新潟久紀ブログ版retrospective

ゆるゆる人材育成2022.6.25「新任の補佐達へのエール」

 "お役所仕事"と揶揄される我々の世界でも人材育成が重要と言われて久しい。
 県庁に長く勤めそれなりのポストになると、職員の研修で話をさせられることが度々ある。
 私は事務職で多様な行政分野や職場を数年ごとに転々としているぱかりなので(職務遍歴はこちら)、県立病院の経営管理を統括する部署の幹部であるとはいえ、長年にわたり専ら病院現場に勤めてきた専門職の方々である研修受講者を前に、もっともらしく話をするのはおこがましいことだと思う。
 それでも、事務職としての幅広い経験から少しはヒントになることをお伝えできるのかもしれない。私自身、経験的に門外漢から得られた知見が仕事における知恵と工夫で役立ったことが少なくない。
 そんなわけで、新たに補佐的職位に就かれた職員の皆さんへお話しした内容の一部を紹介します。

◇◇◇新任補佐等向け研修の中でお話しした小話の一部◇◇◇

☆部下から目線と論理で
 課長補佐など管理職側に近づくと、課長の指示や思いを如何に達成するか、代行するかに腐心して、上から目線になりがちだが、一方で部下たちは上長にはこうあって欲しいという視点がある。職位の権威でなく”公平・公正”や”効果・効率”など大方が得心できる論理をもってチーム最適化を図る視座が必要だ。

☆責任を負担でなく意欲につなげる思考の工夫
 部門長等になりマネジメントの責任を考えて憂鬱になる人には、負担ではなく面白みに置き換えられる部分を探す頭の体操をしてみてはと勧める。「やらなければ困る」と思えることが「やれば得られる」という心持ちに変わることがある。心理が移ろえるという人間の特性を活かして心神も守って欲しいのだ。

☆自分が避けたい否定したい方面にこそ自分に必要な真理がある
 新採用の頃に年1000時間近い残業だった私は、苦労から逃れたくて嫌な仕事を後回しにしたり他人にお願いしたりしたが、結局そのツケやシワ寄せが自分自身に戻ってきたり成長する機会を逃したと悔しく思う事も多かった。今や「自分が避けたい否定したい方面にこそ自分に必要な真理がある」が座右の銘だ。

☆幸運も不運も活かして如何に達者に振る舞うか
 リーダーになれば部下を平等に扱いたいが、皆が満足できる組織運営などは不可能で、誰かの為になれば他の誰かが割を食うのが現実。綺麗ごとで済まない組織マネジメントで部下達への声掛け時に想うのは、昔の大河ドラマ「#黄金の日日」の秀吉の名台詞「幸運も不運も活かして如何に達者に振る舞うか」。


(「ゆるゆる人材育成2022.6.25「新任の補佐達へのエール」」終わります。ゆるゆる人材育成2022.10.8「密かに迫る組織の危機を探れ」に続きます。)
☆ツイッターで平日ほぼ毎日の昼休みにつぶやき続けてます。
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