傍観者の独り言・戯言

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高齢少子核家族化の自治会は必要か否か(雑感)

2016-02-09 13:50:23 | 雑感

9日、朝日新聞のフォーラム「自治会・町内会」特集から記事『断れない「寄付」って変 戸別集金・目安額プレッシャー』で自治会現場を報じる。
老母を在宅介護中の当方は、2年任期の自治会役員、マンション管理組合役員の改選時期にあたり戦々恐々の心情です。

自治会は、マンション管理組合とは別にマンション住民250名だけで構成されており、役員改選は、応募者がいなければ抽選(くじ引き、欠席すると現行役員がくじ引き代行)で新役員を選出し、選出された人間で役職を決定します。
入居当時は、何も規則は無かったが、時間経過とともに、地元自治体の要請に基づき自治会の役割が決まってゆき、回覧板の閲覧管理、行政資料戸別配布、自治会費集金、寄付金徴収、周辺地域清掃、地区連合運動会参加、屋外親睦カラオケ大会開催などの責務が恒常的になりましたが、10年、20年経過し、新役員から自治会の役割に無意味、無駄があるという声があがるようになり、特に、親睦目的の連合運動会・ソフトボール大会参加、カラオケ大会開催に批判の声が多くあったが、元・前役員の一部から親睦目的のイベントを中止に反対の声があり、運動会・ソフトボール大会中止に数年も時間を要しました。
現実は、各地区とも中学生の選手が集まらなくなり、自然消滅しましたが、カラオケ大会は毎夏の一大イベントとして開催続行しています。
立ち上げにした苦労した元・前役員の中止反対の声が大きく、子供達がカラオケ大会時の出店で喜んでいたと、子供達の思い出作りに中止反対の理由が一番ですね。

マンションも高齢少子核家族化で、子供らは大人になり別所帯になり、居住の小学生は皆無で中学生も数名程度で、「幼児母親の会」も自然消滅しており、住民は年金生活者が大半で、介護施設の車が頻繁に出入りしている現在、旧態以前の自治会活動を続けています。
老母を介護中の当方は、20年前に自治会役員を努めましたが、改選時期になり、役員再選の可能性大であり、自治会のあり方に疑問を持っています。

朝日新聞の特集記事【自治会・町内会は必要?不必要?】の読者調査の回答に関心がありました。
1997回答結果は、
  必要:557票、
  どちらかといえば必要:332票
  どちらでもない:107票
  どちらかといえば不要:295票
  不要:676票

で、反対意見が多いですね。

反対意見には、会費用途に疑問、寄付金徴収に抵抗感、自治会労務が過重、旧態以前の運用批判、古株が主導で硬直化など各地での自治会活動に諸々の意見がありますね。

自治会批判意見に、自治会入会条件とゴミ収集連動、寄付金徴収があり、武蔵野市を参考にせよもあり、自治会への業務委託をしていない武蔵野市については、記事『(フォーラム)どうする?自治会・町内会:4 行政との距離』によれば、

“「自治会が各地で委託されている業務は、武蔵野市ではどうなっているか。ごみは戸別収集のため、清掃や管理は個人や集合住宅単位で担っています。月2回発行する市の広報は、全戸配布を年間約3千万円でシルバー人材センターに、防犯パトロールは年間約8千万円で警備会社に委託しています。
 市道の街灯の設置もすべて市が受け持ちます。要望があれば明るさを測り、基準に応じて設置します。「人口密度が高いため行政効率がよく、財政も比較的豊かだからできる面もある」と北原課長は見ます。

 自治会が少ない半面、自主的な市民活動は盛んだといいます。防犯パトロール、公園美化、防災、道路清掃など、分野ごとに有償・無償のボランティア組織があります。自主防災組織も50あり、災害時の要支援者の救助や安否確認、避難所の運営などを担います。災害時の避難所の生活や支援物資の配給などに関して、自主防災組織に入っているかどうかで対応が変わることはありません。
 
自治会の役割の一つに、住民同士の親睦があると言われます。武蔵野市は19のコミュニティーセンターをつくりました。「自主参加、自主企画、自主運営」の「自主3原則」を掲げ、有志の市民がつくる協議会が管理・運営しています。施設をつくる段階から、住民が話し合ってできたものです。吉祥寺駅近くのコミュニティーセンターを運営する協議会の小餅友子委員長(66)は「決められたことを続けるのではなく、いらないことはやめて、やりたければ新しいことをやってみる。自由に意見が言えるのがとてもいい」と言います。ただ、協議会のメンバーの高齢化といった、自治会と共通する課題を抱えているそうです
」“

と記述しています。
武蔵野市は、財政が豊かな側面もあり特異な自治体です、自治会批判に、“「町会費を市民税に上乗せして全て市の行政ですべきものでしょう。」”の意見があり、無用・不要・有害な自治会活動に自治会費を支払うのであれば、一案と思いましたね。

自治会は地域住民を有機的結びつける効用もあり、全面否定は出来ないが、マンション住民も高齢少子核家族化しており、元役員の懐古的意見は自治会活動の弊害ですね。
また、居住者だけによるマンション自治会は管理組合と統合するのが先決でしょうが、問題提起し新旧役員と意見を戦わすエネルギーはありませんので、憂鬱な気分のこの頃です。



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