探究心をもって人生を生きる

青年海外協力隊隊員としてボリビアで活動していたころを中心に、帰国後10年(2022年)の今を書いています。

たまには映画でリフレッシュ!!

2012-01-31 08:52:29 | ボリビア日記
1月30日(月)
活動再開にあたって何をするかを考えておりました。

私の活動は実質2月一杯で終了します。
2月6日からスタートします。
おそらくそれからすぐにカーニバルのための準備が始まります。
それと昨年の復習や昨年度にやり残した課題に取り組むはずです。

それから2月の半ばの週はカーニバルで休み。

だから明けて20日から残り29日まで…

え,平日をざっと数えたら13日間。

こ,これで何ができるのでしょう…

そしてトリニダはきっと雨。
雨だと学校はお休み…

さて,何をしようか。
まずはなんと言っても

□先生相手の研修会

これだ。
しかしいったい何をやるか。

・算数の授業を楽しくする方法~教材を活かして~
・計算の基礎を身につける方法
・ねらい,その達成に向けての導入,展開,習熟,まとめという授業の流れをつくる方法
・数のイメージを持たせる方法…
などなど…書いててわけわかんなくなってきた。

といくら考えても日数は限られている。
しかもベニ県はデンゲ熱の大流行ということでまた始業式も遅れるかもしれない…


1月31日(火)

はあ,どうしよう,何ができるんだ,俺…
そんな気持ちを抱えながら,

「Gigantes de Acero」という映画を観て来ました。
人間がリモコン操作をするロボットがボクシングをするという内容。

いやあ,これは久々の最高傑作ですよ。

笑いあり涙あり,そしてアクションがカッコいい!!

ロボット使いのダメ親父とその息子がスクラップ場で鉄屑同然のロボと出会いそしてどん底から這い上がっていくダメ親父。

もうほんとに感動した。

なんだか今まで見たいろんな映画をミックスしてさらに夢を持たせてくれる内容だった。
邦題「リアルスティール」
↑サイトはこちら

主演のヒュージャックマンも本当にかっこいい。
そしてその息子役のダゴタ・ゴヨの演技が最高でした。

やれることを精一杯やる。

そう思わせてくれた映画でした。
スペイン語もわかりやすかったので良かったです。

さあて,帰国前にもうひと踏ん張り!!

いやあ,映画って,ほんとにいいですね。
サヨナラ,サヨナラ(懐かしい)

始まってしまった…カルナバル@ボリビア

2012-01-30 12:50:32 | 中南米旅行
1月29日(日)

カルナバル(カーニバル)

【謝肉祭(しゃにくさい、カーニバル)は、もともとカトリックなど西方教会の文化圏で見られる通俗的な節期で、四旬節の前に行われる。仮装したパレードが行なわれたり、菓子を投げる行事などが行なわれてきたことから、現代では宗教的な背景のない単なる祝祭をもカーニバルと称することが少なくない。】ウィキペディアより引用

ということでいよいよ南米はカルナバルの時期です。
メインは18,19日の週末に各地で行われるパレード。
特にオルロ県で行われるパレードは南米三大カルナバルとしても有名です。
ちなみに世界無形遺産に登録されています。

【オルロで毎年2月末頃に行なわれるカーニバルは、リオデジャネイロのカーニバル、クスコのインティ・ライミ祭りと並んで、南米三大祭りの一つと言われている。オルロ市中心部のソカボン広場を終点とする市内数カ所の道路が会場となる。 リオのカーニバルと比較すると、先住民の文化やスペイン植民地時代の記憶に基づく伝統的な踊りが多く、踊りや音楽の種類ははるかに多い。】ウィキペディアより引用

まあ,それはいいとして。

この時期何を血迷ったか子どもから大人まで道行く人に誰かれ構わず水をぶっかけます。
水風船,水鉄砲などを使って。

ほんとたまったものではありません。

昨日,そのカルナバル習慣が始まりました。

そして水びたしです。
道を歩くのも大変ですわ。

確か日本では水を人にかけて傷害罪で訴えられたという事例もあったはず。
う~む国が変われば。

僕も水鉄砲がスプレーを持って歩いて反撃をしようかと考え中。

さて,休みを利用して(利用し続けている)ちょっとした村へ行ってきました。
そこはチュキサカ県ヨタラ村。

なんとも小さな村で可愛い場所でした。

プラサ周辺。

適当に散策。




実はここは手作りチチャが飲めるので所として有名なんです。
【チチャ(chicha)とは、南米アンデス地方でよく飲まれている酒の種類である。特にペルーやボリビアのチチャは有名である。
ボリビア国内ではコチャバンバがチチャの名産地である。】ウィキペディアより引用

ところが僕らが一般に飲んでいるチチャにはアルコールが含まれていません。
庶民の美味しいジュースといったところでしょうか。

で,路地をうろつき見つけたチチャ屋さん。
白い旗が目印です。

こんなかんじでチョリータのおばちゃまが作ってチチャをこの巨大ポリバケツから汲んで売ってくれます。



バケツからチチャ!!


