リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

大枚をはたいたタイマイ

2007-02-01 17:03:56 | アユの流し目/雑記帳
以前、発電所の温排水でタイマイの養殖を行おうとして研究しているというコンサルタントがあった。
 彼曰く、タイマイの成長は遅くてせいぜい年に1cmしか甲羅が大きくならない。それでは製品として販売できるサイズ約30cmになるのに30年はかかる。

 これでは、退職金にしか間に合わない。

 この記事を読んで思ったこと。笑い話と聞いていたが、本当は経産省の依頼で調査していて、の話だったかもしれない。8億円というのは、環境調査費としても大金だ。


タイマイ取引再開実現せずキューバが提案見送り(共同通信) - goo ニュース

☆テキスト版 (中国新聞掲載のもの)

イマイ取引再開実現せず 日本の対策費8億余無駄に '07/1/31

 べっ甲の材料として乱獲され、ワシントン条約で国際取引が禁止された海亀の一種、タイマイの国際取引再開を模索してきたキューバ政府が、六月の同条約締約国会議での取引再開提案を見送ったことが三十一日、分かった。自然保護団体「野生生物保全論研究会(東京、JWCS)」が明らかにした。

 JWCSによると、経済産業省は「取引禁止は国内のべっ甲業者への打撃だ」として、キューバなどでの資源調査や養殖技術開発を通じて取引再開を目指すための予算を計上。計八億七千五百万円の予算を拠出、計上してきたが、これが無駄になった形。同省は「提案が行われなかったことは確認した。(拠出が)今後も今の形でいいか、検討する」(紙業生活文化用品課)としている。

 タイマイは日本を中心とする国際取引で絶滅の危機が高まったとして一九七五年に条約の「付属書1」の対象とされ、国際商取引が禁じられた。

 JWCSによると、経産省は九一~二〇〇六年、輸出国の許可証があれば輸出が認められる付属書2への“格下げ”を実現するため、キューバなどの原産国で資源調査を行うとして計七億三千五百万円を拠出、計上。また「タイマイの格下げと象牙の輸入再開を確保する」ための「ワシントン条約対策委員会および関係国際機関等派遣事業」として、これまでに一億四千万円を拠出、計上している。いずれも「日本べっ甲協会(長崎市)」への補助金の形だった。

 JWCSの戸川久美さんは「格下げは二〇〇〇年の会議で否決されて以来、提案されておらず、今後も認められる可能性はほとんどない。経産省は補助事業を〇七年度から五年間継続するとしているが、税金の無駄以外の何ものでもない」と批判している。
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