探究心をもって人生を生きる

青年海外協力隊隊員としてボリビアで活動していたころを中心に、帰国後10年(2022年)の今を書いています。

KARATE!!(空手)

2011-05-31 22:46:07 | 中南米旅行
5月28日(土)
サンタクルスへ朝到着してそこからサマイパタへ。
今回はサマイパタで行われる393周年記念祭で日本の文化紹介のため空手着とギターをもってきました。
道中はフランス人,ベルギー人,スペイン人旅行者と一緒のタクシーで山道を揺られてきました。
その後仲間達と合流。
ドン・ガブリエル上間さん宅で久々の卵かけご飯を御馳走になり,その後,T隊員と一緒に空手の演武の練習をしました。
慈恩,平安五段,鉄騎初段。
2人で合わせてするので若干の違いを修正しつつ,いい汗をかきました。
慈恩はさすが指定形なのでほぼ同じでした。
そして午後少しサマイパタ内を散歩してお店を見たりしつつ,会場へ。
そこで折り紙教室の準備をし,我々は楽器をもって宣伝活動。

三線,ギター,リコーダーそして歌で。
頭には新聞紙で作ったかぶとを被り,完全にちんどん屋でした。
まさかボリビアに来てちんどん屋をやるとは。

そして折り紙教室のあとは空手の演武披露。
形を三本やりました。
一本はソロで鉄騎初段。

残り日本はT隊員と一緒に慈恩,平安五段。

いつもは一人でやるのですが,仲間とやるとこれまたいい。
終わった後はみんなで写真撮影会をしました。

観ているひとたちもとても喜んでくれたようです。


その後はピザやでたらふくピザを食べ,その後はみんなで打ち上げ!!
最高に楽しい時間でした。

5月29日(日)
この日もお昼と夕方の二回に分けて空手の演武をしました。今回は一緒に空手をしたい人たちを前に呼んで,
正拳突き,騎馬立ち,前蹴りを教えました。
子どもたち,気合いを入れたり,日本語のありがとう,を覚えたりと大興奮。
一回目演武が終わってからものすごいおしゃれな丘の上のカフェへ。
なんでこんなに洒落たところばかりあるんでしょうか。
トリニダにはありません。
二回目の演武のあと,参加したボランティアで挨拶をさせて頂き,その後帰宅する隊員を見送ってそして打ち上げ。
朝の4時位まで語り明かしました。

5月30日(月)
サマイパタを午前中に出ました。が,タクシーが無く,隣の町に戻ってそこから乗りました。
ドンガブリエルこと上間さん,本当にお世話になりました。
その後サンタクルスの日本食レストランケンで一人食事をしていると日本人の女の子が入ってきました。
新隊員か,日系人かなあと声を掛けると旅行者。
二カ月半旅行をしているとのこと。
うわあ,久々に日本の女の子を見たなあ。
やっぱこっちに住んでるとみんなどんどん変わっていくんだなあと,思うと同時に,
なんだかとても話し難い。
あれ,日本語ってこんなに難しかったっけか…
そんなことを思いながら話していました。
彼女はライターさんで,帰ったらこの旅のことを本にするそうです。
そうそう,難しいといえば最近は箸を使うとちょっと手が疲れます。
毎日ナイフとフォークだからでしょうか。

そしてバスが一時間遅れて出たにも関わらず,予定よりも早くついてびっくりのトリニダ。
愛すべき俺の町。今回も無事到着。

ボリビアの母の日

2011-05-31 07:55:28 | ボリビアでのJICA活動
5月27日(金)

Dia del madre.(母の日)
今日はボリビア母の日。
ボリビアでは母の日を盛大に祝います。
前日からお母さんを囲んでみんなで食事会をしたりします。
本日学校ではお母さん達を呼んでちょっとした学芸会のようなことをしました。
幼稚園から6年生まで劇や歌などを織り交ぜながら母への日ごろの感謝の気持ちを伝えました。

シルビア先生の可愛い息子ちゃんも来ていて,歌を二曲歌いました。
なかなか堂々とした歌いっぷりでした。
二曲目は貧乏な家庭のお母さんが病気になり医者に掛かりたいんだけどお金がない…
そんなテーマの歌でした。
私,ビデオカメラで録画していたのですが,ふと見たらお母さんたち号泣…
先生達も号泣。
歌の内容的に遠い昔の歌かと思ったけど,そんな昔のことでもないのかもしれません。

夜はサンタクルスへ向けて夜行バスで出発。

ボリビアで,じゃん,けん,ぽん!!

