ひとり暮らしのおじさん日記

札幌市在住。70歳超えおじさんの気ままな日記。

児童文学書で学んだこと。

2022-09-12 12:24:46 | 日記
  • 2022年9月12日(月/赤口):心身ともに穏やかな月曜日。

趣味とはいえ、認知症対策とはいえ、

小説を書いている時は上手になりたいと思うわけで、

そのためには小説作品やエッセイ集などを一生懸命読みます。

だからといって、そう簡単に上達するものではありません。

でも頑張って読む。

すると、素人なりにいろんなことを考えたりするものです。

昨日『きつねのゆうしょくかい』

(安房直子著・菊池恭子絵/講談社)を読んでみました。

「小学1年生からの、どうわのシリーズ」だそうです。

とってもシンプルな物語で、娘の狐が、

新しく買ったコーヒーカップを使いたいから夕食会をしようよ、

とお父さん狐におねだりするところから始まります。

僕などは素人だから、小説を書こうとしたら、

白紙のキャンパスにどんな絵を描くか、ということで、

テーマはどうする、時代はいつにするなど、

あれこれ思考の世界をウロウロし、結局疲れてしまって、

いつも棚上げです。

でも、題材を「コーヒーカップ」にしてみると、

たとえば小学生の頃にタイムカプセルに入れたコーヒーカップを

10年後に手にして、

当時を思い出しながらカップにまつわる幼い頃の恋の話し、

大好きな祖父母の話しなどを、想像の世界で広げていくと、

やさしさに満ちた、温かくて、

楽しい物語が書けるかもしれないという気持ちになってきました。

ところで、この作品、最後の「おち」というか、

ラストシーンがとってもほほえましくて、温かくて、

大人もちょっと感動です。