- 2022年9月12日(月/赤口):心身ともに穏やかな月曜日。
趣味とはいえ、認知症対策とはいえ、
小説を書いている時は上手になりたいと思うわけで、
そのためには小説作品やエッセイ集などを一生懸命読みます。
だからといって、そう簡単に上達するものではありません。
でも頑張って読む。
すると、素人なりにいろんなことを考えたりするものです。
昨日『きつねのゆうしょくかい』
(安房直子著・菊池恭子絵/講談社)を読んでみました。
「小学1年生からの、どうわのシリーズ」だそうです。
とってもシンプルな物語で、娘の狐が、
新しく買ったコーヒーカップを使いたいから夕食会をしようよ、
とお父さん狐におねだりするところから始まります。
僕などは素人だから、小説を書こうとしたら、
白紙のキャンパスにどんな絵を描くか、ということで、
テーマはどうする、時代はいつにするなど、
あれこれ思考の世界をウロウロし、結局疲れてしまって、
いつも棚上げです。
でも、題材を「コーヒーカップ」にしてみると、
たとえば小学生の頃にタイムカプセルに入れたコーヒーカップを
10年後に手にして、
当時を思い出しながらカップにまつわる幼い頃の恋の話し、
大好きな祖父母の話しなどを、想像の世界で広げていくと、
やさしさに満ちた、温かくて、
楽しい物語が書けるかもしれないという気持ちになってきました。
ところで、この作品、最後の「おち」というか、
ラストシーンがとってもほほえましくて、温かくて、
大人もちょっと感動です。