2011-05-27 17:53:58 | ボリビアでのJICA活動
5月26日(木)

1時間目 4年A組 算数
エルバ先生

本日改めて二桁×二桁の掛け算の筆算を教える。
何故二段目は左にひとけたずれるのか,日本の教科書を参考に発問する。
しかし,「足し算するため」と答えるのが精いっぱいの子どもたち。
しかし,答えるようになっただけ,なかなか成長しているなと,感じたりもした。
二段目は桁がひと桁多いんだよ,ここには見えない0があるんだよ,と何度か説明してやっと納得した様子。
エルバ先生も言葉を手伝ってくれるから,このクラスに理解が浸透するのは速い。この原理は三桁×二桁でも一緒だよと教える。
そして例題を解かせる。
出来る子,出来ない子まだまだ差がある。
なので出来ない子にはひとつづつ一緒にやってみる、
なんとか出来る喜びを教えたい。
出来るこも単純な計算ミスをしてしまう。
この状態で七桁×四桁などの計算をさせるのだからこの国のシステムは分らない。

2時間目 4年B組 算数
シルビア先生

ほぼ同じ内容をする。
シルビアは翌日のイベント,「ディア・デル・マドレ」の準備中。
同じように授業を進めるが,子どもたち俺の発問を理解できない様子。
「言ってること分る?」と聞くと「全然分りません」との返答。
子どもは正直だ。
少しシルビア先生に手伝ってもらって進め,1時間目同様の流れで進めることができた。
最後は「エスタビエン?(わかった?)」と聞くと「エスタビエン!!」と元気な返事が返ってきて,
ついでにみんなでエスタビエンを合唱して終了。

3時間目 2年B組
自分のみ

このクラスのこの時間は自分一人で教える時間。
学校事情のため仕方ない。

実は今日はこの時間,他の幼稚園にお呼ばれしていてそこで歌う予定だった。
なので特になにも用意していなかったのだが,悪天候やら場所が遠いやらで結局学校に残ることになったため教室へ。
子どもたちは今日は俺の時間だと知っているので職員室まで迎えにくる。
可愛い!!可愛過ぎるぜ子どもたちよ。

そして何をしたかというと「日本の文化を教えるよ~」と言って,
ジャンケンポンを教えました。
いつか日本の学校とネットでつなげてじゃんけん大会をしようと思っているので,手始めにここから。
いやあ,子どもたち,こんなハンドサインで勝ち負けが決まるってのが初めての体験でとても面白かった様子。
王様じゃんけんで盛り上がりました。
ボリビアの子どもたちが「じゃんけんぽん!」と元気に言ってくれてとても楽しかった。
ピエドラ(グー)ティヘラ(ちょき)パペル(パー)を教えて盛り上がり,後出しを注意したりと…

これからどんどん流行らせたいと思います。
最後はみんなでとんでったバナナの合唱をして終了。イエイ。

直線,曲線!!!

2011-05-25 23:58:42 | ボリビアでのJICA活動
5月25日(水)

1時間目 6年
ドロール先生
倍数と約数の指導
今回は教えるところを見ていた。
日本では6年生に倍数のところで手をたたかせたりするんだよとドロール先生に教えるとなぜかやみくもに手を叩かせているのだった。不思議だ。何かが上手く伝わらないのか。でも何かアドバイスだと思って聞いてくれるようになった気がする。

2時間目 3年A組
ローサマリ先生

3年生のクラスで直線と曲線について教えました。
しかしなんで急に直線と曲線なんだ?
教科書の流れもなかなか不思議だ。
1ページの中に割り算,かけ算,そして直線と曲線の書き方が入っている…
特に復習のページでもないにも関わらずです。

なんど教えても曲線と,直線を間違えます。
あ~,定規を使って書いたこれが直線!!
定規を使わず書いたグニグニの線が曲線。
これを閉じたら閉じた曲線,直線。
これを開いたままにしたら開いた直線,曲線。
何度教えても分からない。
黒板にバンバン書いて教えました。

でも最後には分かってくれたよう。
にしてもここではじめて直線と曲線という言葉を聞く子もいるのかもしれない。
結構国語的な部分も弱いかも知れないとふと思ったりもした。

3時間目 4年B組
シルビア先生

その次には4年生のクラスへ。

残りの九九のテストを。

その後,先生覚えてきたよ,と言ってテストをしてほしがる子が。
その子たち,めっちゃ言えるようになってる九九!!
すげえ。
やる気になってたんだ!!

