徒然BOON

徒然なるままに気になることを綴ります

風光る 第244話

2019-02-21 18:15:05 | 「風」のひとり言

永倉・原田・山口組長ほか多数の隊士が抜けることになり縮小した新選組を

立て直そうと副長が局長に発破をかけていたところに、ふと聞こえてきた声。

廊下に誰も居ない。

その声の主はここには居ないはず。

胸騒ぎを覚えた二人は・・・

 

その頃、法眼仮宅で昏睡状態だった沖田組長は呼吸も止まり、頬が冷たく・・・

危篤に気づいた主人公が必死に呼びかけると、うっすら目を開け

『帰って… 来ました…』と言って覚醒。

その直後、障子を勢いよく開けて現れたのは局長と副長。

ハァハァと肩で息をし、愛弟子の様子(生きていたこと)がわかり、

『総司 お前 迎に来ただろう 御徒町の医学所まで』と涙を流し

安堵の笑みを浮かべる局長。

『あれ… 夢じゃなかったんですね…?』

とうっすら涙をためた目でつぶやいた沖田組長。

ここまで前号

   沖田先生、幽体離脱はほどほどに。

 

沖田組長の布団の傍に座り、

あの声は絶対総司だ、ところが廊下にゃあ誰も居ねえ、てっきり逝ったと…と、

最悪の事態も想定して駆けつけてきた事を喜々とした表情で説明する副長に

『あははは  ご期待に沿えず 申し訳ございません… ゴホゴホッ』と

冗談も言えるぐらい復活した沖田組長。

笑い事じゃありません、と心配する主人公に視線を向けると

『すみません ずっと 夢を見ていました

 神谷さんがずっと傍で手を握っていてくれたのも

 上から見下ろしていた気がします』と眠っていた時の事を話す沖田組長。

『えっ!?』と大声を発し、何故か赤面し、動揺を隠せない主人公。

   さてその理由(わけ)は・・・(笑)

局長から、『ありがとう 何にせよ 今 総司に命があるのは君のお陰だよ』と

これまでの看護を労ってもらい、恐縮する主人公。

その時、『どうしたっ 沖田は無事かっっ!?』と奥様から急変の知らせを

受けた松本法眼が駆け付けてきた。

沖田組長の体調を確認した後、局長らとの再会を祝し、酒宴を開くことに。

『わたしも飲み・・・』と望む沖田組長に卵酒を作るため、台所に向かった

主人公は、先ほど沖田組長が言った『ずっと上から見下ろしていたような…』を

思い返し、また赤面////

   その理由(わけ)は・・・ ←ここでは書けないな(笑)

沖田組長の布団をはさんで座ている法眼と局長ら。

『そういや 永倉や原田には会えたかい?』と話題を振った法眼の言葉に一瞬、

表情を曇らす局長ら。

『次は皆で会津に行くんだと息巻いていたぞ』と話すので法眼がある程度情報を

知っていることを瞬時に解した副長は脂汗を浮かべるも笑顔で、

分裂の事は伏せて、全員で会津に行くことにした、永倉達が新たな旗本と共に

先発隊として会津に行ってもらい、自分たちは勝沼で減った分、新規に隊士を募って

立て直しを図る、と法眼や沖田組長に心配をかけないようとちょっと嘘も交えて説明。

   さすが副長、よくとっさでもすらすらと言葉ができるもんだ。

甲府への出立前に、法眼が急遽集めた者たちが戦場で逃げ出し役に立てなかった事を

永倉らから聞いていた法眼が詫びると局長はガバッと平伏し、

『いえ!! 然様な事は決して… !

 そもそも兵を使いこなせなかった私の無能です故

 お詫び申し上げるべきは拙者のほうです!

