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28 ナブラチロワさん (太郎)
2006-03-12
>>また、貴兄の考えの中には、主権という憲法より上位の観念が欠落しています。>残念ながらそれは終わった議論ですね、国民主権が全てに優位するなんて主張する人なんていませんよ、国民主権さえも法の前に従えというのが最近の憲法だと思いますが。
↑小生が中学校で習ったのと異なりますね。
どんな大学の法学部でお勉強なされたかは存じませんが、教授は法匪の類ではなかったですか?
貴兄の好きな現憲法でも、主権(国民が持っている)優位の原則が記されていますね。
米国連邦憲法にも、そういう記述があったと記憶しています。
主権に対して、憲法優位を認めると、革命はほぼ不可能になりますね。
我が国を鑑みても、帝国憲法の廃止は違法だったということになります。
現憲法は、「米国に押し付けられたものだ」とか、「いや、自主制定憲法だ」など議論はありますが、少なくとも帝国憲法の憲法改正手続きは踏んでいませんね。
かといって、現憲法施行後、少なくともSF講和条約締結後において、日本国民、またそれを代表する国会において現憲法を廃止する動きはなかったわけです。
ここに、主権の発動による憲法が制定されたと見るべきでは?
とすると、「やはり主権は憲法に優位する」と言うことになりませんか。
(反論は、中学生レベルの小生にもわかるように)
>ワイマール憲法がナチスを生んだ歴史の反省から生まれたボン基本法における憲法忠誠義務や、日本国憲法における裁判所による違憲審査権などはそのあらわれといえるのですが。
「その」は、「憲法の主権に対する優位説」と言うことですよね。
全然、表れじゃないじゃないですか。
ボン基本法の憲法忠誠義務にしても、主権に優位する観念ではないですね。
どの部分を持って、優位と見なされていますか?
いわんや、我が現憲法の違憲立法審査権なぞ主権に対する優位とは解釈できませんね。
違憲立法審査権は、国会が最高議決機関であるという部分と、どちらが優位であるかということで議論がありますが、今の憲法解釈では主権を代表する国会優位説と取っていますね。
現在まで、違憲立法審査で廃止された法律は、小生の記憶では、刑法の「尊属殺」(と、もう一つなにかがあったかも?)くらいですね。
九条からすると、自衛隊法なんかは、違憲立法審査の対象になりそうなものですが、最高裁判所は、「国会の優位」を理由に判断を避けましたね。
> 憲法とは結局そういうものです、「権力の抑制」を旨とするものですよ、ご存じありませんでした?
憲法に限らず、法は権力の抑制を目的としたものですが、主権を制限するものではない、という主張だったのですが、ご理解いただけませんでしたか。
最後に、
>天皇制についてですが廃止したとして、天皇が一般国民として手続を踏んで権力を握ったらどうします?
>天皇制を廃止すればおそらくつきまとうであろう問題ですね。
これは、卓見ですね。
小生は、天皇制是認主義者ですが、天皇制廃止論者(共和制論者)にこの問題を伺いたいですね。
帝国憲法下でも、実質いまの象徴天皇と同じ立場でしたね。
帝国憲法を中学生が読んだら、「天皇の専制国家」だ!って思いそうですが、運用は立憲君主制そのものでした。
そうそう。
>大日本帝国憲法こそ太平洋戦争のボロ負けを招いたので改正しなければならないと考えるのが自然と私なんかは考えるのですが如何でしょう。
不思議ですね。
帝国憲法で、日清/日露の戦争を勝利し、日本の独立を磐石にしましたね。
大東亞戦争の敗因は、いろいろあるでしょうが、法制面、特に憲法の問題点としては、「統帥権の独立」の解釈にあったでしょう。
敗戦後、幣原内閣も独自憲法草案では、そのあたりの改正は必要と思っていたみたいですね。
統帥権の独立で思い出しましたが、現自衛隊法もその危険を内包していますね。
総理大臣が治安出動を命じた時点で、統帥権が独立させることができる法律です。
これも、九条の弊害だと小生は考えるのですが。
いわゆる、「平和人権団体」の連中で、この部分が理解できている方はいないようですが。
29 平和と人権 (太郎)
2006-03-12
そうそう。小生、「平和と人権」を標榜する連中が嫌いなんですよ。
彼らは、平和と人権が一体不可分との妄想を抱いているようですが。
人権を守るための戦争(戦闘)って否定されるんですかね?
