こんにちは。私たちは、天皇制を儀礼官制に、自衛隊は海外救助隊に縮小する人権明記憲法「日本国憲法2.0」を開発し公開しました。
さて、もし私たちの憲法草案でなく、自民党の憲法草案のとおりに改正されたら日本はどうなるか考えてみましょう。
●改正された瞬間、陸海空の日本軍ができあがります。れっきとした軍隊です。
●軍事費と皇室費が増えて、皆さんの払う所得税率や消費税率は高いものになります。今でも自衛隊費は年間5兆円(国家予算の6%)、定員内外自衛隊員は33万人です。
●軍拡競争の雰囲気になれば、他国が軍拡したり、テロをしかけてくる勢力を刺激し攻撃を招きます。
(中・朝・ロだって軍をもっているんだから一方的に軍縮したら危険じゃないかって? そうです。だからこそ世界中で同時に軍縮する努力を日本も進めるべきでしょう。平和憲法はそれとセットです)
●“防衛のため”、“国際的な査察や制裁のため”などと言いながら、ミサイルに燃料充填中だがまだ発射していない外国めがけてミサイルで“先制攻撃”したり、戦場に日本軍を派遣して“敵”の殺傷や破壊に参加することになる確率が高まります。
●戦争になればあなたの愛する人たちが、戦地や国内でバタバタと死んでいきます。大震災が同時に各県で起こるようなすさまじい悲劇、想像してください。
●戦時の国民の人権は政府や日本軍に奪われます。批判を書けば逮捕され、戦争のためには私財を供出させられます。
●衆参両院で憲法改正を発議するときの必要票は、今は3分の2ですが、自民党案では過半数に下げます。一見良さそうに思えますか? でも、どんな憲法改悪でも、与党が過半数をとっていればどんどん発議できてしまいます。マスコミを上手に利用する与党が、劇場型政治で一時的にムードを高め、国民がワッと衝動的に可決して後悔しないように、改正手続はある程度重くしておくべきです。
●「赤紙(召集令状)」がくると日本軍に強制入隊させられる徴兵制の復活、外国を射撃する核ミサイルの大量装備、天皇の写真を飾り天皇は神の子孫という神話教育の復活、新聞、雑誌、放送は言論統制、非公然でさえ皇室や天皇制の批判者は逮捕される不敬罪の復活、少数意見や少数政党にとどめをさす選挙制度変更、etc.……と、悪夢のような事態がどんどん進行します。女性も召集されるでしょう。あなたが召集されたら嫌でも人を殺せと命令されます。脱走して捕まれば射殺!
あなたはこんな非人道的な世界に耐えられますか?
「日本国憲法2.0」と比較してみてください。自民党案が補強する人権がそんなにたいしたものでしょうか?
「自民党案の本当の目的は第9条の改正だ」と舛添議員が明かしています。
だったら、そんな“軍国憲法”“軍拡憲法”に改悪するのと、今の第9条のまま平和憲法を護(まも)るのと、皆さんはどちらを選びますか?