探究心をもって人生を生きる

青年海外協力隊隊員としてボリビアで活動していたころを中心に、帰国後10年(2022年)の今を書いています。

アスンシオン(パラグアイの首都)ってトリニダにもあるの??@ボリビア

2012-02-28 16:57:46 | ボリビアでのJICA活動
2月29日(水)

さあ,いよいよ本日アスンシオンに向けて旅立つ日。

朝,学校へ行って校長先生に「じゃあ,アスンシオンに行ってきますね。」と僕。

「いってらっしゃい。ところで明日は何時に5年生の(先生不在)のクラスを観てくれるの?

「へ,いや,アスンシオンですよ校長先生。」

「ええ,ええ(微笑みながら,優しく)わかってるわ。で,明日は何時?」

「いや,ですからあの~,パラグアイのアスンシオンですよ。」

「…えええええええええ~~~~~海外!!!」

「って先生,前に話したじゃないですか~」

「あたしゃてっきり近所のことだと思ったわ。」

「あはは~」

校長先生,相変わらずお茶目ですわ。
「気をつけていってらっしゃいね~。」
「大丈夫ですよ,ありがとうございます。早く5年生の先生が見つかるといいですね。では,行ってきます。」

もはや出発の時間までに時間も無いので,1年生の教室を授業観察。
開始のベルが鳴っているにも関わらず,先生達はのんびりお茶しているので子どもたちだけで勉強してました。
えらいね~



それから先生が戻ってきてチェックしておりました。


単語を覚えるために絵を書いてそこに文字を書くという授業。
手,足,目,口,顔の単語を覚えていました。


なかなか絵を描くのも大変そうだけど,子どもたちがんばっておりました。

それじゃ先生,戻ってきてたら最後の挨拶に来るね,と話して教室を後にし,
僕は国際空港のある隣の県,サンタクルスへ向かったわけです。

大量の荷物を日本に送りました@ボリビア

2012-02-28 16:57:46 | ボリビアでのJICA活動
2月28日(火)

今日も先生のいない五年生のクラスへ。

掛け算九九の定着を確認しようと六の段,七の段,八の段のチェックを。
一人ひとり呼んで,フラッシュカードをランダムにめくって答えを言わせます。

結果は約半々。

まだまだ定着していなんだねえ。

「先生,お腹すいた~」

あ,朝ごはんまだだったんか。そうだよね。先生居ないしね。先生が指示しなくちゃいけなかったね,ごめんね。

ということで朝ご飯。
給食はヨーグルトとパン。

バタバタしていて写真も撮る暇無かったので配る様子を他の学年の写真で。

先生が手渡すクラスもあれば,袋に人数分を持って行ってクラスで渡すやり方もあります。

いずれにしてもいいですね,この感じ。

衛生面ですか…
そんな事にこだわってたらこの町ではご飯は食べられません。



マリアエステル先生!!はい,ウイスキー!!(こちらの掛け声)パチ!!

帰りに寄るメルカド・カンペシノ。

たくさんのプラタナ(食用バナナ)が並んでいます。

そして午前中最大の大仕事は郵便局へ行って日本への荷物を郵送すること。
一品一品箱から取りだしてチェックして荷物の重さを計って…
約3時間半も掛けて無事受け取ってもらいました。

下の荷物も僕のです。

僕が日本に着くころに到着すると思う。

日本からもってきたものも入れたんだけど,あっという間だったな~と。
結局読み切れなかった本とか,捨ててもいいんだけど,なんだかもったいないなあと思って。
二年前ならポンポンすてちゃったんだと思うけど。
そういう意味でも何かいろんなことが自分のなかで変化しているのかな,と思いました。



私も撮って~と郵便局のおばちゃん。
すごく優しくて一生懸命やってくれる人でした。

しめて3075BS.(約34000円)
そんくらいかかりますよね。

無事に届いてくださいね,僕の荷物。

さて,明日で活動は実質終了。

最後の挨拶には来月の12日に行く予定。

僕は最後の南米旅行に出かけます。

場所は「イグアスの滝」
ブラジルとアルゼンチンの間を流れる巨大な滝。
まずはパラグアイのアスンシオンから入っての移動。

南米の雄大な自然をリポートします。



先生来てないんすか!!@ボリビア小学校

2012-02-27 13:00:20 | ボリビアでのJICA活動
2月25日(土)

