夕陽亭にら屋

愛犬と安穏な生活

危ないところでした

2014-06-17 15:08:41 | 散歩道

「にらですよ。。。基本元気ですよ」
うっとおしい梅雨の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。
わんこ飼いには厄介な季節です。
梅雨があければ猛暑だろうし。。。厄介な季節が続きますねぇ。ふぅ~。

「ため息ひとつつくたびに、幸運がひとつ逃げて行くと言いますよ」
さいですか、そりゃこまった。
幸薄い私なのに。。。まぁ、もう出しちゃったものはひっこめられない、次から気をつけるようにしましょうか。
それでなくともこの頃ろくなことがなくて、つくづく『ツイてないなぁ~』と思うことが多い私です。
こういうときにはジタバタせずに、じ~っと気配を消しているのが良いのかもしれません。
ま、しょせん私のツイてないなんて、たいしたことなくて、ちょっと車をこすったとか、商店街のお肉屋さんのおばちゃんにオツリを間違われ後で気づいたとか、その程度のことなのですけどね。
時々おまけしてもらってるんだから、たまには10円位余分に払っても良いじゃないかとは思うんですけどね。

「しっかり根に持ってるようですね。。。」
オホホそんなことありませんわ。
10円の件は、もう、きれいさっぱり忘れましたわ。
それより、先月はひとつだけ『あ~良かった、あ~ツイてた!』と胸をなでおろしたことがありました。
ご近所でちょっとした事件があったのです。
毎朝5時過ぎに散歩に出かけますが、基本、コースは足任せにしています。
最初の選択肢は、駅の方に行くか、商店街方面か。
その朝は駅の方向へ歩き出しました。
しばらく歩いたら、大通りを進む私達と逆方向へ、けたたましくサイレンをならしたパトカーが走り去りました。
東京ではさほど珍しいことではありませんから『どこぞで事故でもあったかな?』程度に思いました。
その後、更にサイレンが続きました。
早朝ですからまだ静かな町にひびきます。
ビルが多いので反響して現場がどのあたりかはまったくわかりません。
パトカーが行くのを見たから、少なくとも、大通りにおいては、我が家の方向だとはわかりましたけどね。
ずいぶんたくさん集まったみたいだなぁとは思いましたが、消防車はみかけなかったので火事じゃない、パトカーと救急車なら、やっぱ事故だろうなぁと思い、
そのうち音も聞こえなくなったのでのんびり散歩を続けました。
にら家は残念ながら、消防車も入って来られないような住宅密集地に存在しますので、我が家の方向で火事!となったら、大変です、一目散に戻ります。
でも火災でなければ慌てはしません。
お散歩のほうが大事です!!
それで、いつもどおりフラフラお散歩して、でも根っからの野次馬性格なので、商店街方面へわざわざ戻るコースを選択し、通りに出て事故はどのへんかなぁとキョロキョロ。
しかしどこにもそれらしき現場はありませんでした。
もう片付いちゃったんだろうなぁ~と思いつつ、更に家の近くに戻ったときのことです。
商店街の入り口の、数少ない路駐ポイントのあたりにお巡りさんが居て、非常線が張られているのを見たのです。
その先にレンタカーが停まっていて、側の路上に血のついた衣服のようなものがいくつかありました。
『あ~、歩行者をはねちゃったのかも』と思いました。
でも、余程の事故でもない限り、非常線が張られることはないはずだけど。。。
なんの情報も得られず、その時は不審に思いながらもそれだけでしたが、後日それが事故ではなく事件だと知ったのでした。
しかもまさかの殺人事件でした!
レンタカーの中で男の人が刺されたのです。
被害者は車から降りて助けを求め、近所の人が通報して、駆けつけた警察官が、
側に居た男を逮捕したとのことでした。
男は犯行を認め、凶器の牛刀もあったので、事件は現場で解決したのでした。
気の毒にも被害者は病院で死亡が確認されました。
小学校の同級生による、金銭トラブルによる恨みだそうな。
まだ40代、ご愁傷様です。。。
さてここで問題は、にら家から現場までの距離とタイミングです。
もしも私達がその日、駅方面ではなく反対方向へ散歩を開始していたら。。。
へたすると第1発見者とか、通報者とか、もっと運が悪ければ目撃者とかになっていたかも!
私は断じて、そんなものになりたくない!
散歩中、にらが物騒なものを発見してしまわないように、植え込みには顔を突っ込ませないようにしてるくらいだし。
それに、その場に【呆然と立ち尽くす犯人】とか、怖すぎるでしょう~
万が一でくわしたとしても、どうしていいのか、わからないよ、牛刀だよ〜
また、【刺されて路上に倒れて助けを求める被害者】を想像すると、申し訳ないけど、もしもそこに居合わせたらにらが吠えるに決まってます。
にらはとびきりのビビリワンで、超怖がりなんだから。
あっち行け~って吠えまくると思うのですよ。
薄れ行く意識の中で、最後に聞いたのがにらの「あっち行け!」だなんて
あまりに申し訳ないじゃないの。
犯人が吠え声に逆上して襲ってくるかもしれないし。。。
と、あれこれ想像して青くなった私です。
犯行現場方面に歩き出さなくて、本当に良かった!
この日ばかりは、無意識に危険から遠ざかった自分のカンが正しかったと、自分で認めてやりたいと思います。
なんか、ぎりぎりのところでツイてたなと思ったお話でした。

「コラッ犯人!反省してる? ボクのお散歩コースは聖域ですから、血で汚さないように。次は他所でおやんなさいよ!」
いやいや、もう二度とやらないように、ですからっ!