ココナツのお椀で飲む。洗っていません。

あ,一応確認だけどこれアルコール無いよね?

うん,入ってないわよ~と。

でもなんか匂いがいつものチチャと違うなあ。

恐る恐る…


うえええええ
まずい!!

というかあまりに味の違いにびっくり。
どうやら僕が普段飲むのはチチャモラーダというもので,
これは本物のチチャ。
そう思って飲むと案外これも美味しい。

そしてどう考えてもアルコール入り。
実は秘密で作っているとか??
昔は人がトウモロコシを噛んで発酵させていたらしいが,聞くと今は道具を使っているとのこと。

周りの叔父さんおばさんめっちゃ酔ってますもの。絶対アルコール入りですわ。

ひええ~。

まあ,ボリビア渡航前に読んだチリ・ペルー・ボリビア酒紀行!(江口まゆみ/文 小のもとこ/絵 )アリアドネ企画
に書いていたので知ってはいたのですが。

味は韓国のマッコリに似ていました。
半分も飲めずに退散。

しかしあのバケツの中はどうなってんだろうか…
怖くて覗けません。

こうしてボリビア再カルチャーショックはまだまだ僕に襲いかかってくるのでした。さらば,ヨタラ村!!

焼き絵職人ロッキー氏との出会い。夢を叶えるというと。

2012-01-29 11:10:47 | ボリビア日記
1月26日(木)

眼科にゆく。
診断は結膜炎。
汚い手で目をこすったのだろうか。

その後美容室へ行ってみる。
いつも10BS.でカットするのだが,35BS.ということで期待。
しかしいつも以上にひどいカットだった。
そこで気を取り直して足のマッサージ及び爪切りも頼む。
すると爪の肉を切られるという目に。
なんだここは。25BS.
う~む。仕方ない。

1月27日(金)
移動日。スクレ行きのアエロスルの飛行機が4時間遅れる。信じられん。
ぼちぼちと新学期の準備を初めねばならん。

1月28日(土)
なんだというわけでもない一日を過ごす。ここは過ごしやすいのだ。
しかし,実はボリビアと他国との違いをまざまざと見せつけられ,実はかなりきつくなっている。
いったい何のために活動をしてきたんだろうかと改めて自分の活動を考えさせられている。

そんな中,嬉しいニュースが。
かつて大学時代を含めて約10年間近くお世話になった先輩とFB上で10数年ぶりに再会したのだ。

先輩の名は「焼き絵職人ロッキー」映画ロッキーをこよなく愛する先輩らしいペンネームだ。

しかしこの「焼き絵職人」とはなんだ??
そして先輩のブログへ。

「焼き絵職人ロッキー」のブログ

先輩は昔から画家,になることが夢だった。
しかし現実はなかなかそうはいかない。
僕もかつてはプロのミュージシャンになることが夢だった。
そんな夢をよく語り合った20代が懐かしい。
先輩は自分の夢を自分のものとしたんだなあと,このページを拝見し,思いました。

焼き絵

僕は初めて見ました。
先輩はこの手法に辿りつき,そして堂々とその道を進んでいる。

僕は何をしてんだろうかと,ここボリビアで考えさせられます。

自分の夢を叶えるということはどういうことなのか。
そしてそのために突き進むということはどういうことなのか。

僕はここにきてはっきりわかったことがある。
それは自分の職業は教師,であり,その教師という仕事を追求し,突き進むことが自分の人生であり,
その先の夢の一つひとつも教師として叶えるべき夢であるということ。

南米最貧国と言われる我が国ボリビア。
なぜ南米最貧国なのか,他の南米諸国を少し見ただけでも十分それはわかってしまう。

自分の知り合いの中には,お金があるならおごって,買ってと。
お金貸してともよく言われる。彼らが返せると思うわけのない金額にも関わらず。
実際貸して返ってきたことはない。

ひどい時には海外旅行もねだられる。友だちなら買ってくれてもいいでしょうと。
買えるわけが無い。

買ってくれないあんたはケチだ悪い人だと罵倒される。

なんだ,それは友だちなのか。
いや,そうじゃないだろう。
それは友だちじゃないぜ。

自分で働いてがんばってね。それが一番いいよ。
それが伝わる人と伝わらない人。
日本だったら多くの人に伝わるのだろうが。
伝わらない,そういう感覚の人が多く居る。残念ながら。
僕はそういう人を多く知っている。

