さすらい

今日も朝が来て　いつものように始まり
問題なんて　片付けて
それでも　迷いの中にいる

心が決まるまでに　そんなに時間はかからない
明るい予感もしている
まだ旅は　終わったわけじゃない

さすらいは　町を幻のように見せる
人の助言が　必ずしも正しくはないことを
誰よりも　わかっているはずだから
ひとりよがりは　もういいじゃないか

なにもかもをやめてしまったほうが
いっそ　すっきりとする
だからって　なにかを新しく始めることが
答えのすべてじゃないこと

人生のすべてを　変えるわけじゃない
答えは初めから　変わらないはず

だから今日もいつものように

歩き疲れるほど　町をさすらう
汗をかきながら　ひとりさすらう
人と別れて　ひとりになって
終わらせた愛に　背を向けて

もう迷わない　もう始まっている
新しい恋は見つからないまま
昔の恋も置き去りのまま　
輝ける明日への　栄光の日々よ