何だか頭から離れないフレーズ。
今晩は、管理人@ひー、ただの連続更新と違って自分でネタ縛りしてるからネタ欠の怖れ! です。
でも実はそんな事は無くって、イマ何故か攻撃的な気分なのでそのまま妄想ネタがガンガン出てきてるんですが、
脳内編集局と争ってて発禁になっている感じです。え?もっとダメ?
さて、と。二発目は「石原さとみ」。ヲーターボーイズ2の時のヒロイン、っていうかポッキー4人衆の一人。彼氏とキスしようとしてる所へ母が入ってきてソワソワの人。っていうかあの
エロい表情に惚れました。I'm not water boys,but I'm
ヲタ boy hahahaha!!OTL
で勢い余ってバイト先にあったポッキーの看板を「先輩に押し付けられて・・・」風に持って帰ってきました(死)そんな
斜め45度を向いて微笑んでる彼女を実際に傍らに置いて書いてみようと思います。
親が部屋に入ってきたらその場で切腹します。先に言っておく・・・さよなら、みんな。(キノ)
さてさて、単調に語っていても何だかなーなので、うん、
小芝居を打とうと思います。
短編物語調で。
条件入力:同級生 妄想プログラム起動:システムオールグリーン プログラムスタート。
タイトルは
「粉雪のくちづけ」(指笛&野次の嵐)
はぁっ、はぁっ、はぁっ。僕は誰に、何に言うでも無くそっと吐き捨てた。
「何でこうなるかなぁ~?」
今日は終業式、つまり明日から冬休み。短いながらクリスマスにお正月、と行事が盛りだくさん。僕は特に何か予定がある訳でもないが、ウキウキしていた。
何をそんなに急いでいるのか、って?
実は学校から帰る途中、気付いてたんだ。体操着と上履きを学校に置いてきちゃった事。だけど「たかだか2週間、それも冬だし」と思って、というより面倒くさかったからそのまま家に帰ったんだ。
「えー!?信じられない!腐っちゃうわよ!!?」
母は絶叫した。そんな大げさな、と反論しようとしたが、意味の無いことはよそうと思った。ぐうたらな父や僕と違い、母はかなり綺麗好きで几帳面で、少し神経質とも言えるくらいだ。そこで僕は一人で反論する前に味方を増やそうと思った。
「ねぇ、父さん、いいじゃんね?冬休みなんて短いよ。それに夏じゃあるまいしそこまで汗もかいてなければ菌とか増えないでしょ?」
当然、そうだないいじゃないか母さん、という返事を期待していた。しかし、
「んー。でも1年の終わりだろ?ちゃんと道具も労わってやらないとだぞ??どうだ、今度の中距離走の練習がてら学校まで走って取って来い!」
「そうよ!それに第一汚いわ!新学期、水虫になっちゃうわよ!!」
そんなこんなで僕は今片道30分の通学路を必死に走っている訳だ。ただでさえ短い冬休み、こんな事に時間を使ってはいられない。・・・お、学校が見えてきた。まずい、門がもう半分閉まってる。急がなきゃ。
「すんません、忘れ物取りに来ましたっ。」職員室の扉をガラっと開けて、誰に言うでもなく報告を済ませた。もう何で教室3階なんだよ、と理不尽極まりない疑問を口に出しながら階段を駆け上る。ダメだ、疲れた。トボトボと3階の通路を歩いた。夕陽が射し込む教室の扉に手を掛け、開けると同時に一歩を踏み込んだ。
ごつっ。
ヨル「いって、なんだ・・・あっ。」
さとみ「きゃっ、なに・・・あっ。」
そこには僕と同じ学級委員をやっていたさとみがいた。実を言うと彼女の学級委員っぷりを前期に見て、僕は後期学級委員に立候補した。クラスがうるさければ「静かにしなさい!」と渇を入れ、誰かが長く欠席すると率先して届け物をした。クラスでは「成績取り」「でしゃばり」などと陰で言われる事を耳にしたし、
「あの女と一緒に良く仕事できるなぁ、ヨル」
などと言われる事もあった。そんな時はあぁ、と言って流していたものの、僕は彼女が好きだった。それこそ一緒に仕事をやり始めるようになって気持ちは強まった。二人だけで教室に残り色々決め事もした。僕なんかはあらぬ想像をして鼻の下を伸ばしたりしていたが、彼女は二人きりでも一生懸命だった。それに、僕の時折飛ばす冗談を笑ってくれた。それと、これは日も暮れて二人で帰る事が増えて気付いたのだが、何と彼女は僕の家の3軒隣に住んでいたのだ。朝、彼女は授業30分前に着き、僕は遅刻寸前だから無理もないか。
ヨル「ど、どうしたんだよ?お前も忘れ物したの?」
さとみ「忘れ物?・・・え、あ、あー、そううっかり忘れちゃって!取りに来てたのっ、、」
ヨル「ふーん、らしくないねぇ、さとみ女史とした事が。」
さとみ「・・・その呼び方止めてって言ってるでしょ!」
僕としては茶化してる振りをしてるが、彼女には「女史」という言葉がぴったりくる、と本気で思っていた。
ヨル「いいじゃないか、似合ってますよ!・・・っと、上履きと体操着、っと。さて、帰りますか。」
さとみ「うん。。」