 誠に申し訳ございませんでした・・・!!』

とぽたぽたと涙を畳に沁み込ませながら頭を下げ詫びる様子に驚き、

不審がる法眼と沖田組長。

局長の背に手を当て、『って 泣くなよ近藤さん みっともねえ!』とひきつった笑顔で

場を取り繕うとする副長。

局長の何か… 心が弱っていることか… 精神面の不調を感じ取った沖田組長は

『先生 私も一緒に行きます

 行かせてください 会津へ』

ゆっくり上半身を起こしながら笑顔で局長に願い出た。

『沖田! 無茶すんじゃね!!』

『総司…!』

ちょうど来客のお茶を持って部屋に近づいていた主人公は部屋の中から聞こえてきた

異変に慌てて障子を開けると、目の前には

『行きます 共に… 会津へ』と

ふらふらと立ち上がり、局長に切々と訴える沖田組長の姿があった。

 クララが… 立った!

じゃなかった、

 先生が… 立ってる!?

ゴホッ ゴホッ ゲホ ゴホッ

咳き込み局長に支えられながら崩れ落ちた沖田組長。

布団に寝かした沖田組長の頬に右手を添え、涙を流しながら

『総司…!! 心配かけて済まん!

 お前のその気持ちだけで俺は今

 百万の兵を得た気分だ!

 ありがとう! 俺はもう大丈夫だ!!』と愛弟子に復活を誓う局長であった。

その様子から局長を一人にしても平気だと思った副長は沖田組長の脈を診ていた法眼に

一足先にお暇する旨を伝え、退出した。

その際、主人公を廊下に呼び出し、件の真相を伝えようとしたら・・・

   ここから先、10ページにわたって描かれている出来事は

   私のつたない語彙と文章力ではとても… とても書けない!!

   良かったね、副長。 私も読みながら涙が出たよ・・・

   鬼の目にも〇〇〇。後ろ姿だけれど、きっと熱いものがあふれたでしょう!

   

局長らとの奇跡の再会から数日後

局長からパワーをもらった沖田組長は驚異の回復力をみせていた。

『すごい先生 全部食べた!!』

手にした空のご飯茶碗に視線を落とし驚嘆する主人公に

『お腹が空くって幸せな事ですね

 お陰でご飯がものすごく美味しい』と

食後の一服を味わいながら ふとつぶやいた沖田組長。

『ええ ええ!! そうですとも!!

 とっくに空いているのに我慢した挙句だと 更に100倍美味しいですよ!』と

主人公が沖田組長の食欲増進を喜んでいると法眼が血相変えて駆け込んできた。

『お前ら すぐにも引っ越せ!

 妙な浪士共が沖田を捜しているって噂がある!

 知人に話をつけて来たからそこへ行け

 千駄ヶ谷の植木屋だ!』

 

次号へ

 

いよいよですか・・・ 植木屋へ・・・

今、『風光る』で描かれている時期は慶応4年の3月半ばごろ。  

ああ、後わずかで (゚Д゚;)

それにしても、今号は見せどころ満載。 沖田組長の最期の場面ではたぶん

泣くだろうなとは思っているが、まさかここで泣かされる場面が出てくるとは

思わなかったから不意打ちくらっちゃった(笑) 

他に珍しくふたりの、というか〇〇から〇〇への "ち○う” 場面もあり (^_-)-☆

 ~起きてくれないと 私が食べちゃいますよ~

次号が楽しみだ。

 

今号の扉絵は国立国会図書館所蔵の局長の写真の画だね。

ちょっと身体が傾いている点も似せて描いているようなww

袴の皺の入り方まで忠実っ!! 

でもこっちの局長はちょっと温和な表情。

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ヤイコ)
2019-03-18 17:07:16
1ヶ月前から風光るにハマり始めたばかりです!私はコミック派なんですが、先が気になって気になって...そんな時にこのブログを発見いたしました(^^)内容が分かりやすい上に大事な所はちゃんと外してあるという...文章の上手さに感服でございます!!
これからもブログ楽しみにしています!応援しています!
そんな///照れまっせ (七草)
2019-03-26 18:33:39
ヤイコさん、こんにちは。 コメント、ありがとうございます。
風光る歴一ヶ月とは、新たな読者に作者さんや関係者が喜んでいるでしょう!
私も、単行本ではまり、先が気になって、立ち読み→雑誌購入と抜け出せなくなりました(笑)
私の文章は読みにくい点もありますよ。もっとスマートに書けるようになれれば良いのですが・・・頑張ります。(ブログ続ける意欲ある限りw) では。

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