リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

レポート コクチバスを確認 長良川水系 伊自良川(伊自良湖 )

2005-10-04 21:18:02 | 異人録 外来生物を巡って
長良川水系でコクチバス(スモールマウスバス)生息を確認。

○ムービーの解説
 
 正面を向いているのがコクチバス 今年生まれの当歳魚と思われる体長30mmほどの個体。

 動きは、きびきびしていて早い。コクチバスは用心深いが、大胆で、好奇心が強くカメラの前面に自分がうつるのでのぞき込んでくる事がある。

 カットの最後に、身体に縦線(魚の場合、頭から尾に向かうスジのこと)の魚が映るがこれはオオクチバスの当歳魚。

○静止画像
・コクチバス(正面)

・コクチバス(側面)

・オオクチバス(参考)


○生息状況
 伊自良湖には、コイ、ワカサギ等が放流されているが、その他にブルーギルも生息している。今回、潜水目視で確認したのは、コイ、ブルーギル、オオクチバス、コクチバスの4種。

 伊自良湖は周囲約4キロメートル、貯水量54万トンのダム湖で周囲が急に深くなっている。
2本ある流入部の左岸支流で水面からコクチバスの大型個体(全長28cmくらい)を確認した。
降雨のため水面上からの撮影が困難なことから、水中で接近したが、大型個体は近くには近寄れなかった。

 潜水目視を行った河川流入部についてみると、ブルーギルとコクチバスが同じ程度の密度で生息し、最も生息密度の高い水深1m付近で1m2当たり1~2尾。オオクチバスはコクチバスなどの4分の1程度しかみられなかった。

 河川流入部では水深1~2m付近に砂泥が掘られ小礫が露出した部分が、10ヵ所程度見られた。オオクチバスも産卵していると考えられることから、コクチバスの産卵床跡とは特定できないが、確認した小型個体から今年の夏に産卵が行われている可能性が高いと見られる。


◎伊自良湖関連資料
伊自良湖位置図
伊自良湖の概要
観光ガイド 伊自良湖 山県市のページ
伊自良湖はバス釣りでも有名な場所として知られている。
◎コクチバス関連資料リンク
岐阜県 中津川で確認 駆除 岐阜新聞
琵琶湖北部における密放流を確認  県政eしんぶん 
EICネット(環境省)

各県の対応 群馬県
各県の対応 埼玉県


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