空色レールウェイ

空は続く、どこまでも

「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」

2011年03月31日 | 映画


「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」を観てきました
以下、ネタバレが含まれていますのでご注意を

【あらすじ】
僕(みーくん)は、幼馴染のまーちゃんと再会する。
2人は10年前に凄惨な誘拐監禁事件の被害者同士で、お互い心に大きな傷を負っていた。
そんな2人の周りで、児童誘拐事件そして、連続殺人事件が起きていた・・・

瀬田なつき 監督作品 原作:「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」 入間人間

今作は、入間人間 原作の累計100万部突破のライトノベルを映画化したものです
原作は読んでいないのですが、凄いストーリーでした・・・面白かったです

壊れたまーちゃんを大政絢さんが演じていたのですが、非常にキュートでとんでもない壊れっぷりでした
その壊れた原因となった小さい頃の誘拐監禁事件・・・本当に凄惨な事件でした・・・
事件の経過を読むだけでゲロっ気をもよおす、「北九州監禁殺人事件」と少し似ていますよね・・・
誘拐犯に強要され、自分の両親を殺害する・・・本当に酷い・・・壊れますよそりゃ・・・
僕ことまーくんもこの誘拐監禁事件の被害者、彼もやはり心に深い傷がありました・・・

こうして書かれていると、もの凄く重たい映画だと思われるかもしれませんが、
劇中の音楽を担当した木下美紗都さんのポップな曲の数々で、ふんわりとした雰囲気に仕上がっています
いやホントこの曲が無かったらちょっとしんどかったと思います・・・原作はやっぱりキツイんでしょうか

曲と言えば主題歌の「サヨナラブ」を柴咲コウさんが歌われているのですが、
劇中に流れた、荒井由美さん作曲の名曲「ルージュの伝言」もカバーしています
この「ルージュの伝言」は、今作のアクセントの1つになっています

凄惨な誘拐監禁事件、誘拐犯によって行われる虐待・・・そこでラジオから流れているのが「ルージュの伝言」・・・
10年後、僕(みーくん)がその曲を聴いていて・・・という風に・・・上手い使い方です
ただ1つ不満なのが、10年前に流れた「ルージュの伝言」も柴咲コウさんのカバー版だということ・・・
10年前は荒井由美さんの「ルージュの伝言」、10年後に柴咲コウさんの「ルージュの伝言」の方が良かったな

染谷将太さん演じる、僕(みーくん)の嘘つき具合も良かったです
要所要所でカメラ目線で「嘘だけど」とつぶやくのですが、後半に「嘘・・・だといいけど」などと変化していきます。
そこら辺が観ているこちら側を上手く混乱させてくれたと思います

そんなみーくんとまーちゃんを温かく見守る精神科医を、鈴木京香さんが演じられていました
凄惨な事件を知るものの、2人対して努めて明るく接し、真面目に不真面目で型破りな先生でいようとします。
みーくんのカメラ目線での「嘘だけど」を横取りして言うところなんか、上手く作ってるなぁと思いました
ポップなTシャツに黒縁メガネで、かなりアンジェラ・アキさんに似ていましたが

2人の周りで起こる児童誘拐事件そして、連続殺人事件・・・
児童誘拐事件の方はあっさり判明します・・・10年前の誘拐監禁事件とは異なりとってもフランク
いわゆる「ストックホルム症候群」なんですよね でも無事で良かった・・・

もう1つの連続殺人事件、最初はみーくんの犯行のようなストーリー展開・・・
けれど、そこで10年前の誘拐監禁事件の真実が明らかになると、グッと引き込まれていきました・・・
上手いこと考えるなぁ・・・でも原作を読んでいないのですが、結構はしょられているんですよね?

ネタバレになりますが、「本当のまーくん」と僕やまーちゃんとの関係・・・
何故、僕やまーちゃんと顔を合わせているのに気付かなかったのか・・・
冒頭から「愛してる」のアイの部分の音声が消されているのか・・・観終わった後に調べて分かりましたが
原作ファンのこの映画の評価はどんなもんなんでしょうね? 自分は好きですけど
ポップでキュートで狂った世界、是非皆さんもご堪能を

最後に、予告編を貼り付けておきます!良かったらどうぞ

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