ああなんか嬉しいです。

隣のA組でも翌日の授業の打ち合わせ何ぞをしましたが,
そのときに見てしまいました,エルバ先生が作ってきたフラッシュカードの使い方を。

フラッシュカードは本来一瞬のうちに記憶させる「写真記憶」を上手く利用して覚えさせるためにパパパと見せていくのですが,
先生作ってきたカードを子どもたちを机の前に呼んで選ばせて,引いたカードの段を言わせるという事をしていました。で,
できないとその段を5回書くように,とか指示しておりました。
これじゃ子どもが嫌になるかもしれない。それでも子どもは一生懸命やっているのでそこは褒めましたし,何より俺がやっていることを真似て自分もがんばろうというところが嬉しかったです。
あとは少しずつ使いかたやその意味なんかを教えていこうと思います。
そのために教材の使用書を作って学校に置いておこうと考えています。

書類一つに…

2011-05-24 22:48:46 | ボリビアでのJICA活動
5月24日(火)

今朝は風邪気味のため少し遅れて行きました。
授業の前に校長先生にABACO購入のための要望書を書いてもらうようお願いし,
早速事務の方がその文面をパソコンで書き…とまあここまでは普通の流れなんですが,
実際出来あがるまでそばに居ないとすぐに別な仕事を初めてしまうのがこの国の方々。
という事で書き上がるまで職員室にいたわけですが,その時間1時間。
さらに印刷用のインクが無くなり,新しいインクを継ぎ足すという日本ではなかなか無い作業を手伝い,
しかしインクカセットを認識しないという恐ろしい事態に陥り結局インクカセットを交換しなくてはならないのだが,
どこにあるかわからない…担当の事務員が今日は休み。そんな状況になり…
2時間職員室にいて終わってしまうというそんな1日でした。

久々になんでこうなんだろうと思わせられる出来事でした。
日本じゃ考えられないですね。

しかし…

ここで恐ろしいことに気がつきました。

ここは途上国なんです。
これは当たり前なんです。
書類1枚作るのに2時間掛かっても結局出来なかった。
替えのインクがどこにあるかわからない。
どこに何があるのか知っている人しか知らない。
そう,日本基準で考えると完全におかしな話なのですが,
ここはボリビアです。

さらには,先週末金曜日から今日まで毎日約束を入れていたのですが,
合計5日間で6~7人とと約束していて守られたのが3人。
実際,病気になったりして仕方なかった方も居ますが,
そのどれもがドタキャン。
しかも連絡は無い。
こっちから連絡を入れて,実は今日はだめなんだ~という感じ。
もう駄目なのが普通。
ドタキャンが普通。
日本だったら考えられないですね。
確実に友だちを無くすパターンだね。
しかしここはボリビア。
もしかしてこれが普通なんじゃないかと思うようになってきました。

ひええ。
これが普通?
普通なのか???
約束は守ろう!という教育をすべきじゃないか??
大事なことなんじゃないのか。
いや,もしかしてどうでもいいことなのか??
そんなことはな~~~~~~~い。
という日本の論理もここじゃ全く通じない。
あはは,と笑って終わり。

ええ,終わりです,笑って終わり。
「あ,今ちょっと忙しいから,また明日!」ああ,忘れてた~,ごめんごめん!!」電話してもつかまらない。「ああ,バッテリーが切れててさ,ごめんね~」と。充電してくださいよ~,待ってたんですから。

なあんて,こんな断り方が普通なんです,ここは。

もはやほんと約束を守られない方が普通なんだな,きっと。

みなさん,約束は守りましょう!!