リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

海底活断層はわからない?

2007-07-19 18:44:11 | アユの流し目/雑記帳
 現地調査は行わず、他の研究機関の調査結果を引用したという。
こんな研究結果を参照したものかもしれない。

地震関係基礎調査交付金調査対象断層(平成7~16年度) 

この調査対象断層をみると、見事なくらいに原発の建設地が抜けている。
能登沖、女川、御前崎(浜岡)そして 柏崎刈羽?

 海底の活断層は判らないのか?存在しないのか?
しかし、未調査の部分で大きな地震が起きているのが本当に偶然なのかかえって疑問に思えてくる。まさか。大規模構造物が地震の引き金になっているのではあるまいな!
東電 新耐震基準後に海底活断層調べず asanicom
☆テキスト版
東電、新耐震指針後に海底断層調べず 柏崎刈羽原発

2007年07月19日07時57分

 東京電力が柏崎刈羽原発(新潟県)の耐震性再評価のために昨秋から今春にかけて実施した地質調査で、海底の断層については改めて調べておらず、結果的に新潟県中越沖地震を引き起こした断層を発見できずにいたことがわかった。昨秋の原発耐震指針の改定で、各電力会社は55基の既存原発すべてについて、新指針に基づく安全性評価を求められているが、「基礎となる調査がおざなりでは意味がない」との批判が出ている。

 東電は同原発の耐震評価で、79、80、85年に海域調査をした。79年に原発から北西約19キロの沖合に長さ約7キロの海底断層を見つけたが、活断層ではないと判断し、設計時の耐震評価から外していた。

 昨年9月に耐震指針が28年ぶりに改定されたのを受けて、経済産業省原子力安全・保安院は原発から半径30キロほどの範囲について、文献やトレンチ調査、物理探査などに基づく耐震再評価を各原発に求めた。

 東電は昨年10月~今年4月、同原発周辺の地質再調査を実施。陸域では人工的な振動を起こして地下を調べるなどしたが、海底断層については他の研究機関のデータを考慮すれば十分として、改めて調査べなかった。

 大竹政和・東北大名誉教授(地震学)は「柏崎刈羽原発のある地域は、見えない活断層が多い地域で、海域の調査も念入りにすべきだ。他原発の安全評価作業も大丈夫か見直してほしい」と批判する。

 今回の地震の震源は原発の北約9キロの海底で、余震の分布から、地震を起こした断層は原発直下まで延びているとの指摘が相次いでいる。

 これを受けて東電は18日、周辺海域の地質調査をすると発表した。79年に見つけていながら耐震設計の評価から外していた海底断層を含め、原発を中心に沿岸60キロ、沖合30キロまでを改めて調査するとしている。

 海底も再調査せざるをえなくなった形の東電は「安全評価への反映は、どの断層が動いたのかはっきりしてから判断したい」と説明する。

 保安院は「地質調査は安全評価の前提となるデータ。適切に実施してほしい」としている。

 現行の地質調査は、旧耐震指針と同じ78年に作られた「原子力発電所の地質、地盤に関する安全審査の手引き」に基づく。手引きは、国の原子力安全委員会の検討会で、旧指針とともに見直しの対象となったが積み残され、「最新の調査手法などが反映されていない」「国として、事業者に最低限必要な項目を示すものに改定すべきだ」などの意見が出ている。
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2 コメント

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アムールプレート (かんとく)
2007-07-20 11:04:57
日本海東縁~新潟沖~柏崎~中越~敦賀~神戸はユーラシアプレートの一部を構成するアムールプレートと北米或いはオホーツクプレートのの境界であることは、10年以上前からマトモな地球物理学者の常識です。古い有名地震学者に頼る、東電やメディアの勉強不足。
奥尻、秋田沖、新潟とM7以上の震源域を見れば一目瞭然。
それにしても中越沖とは妙な命名。柏崎沖とすべきです。
能登の時も海底断層未調査と発表されたが、別な政府研究機関では活断層の存在はわかっていました。
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危険なベルト (ニイムラ)
2007-07-20 18:31:45
知ってても怖くて言えないのかも?
朝日新聞が簡略して報道しているようです。
関連論文と併記しました。
返信する

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