海中につるす養殖試験は、長崎県県南水産業普及指導センターと日本ミクニヤ(本社・川崎市)、島原市が支援し、島原漁業協同組合(吉本政信組合長)が実施している。昨年5月、島原市の物産市で初の試験販売にもこぎ着けた。
この日、ワカメ養殖用のいかだにつるされた120キロのアサリは、毎月の重量計測や肥満度計測などのモニタリングを経て3月から5月にかけて水揚げされる。
養殖の技術的指導を行う日本ミクニヤの朝野直哉さんは「輸入ではなく、現地の海で生まれた幼生からの養殖は国内でも珍しい。アサリ漁場形成のポテンシャルも確認できた」と話す。島原漁協理事の天野久さんは「アサリ生産が可能なことは分かった。収入面での対策も検討していきたい」と話した。(島原通信員・松下英爾)
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