暴力と抑圧を排するための戦争って、ダメなんですかね?
最近読んで感銘を受けた本は、キム・ワンソプ氏(南朝鮮人)の、
「親日派のための弁明」
です。
(小生は、朝鮮、朝鮮人が嫌いなんですが、尊敬すべき人は尊敬します。)
小生は、当然戦後教育を受けたわけで、「民族自決」「民族独立」は、普遍的な正義だと思っていたわけですね。
ところが、彼の主張として、
「独立はいいが、それは民衆(国民)の福祉の向上を目的としなければならない」
「国民の福祉が向上しないなら、植民地支配も是認すべき」
「ハワイの民衆は、王政のままのほうが幸福だったか?台湾はどうだ?わが朝鮮も、李氏王朝時代のほうが日帝支配下より民衆は幸福だったか?」
というものでした。
これは、小生にとってショックでした。
なんか、頭の中のゴミが取り払われたような気がします。
彼の主張を全面的に受け入れるわけではありませんが、有効な反論が見出せない状態です。
30 無題(Unknown) (天羽ユキマル)
2006-03-12
TBありがとうございます。これだけの文章を書くのはとても大変だったと思います。
見せていただきましたが、確かにファシズムのように感じられる部分がありますね。
今後、こうなりますと言われたら、やはり不安が残ります。
こういった活動が、日本を良くすることに繋がると思います。
31 無題(Unknown) (bb)
2006-03-13
・皇室制度の効用日本人としての誇り
ローマ法王と同じような地位(実際は若干上と言われています。
アメリカの大統領が、ローマ法王と同じホワイトタイで出迎える。(それぐらい大切にもてなされる人物
文献上は1500年続いています。
誰でも書けるWikipediaの方が文献よりも確実なんですかね?
神話とするのであれば文献が捏造だとおしゃるのですか?
Wikiで天皇を調べる時点で、日本国憲法2.0開発部ってところはネット主体で国の憲法を作ってるんですか?
・皇室制度の悪用を防ぐ
現憲法
第一章 天皇
第三条 天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ。
第四条
天皇は、この憲法を定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する機能を有しない。
現憲法の第一章の文で、悪用は出来ないですね。
天皇の悪用の心配よりも、政治の心配するべきですね。
もひとつ、
男系をつらぬく、途絶えそうになったら過去あったようにさかのぼって男系を見つけてくる。
違和感が出るかもしれませんが、国民に天皇の血筋の大切さを伝えればいい。
このあたりを、現在の日本ではやりませんね。彼の国の政策の成果でしょうが。。。
皇室に平等も感情論もいりません。
日本の象徴ですから。
比べるところがおかしいかもしれませんが、
男女平等…
歌舞伎に女性っていましたっけ?
大企業の受付って女の人だけですよね?
その辺りにも平等を訴えかけるべきですね。
これに対して、「天皇がお手本になって」とか言うのはお門違いです。
男女平等と言われますが、今現在の社会でどのような男だから女だからって差別がありますか?
