１億円だすから！・・・

仕事柄、な～んでこんな山奥にポッンと民家があるんだろう？・・・
と・・・いうところがあります。・・・最寄りのコンビニまで２０キロ以上あります。・・・
この家の人たちはどこへ買い物に行くんだろう？・・・と言うくらいな～んにもありません・・・
あるのはマイナスイオンたっぷりの大自然の森・・・そして天然水がたわわに溢れ出している源泉・・・
まぁ・・・良い所といえば・・・良い所ですが・・・その民家がある為に国は道路を舗装して・・・
東電は電気を引っ張って・・・ＮＴＴは電話回線を引っ張って・・・そして私らはテレビ共聴のラインを引っ張るのです。・・・
１千万円・・・いや１億円を出すから里に引っ越してくれ・・・と・・・交渉してＯＫならばずいぶん助かります。・・・
と・・・言うのは我々、そんな仕事の携わる者たちの手前勝手なお話・・・
実は・・・その人里離れたこの僻地を離れたくても離れられない深～い事情があるそうです。・・・
遡ること戦国時代・・・隣地を侵略する為、山深い地に時の将軍は兵隊に
「ここをひとつの拠点にするので我々の軍隊の為に残っていてくれ」と命じたそうです。・・・
何百年も前のお話です。・・・そして彼らのご先祖様はココを開拓し・・・将軍様の言いつけを守り・・・
代々・・・その子供たちに伝え・・・墓を作り・・・この地に土着したそうです。・・・
さぞ生活していくのに不便なんだろうナ・・・と・・・思っていたのですが・・・
ココが僻地すぎて・・・食料品やら生活用品やらを満載した行商トラック
（まるで動くスーパーマーケット）が定期的にやってくるのです。・・・
その行商トラックは注文した品をきちんと持ってきてくれるので雑誌は発売日には届いているし
里で品不足だったタバコや並んで買うような流行ものまで・・・外出せずとも・・・
行列に並ばずとも・・・玄関前に横付けされた行商トラックから買えるのです！・・・
ん～・・・中途半端な田舎に住んでいる私より・・・全然便利だった！？