実際,本当に心を許せ,ちゃんと付き合える人の数はかなり少ない。

確かに日本人はボリビア人の約10倍の貨幣価値の中で生きている。
ボリビア人から見れば夢の世界だろう。
(しかし多くの人はその想像すらできない。日本がどこにあるかもわからない)

特にトリニダ市という小さな田舎町では外国人すら珍しいわけで,その中で生活するのは本当にきつい。

いくらがんばったところで,となりのサンタクルス県にバスで旅行をするのが生涯の夢だったりする。

それでも明るく楽しく暮らす人々よ。
僕は何度あなた達の笑顔に救われたことか。

国際協力をするぞ,と意気込んでこの町にやってきた,
もうあまりの現実の違いに何度もへこたれそうになって,それでもなんとかやってきて。

力の限界を感じる。

そう,自分にはまだまだ力が足りないのだ。

その力をつけなくてはならない。
スペイン語もそう。

いくら日常会話に困ることがない,世間話も旅行も授業だって。

といったところで,突っ込んだ話になれば困る。
教材の説明一つとっても深いところまでは話切れない自分がいる。

大体その教材の本当のところだって,自分はわかっているのかと,自分を疑ってしまう。

もっともっと教師力なるものに向き合って,真剣にやっていかねばならんと思う。

夢は叶う。
それを大きな声でいうことが出来る国に生まれた僕らは,夢を叶える努力をし続けなければならないのではないか。

そして,僕はいつかこのボリビアの人々が「夢は叶う」と信じ,学び,未来を目指せるような,そんな社会になることを祈り,
自分にできることをやっていこうと思う。

焼き絵職人ロッキーのブログを見ながらそんなことを考えていたのだった。



興味のある方はこちらをクリック。

先輩は本当にすごいな,と思う。

きっと様々な困難を乗り越えて,もちろん今もそれと格闘しながら今日をがんばっているんだろう。

自分一人が大変じゃない。

みんな,がんばってんだ。

2010年7月15日

初めて降りたトリニダの空港の写真を眺めがら。
このときの燃える気持ちを忘れちゃいないか?俺。

サンタクルスは雨だった@ボリビア

2012-01-28 09:43:35 | 中南米旅行
1月25日(水)

お昼,南米のパリブエノスアイレスに別れを告げ,サンタクルスに到着。

雨が降ってました。

実はここのところ右目の瞼の腫れが気になっていたので,明日JICAの担当病院へ行こうと思っているところです。
にしてもまあ,とにかく12月,1月とよく旅をした。
いいもん食った。

しかしまあ,ここはボリビア。
わかっちゃいるけど,本当にボリビア。

ネット環境が悪い!!

ここ二日まともにブログがひらかなった。更新もままならず。

道を歩けばデコボコ穴だらけ。
なんでこれを直したい,直そうぜ~とならんのかな。

なんも気にせず歩く歩く。

これが日本だったら「穴だ,いつまで穴開けてんの,市役所に言ったろう。」とか思ったりして市民相談課か何かに電話をして,
すぐに市役所の人が飛んでくるなりして舗装されるのだろうか。

アルゼンチンもどこにも穴など空いていなかった。少なくとも僕が訪問した場所は。

が,ボリビア。気がついたとしても魔法の言葉,

ni modo(仕方ない)

が口から出て終了。

いやいや本当に「仕方ない」のだろうか。
何か根本的に違う気がする。

雑多な感じも適当な感じも慣れてしまえば心地よい。
日本とは違うから。
しかし,国を良くする発展させていくという視点に立つならば,なにか根本的なものの考え方なり暮らし方なりが大きく違うのではないだろうかと,思ってしまう。

この国は資源もある,人々もバイタリティがある。
未来は限りなく広がっているようにも思える。
しかしその未来を作っていくのはやはりその国の国民だ。
そう思ってがんばっている人もたくさんいるとは思う。
だがもっと工夫して改善していく余地はあるんではないのか。
工夫するのも人間,改善するのも人間。
それを考えるのも人間。結果を出すのも人間。

だから教育が大事になるんだなあ。
俺も最後の活動を何か少しでも役に立てるようにがんばって,そして帰ろうと思う。


そんなことを考えながらふとチャランゴを弾こうと思ってケースから出すと
壊れてる!!