自分は生きていて感じたことはありません。
自分の知らないところで起こってるみたいなので、
この辺も具体的に知りたいですね。
長くなりましたが以上です
32 Re: 本音を言うと… (日本国憲法2.0開発部)
2006-03-13
> 天皇制についてですが廃止したとして、天皇が一般国民として手続を踏んで権力を握ったらどうします?別に困りません。
たとえば……
・周囲の猛烈な勧めによって天皇が参議院から立候補するかどうか(衆議院はプライドが許さないでしょう)(確率1%?)。
・立候補すれば賛否両論あっても対抗馬など一蹴して圧倒的勝利を収めて、見事参議院議員になる(上記の場合の90%)(条件付確率PA(B)と考えてください)。
・参議院議員になったときに、両院の議員が天皇の政治的手腕を信頼して内閣総理大臣候補に指名するかどうか(さらに確率33%)。
・元天皇がそれを引き受けるかどうか(さらに確率50%)。
この確率を全部掛け算すると、確率は0.01×0.9×0.33×0.5=0.001485≒1/673
つまり673分の1の確率で元天皇の内閣総理大臣が誕生するわけです。
皇后、皇太子、皇太子妃の場合の確率もこれより少し低い程度。
まあありえることだと思っておくべきでしょうね。ナブラチロワ先生の鋭いご指摘に感謝。
政治的手腕があれば国民は幸福ですし、なければ残念、というのは他の候補者の場合と同じで、議員を選んだ国民に責任は帰せられますね。
・内閣総理大臣が元天皇だから他の閣僚や国会議員が言うなりになって、立法、行政が独裁的状態になるかどうか(確率1%)。
まあそんなに国会議員が判断力を欠くとは思えません。
6,730分の1の確率で日本は独裁的状態に陥ることになりますが、今の小泉政権とどっちがいいか分かりません。
> 天皇制を廃止すればおそらくつきまとうであろう問題ですね。
> それを是とするか非とするか、
> 非とするならそれは平等原則に反しないのかどうかという新しい論点も出てきますね。
もちろん是です。元がどんな階級だったからといって被選挙権という人権を奪うなど差別であり、もってのほかのことです。
そのほかの人権も奪われることはありません。
新しい論点は出ません。
> そう考えれば今の象徴天皇制というのは案外良くできているとも言えそうな気がしますね、
いいえ、「是」ですから問題ありませんでしょう。
さて、私は「是」で不平等は生じないと思っていますが、「非」と思う人が迷わされるといけないので、以下に付け加えさせてください。
お説は、
「平等にするために天皇制をやめると、
一見平等になるけれど、
避けられない不平等も生じるので、
矛盾となる、
したがって絶対に天皇制をやめることはできない」
ということでしょうか?
だったらそのような論法は背理法でもなんでもありません。できない証明になっていないと申し上げておきます。
おっしゃる論法だと、(本当に避けられないことが起こるとしても)次のようなことが言えることになってしまいますが、こりゃどうみても変でしょう?
「ストレスから逃れるために会社を辞めると、
一見ストレスから逃れられるけれど、
収入減少による避けられないストレスも生じるので、
矛盾となる、
したがって絶対に会社を辞めることはできない」
33 Re: 皇室制度の効用 (日本国憲法2.0開発部)
2006-03-13
bb様またお立ち寄りくださってどうもありがとうございます。
皇室制度には日本人としての誇りという効用があること、また、
現行憲法の象徴天皇の規定によって皇室制度の悪用はできない仕組みになっているというお説、拝聴させていただきました。
ただ私どもが気にしているのは、それでも悪用していたり、現行憲法を改正して悪用するという動きがあることです。
失礼は重々承知のうえですがこれを封印できれば将来安心じゃないでしょうかね。
> 文献上は1500年続いています。
2,600年-1,500年の部分は神話というのが定説です。
(異説は異説として存在は認めますが……)
> 誰でも書けるWikipediaの方が文献よりも確実なんですかね?
それは違いますね。
誰でも書けるネットの文書などをご紹介して失礼いたしました。
> 神話とするのであれば文献が捏造だとおしゃるのですか?
古事記、日本書紀の中のフィクション(神話)部分は慎重に除外すべきで、その作業は歴史家がしてきたのだと思います。
約1,500年続いてきたという実話の部分に、皆さんが誇りや敬愛をもたれるのは結構です。思想と良心の自由があるので誰にもさまたげられないでしょう。
ただ、そのことにそう感じない者も一応世の中にひっそりと生きております。
誇りや敬愛の表現や儀式を強制せず、多額の税金を費やさず、国政に時間のかかる余計な手続を増やさず、また私ども一般国民とすべての権利を平等に扱ってほしい。
これが、私どものささやかな願いです。
憲法での記載を外した上でしたら、そうですね、伝統と誇りある日本の象徴家族として、メッセージを発信なさったり、メッセージや生活ぶりがマスコミで報道されても結構ですよ(ご当人がお嫌でなければ)。
でも、儀式やレセプションで国を代表させたり、授賞したり、一般的でない敬語を強制したり、報道や言論にタブーを作ったり、沿道で日の丸を振らせたりはしないでしょうね。
国民に信託された最高の権力を果たしてくださるおつもりであれば、ナブラチロワ先生とのお話のように、正式な手続で堂々と首相になっていただければ誰も文句はないでしょう。
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