中国不滞在記 in 神戸

行って見て聞いて考えた中国のこと

1000年たっても

2013年03月01日 | 歴史問題
このプログの趣旨から全然外れるのですが・・・今日は韓国の話。

韓国の朴新大統領の就任演説と3.1独立記念日の演説の記事を読んで吹きだしてしまった。

就任演説では韓国5000年の歴史とのたまっているが、いつの間に韓国の歴史は5千年に
伸びたのだろう。韓国が現在の領域に国家としての体裁を為したのは、
たかだか7世紀の新羅による統一からで、大和国家が遅くとも4世紀に成立していた日本に比べて300年も遅い。

紀元前11世紀に成立したとされる最初の国家、箕子朝鮮国は殷の王族が
朝鮮に入って原住民を統治したというだけで伝説の域を出ない。
それでも3000年だし、どちらにせよ中国人の王朝なので韓国史とは言いがたい。

最近、高句麗が中国史と韓国史のどちらに属するかでもめている。中国が公式に高句麗の歴史が中国史の一部だと規定したのに対し、韓国側は高句麗が韓国の国家であるからその版図であった東北は元々朝鮮の領域だったと主張している。

だが高句麗は元々女真族(満州族)の系統なので、どちらにも属さない独自の国家だ。
三国の一つ、百済も王族や貴族は高句麗王族の系統なので韓国人の王朝とは言えない。
したがって韓民族の国家は新羅に始まる。

しかし、近代国家の概念をまだ民族が形成過程のこの時代に当てはめること自体が間違っている。韓国が日本に文化を伝えたというような発想自体がおかしい。
それなら韓国の文化は100%中国の文化のコピーということになる。

かつて日本でも、神武天皇以来建国2600年と嘘八百を教科書に書いていたが、
現在の韓国の教科書には何と書いてあるのだろう。

実は子供のころから韓国に親近感を持っていた。
だから韓国の歴史にも詳しいし、高麗青磁や李朝の白磁などには夢中になって博物館めぐりもした。学生時代には韓国の南部の小さな島に行って1か月ワークキャンプで働いたこともある。それにこれまで知り合った韓国の人たちはほとんどが好感のもてる人ばかりだ。

何年か前までは韓国ドラマのファンで、特に女官チャングムは面白くて52巻を3回も見た。
主演女優のイ・ヨンエが綺麗でとても魅力的だったからでもある。彼女は整形していなかったようだし。それからしばらく韓国ドラマにはまったが、見ているうちにどれも同じ筋立てなのに気が付いて飽きてしまった。もちろん名作もありそれはそれで面白いが、すべてが面白いなどととても思えない。はっきり言えば冬ソナも含めてチープで浅薄なドラマがほとんどなのだが、人の感情に遠慮会釈なく訴えるてくるので心を動かされてしまうのだろう。
(韓国ドラマファンの方、ごめんなさい! 私の主観であります。)

韓国ポップも同様で、テンポのいいトレンドのダンスニュージックにあわせてトレーニングをしっかり積んだ整形美人がエロティックなダンスを繰り広げれば人気が出るに決まっている。そこまで露骨に普通はやらないだけだ。だから韓国では面白いエンターテイメントはできるが、本当に人の心に残る作品は作れていない。まあ好きな人はそれでいいと思うけど。

この数年の韓国の激しくなるばかりの日本叩きと歴史や文化の捏造を見ていると、
ほとほとうんざりする。結局、この人たちは日本と和解などするつもりはなく、
自分たちの国家に対する過剰な自負心と虚栄心におぼれてしまって見境がなくなっているように思える。朝鮮日報や中央日報を読んでいると、「優秀な韓国文化」「韓国人の優秀な血」といった言葉がよく出てくる。記者たちはかなり差別的な感覚の持ち主が多いのだろうか。その差別感は日本の植民地下に屈従させられたという屈辱感の裏返しだろうと思うが、いい加減に脱却できないものかと思う。現在の韓国には誇るに足る文化と豊かな経済力が備わっているのだから。

ありもしない慰安婦の強制連行を世界中に宣伝してまわり(慰安婦問題に日本が全然責任がないとは思わないが女性基金の設立で謝罪は済んでいる)日本の文化はすべて韓国から伝わったものだと主張し剣道や華道、茶道まで韓国起源だと称するばかばかしさ。良識のある人たちはそう思っていないと信じたいけど。

そして対馬の寺から盗まれた仏像を倭寇が略奪したものだから返還の必要はないという韓国の地裁の決定と、それを正しいと主張する韓国メディアには開いた口がふさがらない。
国民感情としては理解できるが、正義とは別だ。
これから日本にある韓国の美術品はどんどん盗んできてよいという話なのだから。。

倭寇が仏像を略奪したという証拠はなく単に推定にすぎない。
逆に李朝が儒教を国教として仏教を弾圧した際、大切な仏像を打ち砕かれないように対馬に移したという説もある。

もしこの論理がまかり通るならルーブルや大英博物館はその収蔵品のほとんどを原産国に返還しなければならなくなるだろう。だから国際ルールがあるのだがそれも全く無視されている。さすがに韓国政府は返還するつもりだったようだが、地裁の決定でそれもできなくなってしまった。

新大統領の父、朴正煕大統領は、韓国が頑迷固陋な保守性のために近代化に遅れ、
日本の植民地になったことを自省すべきだとして日本をいたずらに批判するのではなく、
日本と友好関係を保ち、日本の援助を活用して漢江の奇跡の礎を築いた。
だが、その過程で韓国は徹底的な反日教育を行い、その結果、日本を超克するどころか日本を叩き続けることが習性の国家となってしまったように見える。

日本はすでに何度も国家として植民地化を謝罪し、日韓条約を結んで巨額の経済援助を行い、韓国の工業発展を助けたのだが、それには口を拭って謝罪を要求し続ける。
これでは日本人の心は韓国から離れていくばかりだ。それは韓国の知識人もわかっているはずだが、反日教育でこりかたまった世論を抑えることができないのだろう。。
いっそ、ホリエモンにならって「竹島なんかあげちゃえば」いいのかもしれない。

ネットのニュースによると、
新大統領は「歴史に対する正直な省察がなされるとき、共同繁栄の未来も共に開ける。加害者と被害者という歴史的立場は千年の歴史が流れても変わらない」と言明。日本が歴史を直視し、責任ある姿勢を示したとき「両国間に固い信頼が重ねられ、真の和解と協力も可能になる」と指摘したとある。

加害者と被害者の関係が1000年たっても変わらないのであれば、
つまるところ和解は不可能だと宣言しているのに等しい。
1000年前といえば、13世紀のモンゴルの朝鮮侵略とそれに続く属国化や
17世紀の清の朝鮮侵略(秀吉の朝鮮遠征と匹敵する被害を朝鮮に与えた)
への恨みもまだ続いていることになる。

こんなことを言っていいかどうかわからないが、
整形した大統領が、堂々とねつ造した歴史を自国本位に述べる有様は、
現在の韓国という国家のあり方の一面を象徴しているように見える。

歴史認識についてまず変化しなければならないのは日本でなく、
韓国の方だと思うがどうだろうか。



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