リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

次はこの辺りかも知れない

2007-07-20 13:02:15 | アユの流し目/雑記帳
「内陸地震」活動期入りか 中越沖地震(朝日新聞) - goo ニュース

 どの活断層が動いたかという以前に、”新潟県から神戸市にかけて、幅50~200キロ程度の「ひずみ集中帯」とも呼ばれる地域”が活動期に入ったということなのではないだろうか。

 能登沖、そして今回の柏崎、この付近の地震の可能性を予言したような論文が新潟大学理学部 宮下らによって書かれている。

新潟県中越地震の地質学的背景

 一部の図版を引用したが、これを見るとひずみ集中帯の南部分では過去に大きな地震がすでにあった。そしてこのところは北側部分での地震が頻発している。
 不気味なのは、その延長線には福井県が含まれているということだ、この空白地帯には日本最大の原発密集地域だ。
 北西風の季節には地震があったらどこへ逃げるか、真剣に準備しておこうと思う。





☆テキスト版
「内陸地震」活動期入りか 中越沖地震

2007年07月17日06時07分

 新潟県中越沖地震は、新潟県から神戸市にかけて、幅50~200キロ程度の「ひずみ集中帯」とも呼ばれる地域の中で起こった。太平洋側のプレートが大陸側のプレートに沈み込む際、日本列島は東西に押されて縮んでいるが、ひずみ集中帯の縮み方は、周囲に比べて数倍速い。阪神大震災をはじめ、地震が相次いでいる地域だ。

写真地震で国道にできた地割れ=16日午後2時54分、新潟県柏崎市で、本社ヘリから
図新潟県付近の最近の被害地震の震源

 今回の地震の周辺には、約3000万~1500万年前に、ユーラシア大陸に亀裂が入って日本海が誕生した時、地殻が引っ張られてできた多数の断層がある。ひずみで耐えきれなくなると、この「古傷」で地震が起こる。04年の中越地震も、こうした「古傷」で起こったと考えられている。

 今回の震源は中越地震の震源から40キロ北西。地震の仕組みも似て、大陸側のプレート内にある北東―南西方向の断層が、北西側と南東側から押されて上下にずれ動いた。「中越地震が誘発した可能性がある」と産業技術総合研究所の遠田晋次・地震テクトニクス研究チーム長は指摘する。

 一方、地質学的に新潟県は、西南日本と東北日本の境界領域にあたる。今回の地震は、西南日本の活動期の延長上にあるとみる専門家もいる。

 京都大学防災研究所の伊藤潔教授は、最近十数年間で阪神大震災(95年)、鳥取県西部(00年)、福岡沖(05年)、能登半島(07年)など大地震が続いていると指摘。「東海、東南海地震に直結するわけではないが、予想される巨大地震を前に、各地の地震が活発化してもおかしくない時期」という。

 西南日本では、東南海地震や南海地震などの巨大地震が起きる数十年前から地震後の約10年間にかけて、周辺で内陸の大地震が増えることが知られている。95年の阪神大震災あたりから、内陸地震が活発になる時期に入ったとの見方がある。「今回の地震もそうした影響が及んだ活動の一つではないか」と尾池和夫・京都大学総長はいう。

 ただし、西南日本の内陸型地震の延長と位置づけずに、東北日本の日本海側の活動とする見方もある。「活動期」というには、地域を限定して長期間、一定以上の大きさの地震を数え、地震が集中する「活動期」と地震が少ない「静穏期」があることを確認する必要がある。この付近が活動期かどうかについて、短期間のデータでは断定できないと山岡耕春・名古屋大教授は指摘する。

 阪神大震災後、政府は主要活断層の調査を進めてきたが、近年の地震は対象外の場所で起きている。今回の震源付近でも長岡平野西縁断層帯が確認されているが、海底で活断層は把握されていなかった。「海底の調査はほとんど進んでいない」と高知大の岡村真教授(地震地質学)は警告する。
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 海底活断層はわからない? | トップ | 草むらのアユ »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
やはりP境界!? (かんとく)
2007-07-21 19:54:27
 上の図は、東大海洋研國際共同研究センター教授平朝彦等のアムールプレート境界に見事に一致しています。琵琶湖湖西断層帯が心配です。阪神淡路で起きる確率0.9%としていた政府の地震調査研究推進本部の調査によると、同断層が動くのは明日~2000年以内という訳の分からない予測になっています。
最近の地震が起きたのは2400~2800年前としていますが、上図では500~20世紀末までにM7以上がおきていますね。

返信する

コメントを投稿

アユの流し目/雑記帳」カテゴリの最新記事