週末でございます。にも関わらず夕方やっと家の修理に大工さんが来ました。
その後,非常にはじけたトリニダのサタデーナイトでした。疲れはピークです。人々は朝まで歌い,踊り…そんな週末です。
やっぱりトリニダはすごい。僕はそんなに付き合えません…

2月26日(日)
とにかく今日は休むのだ。しかし,今日はカルナバルの送別会。なんのこっちゃ。つまりカルナバルさようなら会っていうひのお祭りの日で,人々は昼から飲んでるらしい。が,俺は部屋にこもっておりました。夜,どうしてもチュラスコ(BBQみたいなもの)が食べたくてレストランに行くと雨のため開店準備が遅く約1時間まってお目当てのチュラスコにありつく。







そしてその後は結局踊りに行く羽目に…

無理せずに早々に退散…

2月27日(月)

週の始めは朝会からスタート。



今日はチャイムの意味について先生が伝えていました。

国歌を歌い,ベニ県歌を歌う。


そして一時間目。
5年生の教室に行くと,5年生の先生が居ない。

退屈そう。

で,確認するとどうやら先生はサンタクルスに引っ越してしまっていて,もう学校にはもどらないそうだ。
替わりの先生を探しているとのこと。

ありえん。

いくらなんでもそりゃないでしょう。

とりあえず,今日も5年生に折り紙を教えてあげました。
今日はネコの指人形。


出来たの見せて~


二時間目になり,ちらっと6年生の教室をのぞきに行ってみました。

シルビア先生は病院に行っているらしく替わりの先生が来ていました


その後5年生の教室に行ったら案の定先生居ないし子どもたち暇して廊下に出て遊んでいるし。


先生,何か教えて~との子ども達の声。
よっしゃ。

ということで,算数を教える。
もう教科書も全部日本に送っちゃったので,フラッシュカードなど残った教材で復習。

そして割り算。

まだまだ躓く子が多い。







ので,個別に見てあげたり全体にやり方を説明したりしながら進める。

いつ新しい先生が来るかはわからないという。

「のり,ありがとうね~」と校長先生。いやいや,当然ですけど,それにしても大変です。
考えられないですよね,日本じゃ。

さあ,先生も百玉そろばんを使って教えてあげてください@ボリビア小学校

2012-02-26 10:37:27 | ボリビアでのJICA活動
2月24日(金)

勤務校へ。

1時間目 3年B組 算数
イサベル先生


まずは出席を取っていました。


こんな感じで子どもたちは座っていて名前を呼ばれると元気に返事をします。

この日は二年生の復習で繰り下がりの引き算をしていました。

黒板に書いた4問ほどの問題をみんなで解いていくという流れ。

次はどうするの?


隣から10を借りてくる!!

そうね,引いていくつ??

なんてやり取りです。


手を挙げさせて,集中させて答えさせようといくら言っても,自分がやって見せてきても,
このやり方に変化はあまり見られません。

ま,そういうことです。

ここにはここのやり方があるんですね。

結局,答えられる子しか答えられず,答えられない子はぼうっとしている,遊んでいる。
この子たちは一年生のときから3年になるまで見て来たけどそれは変わらないのかな~。

でもちょっとだけ変化が。
それは「答えられる子」が結構増えて来たということと,
昨年かなり特訓した引き算フラッシュカードの成果が出ているのか,引き算のスピードが速くなっているということ。

