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予算案の造反議員に寛大な処分

2011-03-03 01:58:48 | 様々な話題
11年度予算案の衆院本会議での採決前、「すみません、どうしても採決に出られません。」と、民主党会派離脱届を提出した16議員の一人が、党幹部に涙声で電話を入れた。
「絶対に反対だけはするな」と諭す幹部に、議員は「神の声(小沢一郎の指示)が有れば出るのですが・・・」と小沢を神に例え、声を詰まらせのだが、神の声は無く、議員は本会議を欠席し、議員曰く神である小沢は、午前2時に始まった本会議に遅れて現れると、予算案への白票(賛成票)を淡々と投じ、閉会を待たず神では無く、仏頂面で議場を後にした(笑)。

そんなこんなで、予算案の採決に欠席した16人に対する民主党の処分は、事実上お咎め無しで無罪放免であり、極めて甘かった訳だ。
予算案への「造反」は内閣不信任案への賛成に匹敵する反党行為、しかも職場放棄と言う有権者への裏切り行為にも拘わらず、15人を単なる厳重注意処分に留めたのは予算関連法案採決での欠席や離党を阻止したいと言う考えからだが、岡田の温情も何処吹く風で、鼻で笑っている16人が、執行部批判を止める気配は無く、更にエスカレートするだろう。

安住淳国対委員長は「示しが付かない!」、前原誠司外相も「国民への反逆行為」と、厳罰に処すと言う構えだったが、岡田克也幹事長は「彼らにもう一度チャンスを与えたい。」と腰が引けた意見で、他の議員が「誰が見ても甘いと言われますよ」と翻意を促したが、「これで良い。」弱腰を貫き通した。
「常識ある人から見れば軽過ぎるだろうが、何にもやらねえって訳にはいかねえからな・・・」と、自称「水戸黄門」こと渡部恒三最高顧問は常任幹事会後にこう語り、苦渋の決断だったと言いたいのだろうが、ただ単に決断力の無さを露呈しただけだった。

身内に対しては、砂糖の入れ過ぎで大甘処分過ぎて、糖尿病にでもなりそうな雰囲気だが、予算関連法案に付いて民主党の幹部は、「特例公債法案が通らなければ議員歳費や政党交付金を停止して行く。我が党は蓄えがあるが、困る所も出て来る筈だ。」と、辛口の意見である(笑)。
関連法案が年度内に成立せず、4月以降の国民生活や経済状況に影響が出てくれば、国民の批判が政権側に向き兼ねず、強気な事を言ってるだけでは何も解決しない。

それでも菅首相は28日、国会答弁で「何としても4年間頑張り抜きたい。」と、自らが置かれている立場を弁えず、意欲だけは示した。
党内では「首相の首と引き換えにして、予算関連法案を成立させる」との意見が多く、主要閣僚の一人が語った「政権はもう長くは持たないだろう。これから抜き差しならない状態になる。」とね。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】