昨年秋の魚類学会のポスター展示に発表があったが、正式に決まったようだ。
改名の経緯と正当性に関する問答が素晴らしいので、ぜひ、日本魚類学会のHPをご参照下さい。
日本魚類学会 差別的語を含む標準和名の改名とお願い
問答集 その1 学会会員と
問答集 その2 学会会員以外から
差別的魚名「変えます」 バカジャコ、メクラウナギ…(朝日新聞) - goo ニュース
☆テキスト版
差別的魚名「変えます」 バカジャコ、メクラウナギ…
2007年2月1日(木)17:40
* 朝日新聞
日本魚類学会(松浦啓一会長)は、「メクラ」や「オシ」など差別的な言葉を含む魚の名前の改名を決め、1日公表した。変更は32種に上る。今回の決定は、学会外に強制するものではないが、水族館や博物館などに新名称への変更を呼びかけていく。
生物には世界共通の学名とは別に、国内で使われる独自の名前(標準和名)が付いている。今回の変更はこの標準和名が対象。同学会の標準和名検討委員会は「メクラ」「オシ」のほか「イザリ」「バカ」など九つの語を差別的と判断した。
泳ぎが不得手で海底をはうように進む姿から名前が付いた「イザリウオ」は、「カエルアンコウ」に。簡単に捕獲できるため「バカジャコ」と呼ばれるキビナゴ属の小魚は、日本では沖縄県にのみ生息するため「リュウキュウキビナゴ」とした。
改名は日本産魚類約3900種のうち32種。同様の語が含まれる分類上の「科」や「属」などの名前も変更した。
日本昆虫学会も同様の動きをみせる。約4万種の日本の昆虫を網羅する「日本昆虫目録」を編集中で、そこには差別的和名を使わない方針だ。
国立科学博物館動物第2研究室長を務める松浦会長は「名前を変えても差別はなくならないという意見や学問的な混乱を懸念する意見もあるが、学問といえども社会と無縁ではいられない。改名は自然な流れだろう」と話す
改名の経緯と正当性に関する問答が素晴らしいので、ぜひ、日本魚類学会のHPをご参照下さい。
日本魚類学会 差別的語を含む標準和名の改名とお願い
問答集 その1 学会会員と
問答集 その2 学会会員以外から
差別的魚名「変えます」 バカジャコ、メクラウナギ…(朝日新聞) - goo ニュース
☆テキスト版
差別的魚名「変えます」 バカジャコ、メクラウナギ…
2007年2月1日(木)17:40
* 朝日新聞
日本魚類学会(松浦啓一会長)は、「メクラ」や「オシ」など差別的な言葉を含む魚の名前の改名を決め、1日公表した。変更は32種に上る。今回の決定は、学会外に強制するものではないが、水族館や博物館などに新名称への変更を呼びかけていく。
生物には世界共通の学名とは別に、国内で使われる独自の名前(標準和名)が付いている。今回の変更はこの標準和名が対象。同学会の標準和名検討委員会は「メクラ」「オシ」のほか「イザリ」「バカ」など九つの語を差別的と判断した。
泳ぎが不得手で海底をはうように進む姿から名前が付いた「イザリウオ」は、「カエルアンコウ」に。簡単に捕獲できるため「バカジャコ」と呼ばれるキビナゴ属の小魚は、日本では沖縄県にのみ生息するため「リュウキュウキビナゴ」とした。
改名は日本産魚類約3900種のうち32種。同様の語が含まれる分類上の「科」や「属」などの名前も変更した。
日本昆虫学会も同様の動きをみせる。約4万種の日本の昆虫を網羅する「日本昆虫目録」を編集中で、そこには差別的和名を使わない方針だ。
国立科学博物館動物第2研究室長を務める松浦会長は「名前を変えても差別はなくならないという意見や学問的な混乱を懸念する意見もあるが、学問といえども社会と無縁ではいられない。改名は自然な流れだろう」と話す
立場上、差別等に関して、自分なりに考えてきた身として思うことは、ココでもかという閉塞感です。
例えば、今後、タコ、雑魚、ボウズ等のことばに対して、どのような合理的判断をされるのか、少々不安に思っております。どこかで、整合性のない曖昧な判断をせざるを得なくなるのではないかと思うからです。
完璧な合理性より、むしろ我々の不完全さに立脚した指針を謳うべきではなかったのかと思うのです。
以上、私見です。差別を助長する意図ではありませんので、いくらか乱暴な書き方のなっていますが、ご容赦ください。
いざりなんて言葉。魚にしか残っていなかったのではないかと思う。
ときにコメント氏のご職業を勘案すると、ボウズというのは差別的な表現にあたるのですか?
ザリガニの名前の由来が確か
いざりのように歩くからとか,
きいたような...
子供の時いざりってなんだろうと思ったことがあるのだが.
ザリガニってきいてもわかんないだろーな..
そうだとすると、現在進行形で差別語が生まれているわけで、何を以て差別(語)とするかという定義(基準・線引き)が必要になってくると思うんです。
たぶんそれはとても難解なことだと思います。例えば、マスメディアは、結果的に、自主規制という「事なかれ主義」に陥り、"厄介なことばは使わない"という状況になっています。
我が教団もその道のりを辿りました。
ことばは、使う人の意識によって差別語となります。聞いた人がそう受け取ったら差別語であるという意見もあります。(後者については、ボクは異論がありますが・・・。)
ボクが思うのは、そういうことばが、社会に差別語と規定されたとき、そのことばをオフィシャルな場から消していくという考え方でいいのだろうかという懸念なのです。
ご質問の「ボウズ」は、使う人が差別意識を持って「ボウズ」といえば、その使い方においては、差別語ということでしょう。一般化するかどうかは、世相です。例えば、「ニイムラ的」といった場合、ある人々にとっては、それなりの意味があるようなもので・・・。ことばとは本来そういうものだと思います。
長々と失礼しました。本心、心配しているんです。ご容赦を。
魚類学会の会員だけど余り関心も持たずにいたのだけれど、この改名についての影響はこれから広がるのだと思います。
それにしても、どうして「今」変更なのだという疑問は残ります。