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◎苦難の道乗り越えつかんだ日本一  女子タッチフット日本選手権

2011年01月06日 | その他スポーツニュース
 第16回女子タッチフットボール日本選手権(さくらボウル)神戸大(学生1位)-ONEPACK(社会人1位)が3日、東京ドームで行われた。神戸大はDB福田(農・4年)が約50ヤードのインターセプトリターンTDを決めるなどし38-25で勝利。10年ぶり3度目の日本一の座に輝いた。【1月6日 神戸大NEWS NET=UNN】

 日本一をつかんだ神戸大。選手らは喜びを爆発させ、目に涙を浮かべた。その裏には「ドラマチックであつい1年だった」とWR野村(発達・4年)が振り返るように日本一への厳しい道のりがあった。

 日本選手権を出場をかけた一昨年の東西王座決勝で、武庫川女子大に2点差で敗れ4年生らが引退。「あの大会を原点にチームがスタートした」と野村。誰もがリベンジを誓い、チームの日本一への戦いが始まった。
 しかし、チームの歯車がうまくかみ合わない日々が続いた。「もっとできるはず」。その思いがチームを空回りさせた。昨年春の関西選手権ではまたもや決勝で武庫川女大に敗北。秋季リーグでは1勝1分1敗と不本意な結果で2連覇を逃した。「試合ごとにいっぱいいっぱいだった」(野村)。

 転機は東西王座出場をかけた関学・聖和大とのプレーオフに訪れた。4年生にとっては負ければ「引退」の2文字が現実となる。そうした危機感をチーム全体が感じ、一人一人が練習に真剣に取み、何度も話し合いを重ねた。「チーム全体として絆が強まった」と野村。 迎えたプレ―オフでは圧勝。その勢いのまま東西王座では宿敵武庫川女大を倒し、8年ぶりに日本一への挑戦権を得た。

 「(試合では)普段通りできていた」と今岡ヘッドコーチ。10年ぶりの日本一に挑んだ神戸大の選手らに気負いはなかった。
社会人王者相手に前半を26-13とリードして折り返すと、第3QにはQB弓山(発達・2年)から田中(発達・3年)へのTDパスで得点を重ねた。さらに自陣10ヤード付近で福田がインターセプトに成功すると、そのまま50ヤードを走り切り試合を決定づけるTDを決めた。「道が開いていた。(この4年で)体力やスピードが付いていた。絶対に走り抜こうと思った」と福田。
 終盤に追い上げられたもののリードを守り切り日本一を勝ち取った。

○引退する4年生のコメント
福田
「(部を)やめようと思ったこともあった。続けてこれたのは2人(野村、太田)のおかげ。最高の形で終われて思い残すことはないです」
野村
「4年間で普通の大学生活で得られない、お金で買えない、ものを得られた。来年も日本一になるので部員募集中です」
太田
「チームみんなで団結することができ本当に良かった」

●第16回女子タッチフットボール選手権「さくらボウル」(1月3日・東京ドーム)
神戸大(学生1位)  14 12 12 0 =38
ONEPACK(社会人1位)7  6  0  12=25

●最優秀選手
野村

【写真】日本一を喜ぶ選手ら(1月3日・東京ドームで 撮影=松本尚也)

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