密かに「よっしゃ」と思いながら見ておりました。

その後音楽教師ディマに楽器を譲りました。昨夜パロディアブロから持ってきたマイクスタンドや譜面台も一緒に。

嬉しそうに歌うディマ。

「ノリの楽器はこの学校の子どもたちのために大事に大事に使うからね,本当にありがとうね。」と言ってくれて,
きっと彼は本当にそうすると思う。

2時間目 2年生 算数
ドロール先生

「ノリ,ábaco(百玉そろばん)の使い方教えて」と前日に言われていたので,
ábaco(百玉そろばん)を持って教室へ。


昨年少し使い方を教えた子どもたちも今年は二年生。

使い方のルールを教えてから

10の合成を繰り返しました。

その後子どもたちと,ドロール先生に
見て,触って,声に出して,聞いて覚えることが大事だよ。
子どもはそうして覚えていくんだよと伝え,
先生にバトンタッチ。

先生も一生懸命教えていました。

それから今まで使っていたキーボードも人に譲りました。
こうして帰国に向けてどんどんものが無くなっていくわけです。


午後からは誕生会。
ドロール先生,タチアナ先生,グラディス先生の三人の合同誕生会。
僕はあまり好きではないピカンテ・デ・ポリョの食事会。
みんなは大好きなんです。

そして飲んで踊って。

可愛い服を着て楽しく踊って。
それがよりはっきりしている気がするのは,ラパス等のアルティプラノに比べるとこちらセルバ地帯の女性達。
見ていて気持ちいいくらいです。





誕生会にしてはやたら値段が高いなと思ったらバンドを呼んでいました。

マリアエステル先生が自慢の歌声を聴かせてくれました。
マリア先生はいつも「さあノリ踊るわよ!!」と言って僕と踊ってくれます。
60歳を越えてらっしゃいますが,そんなマリアエステル先生はとてもキュートで可愛いと思います。
いつまで元気で踊って歌って欲しいな,と思いながら楽しく踊りました。

しかし,僕はなぜか体調が今一だったので,お先に失礼。

夜は医者の友人の学位授与式へ。
新しい学位を取得したとの事でした。

そしてその後祝賀会へ。

もう気力だけで行った感じでした。
ちょっと夕食を…そんな気持ちで行った僕があほだった…

8時から始まった夕食会。
この国ですぐに食事が出るわけはない,ということをすっかり忘れていた。


彼が僕の友だち。隣は奥さん。どちらもよく一緒に遊ぶ仲間です。


マリアッチ登場。
メキシコの歌をたくさん歌ってくれます。
氷川きよし君が紅白でこんなカッコで歌っていましたね。


家族のテーブル

この他にもたくさんの学位授与者,その家族友人が招待されています。



8時からひたすらビールかコーラだけをみんな飲み続けてやっと11時に食事が出ました。
ビッフェ形式でこの時間になんと豚肉!!鳥肉!!


そして音楽に合わせて踊りまくる人々!!




最高ですね。

最高です,このなんともいえない解放感は。
別にここはディスコでもない普通のレストラン。
そこでバンド演奏があり,マリアッチが来て演奏し,みんなは空いたスペースで所狭しと汗を流して踊る。

なんというか,日本にこんな文化があったらもっとみんな親しく楽しく出来るんじゃないかなと思ったりします。

こうして金曜の夜は更けていくのです。
日付が変わったあたりで僕は退散。
体調限界…

招待してくれてありがとう!!

最後のライブだ!!(多分)@ボリビア

2012-02-25 12:47:51 | ボリビアでの音楽活動
2月23日(木)

夜は最後のライブをしに「パロ・ディアブロ」へ行く。

というのもギターやマイクや譜面台一式を音楽教師ディマに譲ることになったからだ。

Go for Our Dreams(スパニッシュ)
青いあの空の向こう側
Esta Bien
スーパーヒーロー
A mi manera
別れの旅路
ふるさとへ
Go for Our Dreams(日本語)

と自分の作った曲がほとんど。


これからは日本で活動を再開する。


そして今まで演奏させてくれてありがとう。
誰も観に来るわけでもなく,
お客さんも一人しかいなかったけど,
それでも俺にとってはここがホームで,
本当にお世話になったなあと思いながら最後まで歌った。

歌っていたらトリニダでの生活を思いだした。
初めてここで歌ったときのなんとも言えない緊張感。

いろんな友だちが聴きに来てくれたなあ。
たけしともよく一緒に演奏したっけ。



もうすぐここでの生活も終わるわけだ。
あと24日したらボリビアを出国する予定。