイマイ)がある女の子・新子は、いつも千年前の都やそこに住む人々に想いを馳せていました。そこにある日、東京から転校生・貴伊子がやってきます。はじめは周囲に馴染めなかった貴伊子ですが、新子との触れ合いを通してだんだんと周囲と打ち解けていきます。そんな中・・・・・・。

と、あらすじにしてしまえば何てことはないんですが、その何てことない日々が、何て素晴らしい時間の連続だったんだろうと気づかせてくれる作品です。子ども達一人一人が本当に生き生きとし、その真っ直ぐな心が、感情が、直接伝わってくるようです。時代背景的なものではなく、誰もがそうであった子どもの頃の心が思い出され、涙が出るほどの懐かしさを感じます。そうだった、子どもの頃はこんなにも遊ぶということが大きな事だった・・・と。
キャラクターが記号でなく、一人の子どもとしてしっかり描かれている、数少ない作品だと思います。「こんな子いる!」と何度思ったか。序盤の教室のシーンなんか最高。新子の妹ちゃん、素敵過ぎです。
また、事前に得ていたあらすじから、千年前の物語をどういう風に現在の話に違和感なくからめていくのかと思いましたが、そうではないんですね。今も昔もあるのは同じ人の心なんですね。全編通して人の心がとても温かく伝わってくる作品でした。
ぜひいろんな人に観てもらいたいと思います。


あ~、私も早く二度目観たいなぁ~。
ここまで2年以上待ったのに、なまじ観ちゃっただけに、もう一カ月が待てない(笑

リーグ優勝、そして・・・

2009年10月13日 | たまには野球も
先日、ついに日本ハムは2年ぶりのリーグ優勝を果たしました。
もちろん嬉しくてしかたがなかったわけですが、そこはそれ、これからまだクライマックス・日本シリーズとあるわけですから、喜びも途中状態なんです。
リーグ優勝以上に私の心に響いたのは、伊藤と小田の引退。
二人とも持ち合わせた才能や能力は誰しもが認める一方で、故障と戦い続けたプロ生活でした。投打でチームの主力として活躍していたはずの二人をこうして見送ることになるとは、本当に残念で仕方がありません。

伊藤剛投手(60)右投右打
140キロ後半のサイドから繰り出される独特のシュートとカットボールで打者をねじ伏せ、セットアッパーまたはクローザー候補として、大いに期待されました。しかし伊藤のプロ野球人生はまさに怪我の人生で、長期離脱と復活を繰り返しました。06年ヒーローインタビューでの貴方の涙を忘れません。引退試合での144km/h直球は見事でした。

小田智之(9)右投左打
右へ左へと打ち分ける巧みなバットコントロールは完璧なスプレーヒッター。そしてギリギリまで体が開かず速いヘッドスピードで振り抜くスタイルは一発長打もあり、将来の3番打者と目されました。実際、移転後の札幌ドーム1号は小田ですし、小笠原が五輪で抜けていた間は3番打者としてチームを引っ張りました。04年には規定打席到達はしなかったものの、打率.322をマークし、これからというところで故障の波にのまれました。08年サヨナラ本塁打後のヒーローインタビューでは「自分のバッティングができなくて苦しかった。」と涙。天才と呼ばれた打者が故障という現実と戦い続けるのはさぞ苦しかったことでしょう。最終打席のライト前へのクリーンヒットはとても貴方らしかった。

こうして二人の男がファイターズを去っていきました。
どんどんと東京時代からの選手が姿を消していき、寂しい限りです。
個人的にはこの二人、とっても好きで、将来伊藤はクローザー、小田は3番で決まりと思っていました(ちなみに賢介1番、木元5番ね)。二人とも実直で、口数少なく、だからこそ余計にそのプレーがまぶしく見えました。今の明るく楽しいファイターズも好きなんですが、今回の二人や島田一輝などの実直そのものな選手というのも大好きなんです。こういう選手にはぜひ幸せになってもらいたいものですが、故障や不調というのは本当にままならないものですね。
願わくは伊藤・小田の二人のこれからの人生に幸あらんことを。
私たちファンはその雄姿、忘れません。