新潟久紀ブログ版retrospective

新潟暮らし推進課16「にいがた若者座談会(その5)」編

●にいがた若者座談会(その5)

 令和元年に東京在住の新潟出身の若者を集めて開催された「にいがた若者座談会」において、"こんな仕掛けがあれば新潟へのUIターンを考えたくなるかも…"と、当時新潟暮らし推進課長だった私と課員で考えたアイデアを叩き台にして意見交換し、結果をランキング形式にまとめたものを下記のとおり紹介します。
 私は全く別分野の業務へ異動してしまったのですが、いつか何らかの形で活かしてもらえるといいなと思うのです。

◇◇◇15のアイデアとランキング結果◇◇◇

●第1位/「新潟の魅力を知るリカレント塾」
・子供の頃に地元を学ぶ機会が少なかった人へ知られざる新潟の魅力を知る講座を開催、高校までの新潟しか知らない、そんな人も地元を知るチャンス。
[にいがた若者座談会の参加者のコメント(以下「参加コメント」)]
自分の出身地以外を知ることができるチャンスがあると良い、県民向けに行っても良い etc 

●第2位/新潟の仕事テレワークマッチング
・都内でのテレワークや県内勤務が可能なスケジュールを登録しテレワーク(たまには県内勤務)を募集する県内企業とマッチング、都会生活のまま徐々に新潟にも慣れる?
[参加コメント]
フリーランスも増えていて時代に合った働き方、コワーキングスペースがあると良い、テレワークの拠点の整備が必要 etc

●第3位/月払い定額制の新潟暮らし(サブスクリプション)
・空き家に住んだり、車を借りたり、タクシーに乗ったり・・・新潟暮らしを月定額で楽しむ。Uターンを検討する人なら、各地にお試しで住んで、気に入った地域があれば移住!
[参加者コメント]
地元以外に試しに住めるのは面白い、二拠点居住にマッチしそう、普通のサラリーマンには無理? etc

●第3位/新潟の特色ある企業・産品・景勝地をメディア等に登場させ認知度向上(プロダクトプレイスメント)
・例えば、東京にあるmade in新潟商品の包装に製造元の企業情報等をもっと掲載。新潟の企業、魅力等を発信し、来県の動機付けも!
[参加者コメント]
エンタメ要素を出してPRしてはどうか、新潟のことを知ってもらう、興味を持ってもらうことが第一歩 etc

●第4位/東京つまづき・新潟リバイバル先生塾
・東京で挫折してUターンした人が、匿名(覆面)で、東京でつまづいたことや、新潟での暮らし方、所得減少を補う工夫の面白さ等を紹介
[参加者コメント]
いろんな属性の先輩移住者の話が聞きたい、マンガやショートドラマなど気軽に見聞きしてもらえる媒体が良い etc

●第4位/都内大学での新潟ビジネス講座
・新潟の地場産地ごとに生産性、付加価値向上策の研究・提案を大学へオファー、例えば、製造業、農業、園芸の販路拡大のほか、新潟ラーメンの具材や調理器具は全て県内化する等。新潟で仕事に挑戦する面白さを学生に意識付け
[参加者コメント]
社会人向けがあっても良い、起業にも繋がれば良い、郷土愛も育まれると良い etc

●第5位/転職意欲ある若者向け自分売り込みオークション
・地域資源を活用したり「新潟ならでは」をウリとしている企業が求める人材を公表。転職希望の若者が自らの希望を積極的にプレゼンし、企業とマッチング。
[参加者コメント]
企業側からオファーがあった方が決めやすい、既に既存サービスがある、自分の売り込み方を考えないと参加のハードルが高い etc

●第6位/Uターン家族相談カウンセラー
・Uターンは家族の理解も大事!新潟暮らしへの不安の解消のための相談や、先輩Uターン者の紹介や県内視察等もコーディネート
[参加者コメント]
Uターンを決める際に現実的に一番必要なサービス、「親が帰ってこい」は強い etc

●第6位/経済価値だけじゃない、新潟暮らしの価値や将来性の発信
・全国比較できない新潟独自の指標を設定して、新潟暮らしの価値を見える化、代えがたい企業技術、県民の心のゆとり・・・あとは何があるだろう。
[参加者コメント]
残業時間や子供の数など?、県民幸福度は知りたい、経済価値との対比は少し危うい気がする etc

●第7位/雪のない国の人々のおもてなしを通じた「新潟ネガティブ→ポジティブ」作戦
・雪に憧れを持つ外国人を民泊滞在してもらい、雪国ならではの生活の魅力を抽出。都会向けの商品・サービスの開発や、新潟へのインバウンドをビジネス化。
[参加者コメント]
新潟県出身者は雪にそこまでネガティブなイメージはない、雪かきをエンタメにする、消費カロリー、雪かきダイエット、エクササイズ etc

●第8位/「つぶやき」に応えて新潟暮らしを提案する自動質疑応答サイト構築
・好きなライフスタイルや抽象的なモヤモヤ感等の検索ワードから新潟暮らしに関するお薦め情報を表示、新潟で暮らす人がアバターとして回答するのも面白いかも?
[参加者コメント]
気軽に聞けるサイトがあるのは良い、暮らしへの不安は誰でも抱えているので実体験を伝えるツールは必要、新潟を発信するユーチューバーがいても良い、直接話せたほうが良い etc

●第8位/複業コーディネート
・人手不足の企業から集めた複業のオファーを組み合わせて、都会の所得水準に近づくようにコーディネート
[参加者コメント]
新潟で複業に対応する企業があるのか?会社の理解と仕組みの整備、そもそも都会の給与水準に近づける必要はない etc

●第9位/スキル・経験が活かせる希望に合った求人情報が簡単に検索できるWEBサイト構築
・多くの求人サイトでは自分の希望に見合った企業が探せない、自分のスキル等を入力し、希望に応えてくれる企業を探そう。
[参加者コメント]
実際に働いている人に会って深い話を聞けると良い、スキル・経験と今後やりたいことで就職先を探せると良い、新潟ではIT等の求人が少ないイメージ etc

●第10位/「たずね里掲示板」と「第二住民票制度」
・人生中盤の第二のチャレンジをしたい人が、人材を望む県内企業等と、掲示板でやり取りした後、現地視察等を開始、気に入ればUターン!、登録者に「第二住民票」を発行、各種特典あり
[参加者コメント]
第二住民票は良い、何かが控除されると嬉しい、利用のイメージがわきにくいが内容にもよる etc

●第11位/所得を補う新潟暮らし「お裾分け計数」
・方でよくあるお裾分け文化、ご近所付き合い等でもらえる野菜、互助で得られる様々な対価等を取り上げ、所得を補う新潟暮らし情報としてエンターテイメント的に発信。
[参加者コメント]
リアルな金額を出して都内の食費等と比較すると分かりやすい、厚意を数値化するのはあまり良くない、お裾分けをもらう近しい関係が嫌な人もいる etc

(「新潟暮らし推進課16「にいがた若者座談会(その5)」編」終わり。県職員として11箇所目の職場となる新潟暮らし推進課の回顧録「新潟暮らし推進課17「人口減少問題啓発マンガリーフレット(その1)」編」に続きます。)
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