これはお土産用のやすいもんではないですよ。
ちゃんとプロフェショナル用であるにも関わらず。

ブリッジが外れている。
これでまたラパスに行かねばならなくなってしもうた。
まだ修理出来る範囲だと思うけど。

もうちょっとちゃんと作ってくださいよ~
頼みますよ~

さらばアルゼンチン!!@ブエノスアイレス,アルゼンチン

2012-01-27 09:25:41 | 中南米旅行
1月24日(火)

ブエノスアイレス最終日。
明日はまたあのボリビアへと戻るわけですよ。

そして僕は宿の友だちとTemaikenというbioparqueへ。
このbioparqueとは訳するならば生物パーク。
なんのこっちゃと思いつつ,かなりいい動物園だから行こうよ,と誘われるままに。
市内にあるものとは違い,郊外にある。
バスで1時間の場所にそれはあったのだ。

電車からバスに乗り換えるときにパチリと。

彼らはみんなシステムエンジニア。地方都市のトクマンという所に住んでいて,
ブエノスには初めてきたんだって。
日本ってエレクトロニクスが発達してるんでしょ?
日本に行くのが夢だなあ~って,語ってくれます。
みんな日本に興味津津。

ほえ??日本ってなんだべ。
ああ,中国だっぺねえ~,みんな目が細くてつり上がってんだっぺ~。
と言ってくださる多くのトリニダの人たちの中に普段いる僕にとっては結構カルチャーショック。

バスの中でも写真撮影会。
みんなもブエノスに初めて来たってことでほんと無邪気にはしゃいでかわいい!!



こんな大きなモニュメントがお出迎え。


フラメンコちゃんたちが可愛いですな。


こちらはアフリカペリカン。

世界中の動物,昆虫,そして海洋生物がいるというのが売り!!
それから時間によってはいろんな動物のショーもあるらしい。


いろんな種類のレイヨーもいます。


こんな大きな木も。


こんな真っ赤な鳥も。
ここはジャングルゾーン。


竹林が美しいので友だちにモデルになってもらいました。奇麗ですねえ~


360度スクリーンの大迫力映画館。


キリンの滑り台の前で,ノリ写真とって~と,友だち。


美しい空です。
僕は空が好きです。


この子も友だち。恐竜の骨の前にて。


こちらも。彼女は大の日本ファン。


洞窟もあります。ここはタイガー洞窟といってこの先にタイガーが居ます。
行ったらいませんでした。どこ行ったんでしょう。

外に出てカバゾーンへ。


カバのショーを観ました。
でかい口です!!!


噴水の前で。
水しぶきが奇麗に撮れました。

はっ

しまった,ピンショットは女の子しか撮って無かった!!
男友達も二人も居たのに。
すまん。

その替わりと言っちゃあなんですが,


マンタ


サメ

どちらも下から水槽を見上げる事が出来るのです。
替わりになってませんね。はい。


そうです。水族館です。


シマウマが居ます。
着ぐるみの交通整理ならボリビアのラパスにも居ます。


お土産屋さんで撮影。


たまにはメンズの写真も。

このほか昆虫館もありました。がゴキブリとわけのわからん芋虫と鈴虫くらしかいません。
ゴキブリは南極以外世界中に生息しているらしい。

そういうことか,世界の昆虫だ。確かに。

それから巨大コウモリの館なんてのもありました。
ある意味珍しい。

蝶々館もあったのですがお休み。
これは観たかった。

お昼は友だちがもってきたパンにハムとチーズを挟んで食べる。
ここのレストラン高いもの。
工夫しているなあと思いました。
そしてそれが本当に美味しかった。

そんなこんなでまる半日コースでした。

いやあ楽しかったなあ。
ガイドブックに載っていないこの場所,1人じゃ来ないし,載ってても1人じゃ来ない。
みんなに感謝やね。
ほんとありがとう!!
チリではいつも1人だった気がするけど,
このアルゼンチンではいつも新しい友だちが出来て一緒に回れたなあ。

みんな気さくで本当にいい人達ばかりだった。
やっぱり気さくってのがいいよね。
さっと誰とでも友だちになれて融けこめて。
そういう人に成りたいですね。

その夜,みんなで晩ご飯。
のりのお別れ会しなくちゃねと。
ありがとう~


おしゃれなレストランんで。


アルゼンチン最後はやはりお肉!!
これはコスティジャと言って牛のアバラ骨つきにく。スペアリブ的な感じです。



この後もホテルに戻りチャランゴ弾いたりアドレス交換したりと盛り上がりました。

そして翌朝。
早朝。

近代的なブエノスアイレスを後にします。


飛行機の中からパチリ。

ああ,いつかまた来れるのかなあ。

パタゴニアも本当に良かったなあ。
まだまだ観たり無いなあ。

でも,行きたい国も山ほどあるし。
もうきっと来れないだろうな…
でもいつかまた来たいな…

そんな思いを胸に交錯させながら,飛行機は一路サンタクルスへと飛ぶのでした。

さらばブエノスアイレス!!さらばアルゼンチン!!また会う日まで!!(多分)