教室を出る時、彼女はとても名残惜しそうな瞳をしていた。どうしたんだろう?とかいう疑問よりも、素敵だな、そう思った。
職員室にさよならを言って、僕らはまたいつもの通学路を、今度は彼女の歩く速度にあわせて歩き出した。背筋を伸ばしてシャキシャキ歩くイメージがあるかもしれないが、とてもゆっくり歩くのだ。多分、根はおっとりした性格なんだ、と勝手に思っている。
歩きながら色々話した。今年を振り返って、学級委員の苦労話に花が咲いた。
ヨル「そういえば、文化祭は揉めたよなぁ!」
さとみ「ありましたねぇ、そんな事。ゆっこ達ははカレー屋が何としてもやりたい、吉田君達はお好み焼き屋をどうしてもやるんだ、って結局男女半々に分かれちゃって。」
ヨル「でも、あん時もお前が『だったらまとめてやればいいじゃない!』って言ってカレー焼きになってさ!めちゃくちゃ売れたよな~!真面目な顔して時に突拍子も無い事言うもんな(笑)」
さとみ「違う、あれは「別々に二つ出せばいいのに」と思って言ったの!そしたら君が「いいね!カレー焼き!!」なんて言い出しちゃったから。」
ヨル「えー、そうだったの!?」
さとみ「もう、、でもこういう新しい提案が出来るようになったのはヨル君と一緒に色々な仕事やり始めてからだよ?」
ヨル「(照)・・・?あれ、雪??」
さとみ「ホントだ。」
さっきまで夕陽が綺麗だったと思っていたのに、話し込んでるうちに雲行きは怪しくなっていたらしい。冷え込むなと思っていたら、雪だ。
さとみ「すごーい、ホワイトクリスマスだねっ!」
ヨル「・・・ハワイ島クリスマス?」
さとみ「笑」
ヨル「笑」
そして、気がつくともう、家のすぐ裏まで来ていた。あれだけ冬休みの短さを憂えていたのに、今ではどうしてか、冬休みなんて別にいらないな、と思っていた。彼女の側でずっと仕事を一緒にしていたいと思った。
すると突然彼女があのね、と話を切り出した。
さとみ「実は冬休み中に引っ越すの。」
ヨル「??」
さとみ「お父さんの転勤で、みんな引っ越す事になったの。嫌だ、って言ったんだけど。。」
ヨル「え、えー、ドコに?」
さとみ「東京。」
ヨル「それまた遠い、、いやー都会ですな!アレだろ、通学とかも定期とか買ってバスとか電車とかでやるんだ?TVで通学ラッシュちうものを見たけど、辛そうだ~。しかし、うん、なお一層「女史」という言葉が似合うようになりますな!キャリアウーマンって奴かな?」
普段おしゃべりな自分が、さらにしゃべっていた。しゃべらずにはいられなかった。沈黙の間を作ってはいけない、と思った。口調もおかしい。
さとみ「・・・うん。」
ヨル「・・・・・寂しく、なります。」
さとみ「・・・・・うん。」
泣いていた。
さとみ「でも、クラスの皆はせいせいするんでしょう?知ってるんだ、色々言われている事。」
ヨル「ごめん・・・!」
さとみ「もう、何で君が謝るの!!私が勝手に泣いてるだけじゃない!いつもそう、ちゃんと自分というモノを持ちなさいよ!流されてば・・・。」
ヨル「・・・・・」
抱き締めていた。彼女が涙を流しているのを見ていると、教室を離れた時の瞳が思い起こされた。同時に凛としている彼女の強いイメージがスッと消え、代わりにとても小さく、愛しくみえた。何も考えずに、抱き締めていた。
ヨル「皆がどう思ってるかは放っておいてくれ。君の事を一番知ってる僕は、君が大好きだ。」
さとみ「・・・・・!ヨル君・・・、、」
どれくらいだったのだろう、永遠のような、それでいて一瞬のような、不思議な時間、僕らは見つめ合っていた。そして、どちらからでもなく、顔を近づけ合った。唇が、重なった。そして、唇は離れ、抱き合っていた身体も離れた。
ヨル「・・・ありがとう。それじゃ。」
さとみ「うん、ありがとう。じゃ。」
特にこれといったお別れの挨拶をするでもなく、僕らはそれぞれの家に戻った。伝える事は全て伝わったし、伝わるものも伝わった。それで、十分だった。
新学期早々、担任の先生から彼女の転校がクラスに告げられた。
さらに時は流れ、僕らは卒業した。しかし、連絡先の一切を聞いていなかった僕らは、何の連絡も取れなかった。
あの時の粉雪の結晶のような綺麗な思い出は、徐々に徐々に融け始めていた。融けた結晶は、僕の心に染み付いて、広がっていくだろう。
special thanks
MILKCHOCOLATE byJIJIさん
あとがき
えーと、笑って読み飛ばすと良いと思います(笑)でも思ったより真面目に書いた。
っていうか真面目に書けば書くほど気持ちが悪くなるという相関にもっと早く気付くべきでしたOTL
ま、いっか。
私信 JIJIさんへ。
何度も言いますが、別にネタのみを求めている訳ではありません!素敵な詩、ありがとうございましたっ!!後でしっかり御礼コメントの方、させて頂きますので!!