傍観者の独り言・戯言

団塊世代の手前勝手な放言
ブログ「傍観者の独り言」の続編

忘年会の話題が危機管理とNHKファミリーヒストリー「北野武」で思ったこと(雑感)(N02)

2016-12-30 15:04:40 | 独り言

過日、旧知の人間との忘年会で日本社会、母親像らをネタに放談し、世界の激動は社会が硬直化し出口を求めめているに過ぎなく、日本社会は危機管理が第一で新規事業が醸成できない意見に同調し忘年会は燃え上がりました。
同世代のメンバーで老親の介護も話題になり、NHKのファミリーヒストリーも話題になりましたね。
当方は、北野武氏の母親と当方の母親と似ていると印象があり、現在は在宅介護中ですが、皆、親の介護で仕事を影響していますね。

12月21日放送のNHK『北野武~父と母の真実 阿波国徳島に何が!~』の番組紹介を転載すると、

“「(北野)武さんのルーツは謎ばかり。父と母の実家すら分からない。それが、祖母・うしに関する手がかりが東京大学で見つかった。そこから、北野家のルーツが次々に浮かび上がる。また、母・さきに関しても、武さんがこれまで聞いていたのとは全く異なる生い立ちが明らかになる。そして今回、武さんの姉・安子さんがテレビ初登場、母や弟への思いを告白する。初めて知る母の思いに、武さんは涙を浮かべる。泣けて笑える73分拡大版。」”

で、ネットに、動画(youtube)、書下ろしがUPされております。

番組では、母親は少女時代に両親と死別し身寄りが無く、奉公先で手に職を持つ努力し結婚後は生活苦の中で子供への教育に注力する内容に接して、在宅介護中の老母を連想しましたね。

番組で、北野武氏の姉は、母親の教育観について、

“「貧乏だというのは教育がないから貧乏だってね
教育があればいろんないいところに勤められる
いいところに入れればお金がもらえる
お金がもらえればいい暮らしができる
「悪循環」だっていうのよね
教育がないことによってね
だからそのこどもたちに
教育は何しろつけなくちゃいけないって
お金は何かいくら持ってても
人に取られればそれまでだけど
教育というのはどんなに人が取ろうとおもっても
取れるもんじゃないから
」“

と話していました。

当方の老母は、当方の老母は、地方の漁業の寒村の3姉妹で、小学校在学中に、父親は海難事故死し、翌年には母親が病死し、姉妹は身内に預けられ、老母は、小学校卒業後、身内が嫁いだ東京の商店に奉公に行き、その後、父親となる貧農の三男の小学校卒の商店の使用人と結婚したが、父親は兵隊に2度、召集され、所帯は2度戦災で焼け出され、無一文で埼玉に疎開し水車小屋で雨露をしのぐ生活をしたそうです。
父親は復員し、地方公務員に職を得たが、住む場所が無く、都内の外れの粗末な借家を借りたそうです。

母親は、小学校卒で教育には無関心でしたが、借家生活時に、隣の知的な老夫人から教育の必要性を受け、触発・感化され、地元では無関心の新設の幼稚園に当方ら3兄弟を通園させました。
当方は、近所の遊び友達から通園を冷やかされ嫌で嫌で、小学校時代には、授業参観日に必ず出席し先生から普段の様子を聞いており、恥ずかしい思いでした。

そして、学歴無い1地方公務員の給料は高が知れているが、倹約し割賦で借家を購入・増改築し、我々3兄弟は、皆、私立大学に行かせ、3兄弟が私立大学に在学の時期もあり、家計が火の車で、母親は和裁の内職に精を出していましたね。

北野武氏の母親は、「貧乏は、教育で克服できる」という人生哲学でしが、当方の母親は、「親は無学・貧乏で子供に何も残してやれない。学歴だけでしか出来ない」が口癖で、「大学でたら、後は自分で何とかしろ。親を当てにするな」で、似ていると思いましたね。

北野家と当方の家と大きな相違は、我が兄弟は皆凡人ですが、北野家の兄弟は皆優秀で、特に、北野武氏に非凡・異才を感じましたね。
北野武氏は、大学中退後、2年の下積みを経て先輩芸人と正統派漫才で浅草デビューを果たすが、全くうけず観客からやじられる始末だった。
北野武氏は、売れない時代に元浅草出身の役者で先輩の居酒屋に世話になり、その先輩が売れない北野武氏について、他の芸人にはない姿を見ていたとし、

“「(北野武氏は、)勉強してんですね。
「先輩の後ろ姿を見て正統派漫才をしているだけでは俺は絶対に売れない」。
母さきと決別し自ら退路を断った武には意地がありました。
武は小説から時事問題に至るまであらゆるジャンルの本を読みあさりました。
舞台作家に何度も質問をしネタをゼロから作り上げていきました。
そして生まれた漫才が…。
偽善や建て前を笑い飛ばす…従来の正統派漫才を根底から覆すスタイルはお笑い界に賛否両論を巻き起こします。
その結果テレビで注目される事となりました
。」”

と、感性だけでなく勉強から毒舌漫才が生まれたと語っていましたね。

マアー、北野家の比較するのは、失礼にあたりますが、ブログでも書きましたが、当方は、要介護5の認知症の老母(96歳)を実家で在宅介護しており、在宅介護に掛かる費用は、老母の年金額で賄え、兄弟の金銭的負担がありません。
在宅介護している実家は、両親が都内に買い取りした家作ではなく、父親が定年退職後に生まれ故郷に新たに建てた家屋で、現在は家屋とも老母名義になっており、墓も親が用意しております、
父親は長患いせず検査入院し病院で1ヶ月足らずにて90歳で死去し、老母は自分が建てた家で当方が在宅介護しておりますが、ストレスを感じておりません。

忘年会のメンバーには、老母の介護問題で海外事業を清算し帰国し、在宅介護を難渋し特養に入居し逝去し、他方のメンバーは義母の老後介護で海外新興国での友好活動を収束させ、2年前に自宅に呼び戻し在宅介護を始めたが、家族が疲労困憊なり、特養に入居し日々、面会に行ってるそうです。

忘年会のメンバーから、老母の在宅介護について、よくやってるなーと言われたが、やはり、在宅介護には、経済負担がなく、自由な時間があることが不可欠ですね。
当方も、当初は老母を在宅介護する考えてなく、特養入所し、看取るまでの療養病院入院で役目が終わったと思いていましたが、延命治療の入院生活が1年半経過し、寿命も長くても半年と言われ、最後は自宅で看取ろうと決断し在宅介護を始めましたが、まさか、訪問医療・看護・入浴・介護サービスのおかげで老母が安穏に2年半経過するのは想定外でした。
マアー、NHKのファミリーヒストリーを視聴し大事なく在宅介護できるのは、母親への感謝と思えば割り切りますね。




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