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民主党の懲りない面々・その16

2011-03-01 16:25:14 | 様々な話題
内閣支持率が20%を割り「退陣水域」に入りながらも、辞める気を見せず、内心は不明だが、強気な素振りの菅直人総理。
小沢一派の議員16人による会派離脱表明に続き、松木謙公農水政務官が辞任し、更に原口一博前総務相も怪しい動きを始めた。
「菅を支えざるを得ない」と言い続けて来た仙谷由人党代表代行も「予算関連法案が成立しない時は、総理に引き際を考えて貰わんと、いかんかも知れない。」と、総理の首を挿げ替える可能性を匂わす。

対する菅総理は、予算関連法案の成立が絶望的となった事で「ヤケクソ解散」に踏み切る可能性も少なくは無い。
選択肢は「退陣」か「解散」の二つに一つなのだが、内閣支持率が20%以下で解散に打って出れば、党の壊滅的な大惨敗は必至であり、民主党幹部が怖れているのは、菅総理が「ヤケクソ」になる事だ。
仙谷は以前から、「300議席持っているのに解散なんてする訳が無い。菅が辞めたら政権をたらい回しにするだけだ。」と公言しており、安住も「総理は核のボタンを持っているんだよ。今、ボタンを押して選挙になったら、1年生議員なんて吹っ飛んじまう、」と、菅総理に自制を促す。

小沢一派も、選挙にまぐれで当選した一年生議員が多く、選挙となると大半が忌んでしまうのは確実だ。
その為、何としても菅総理を引き摺り降ろさなくてはならず、作戦を検討中だが、有力なのは民主党代表の解任決議であり、中間派も巻き込んで菅総理に引導を渡したい考えだ。
内閣不信任案には抵抗がある議員も、両院議員総会での代表解任決議ならハードルが低い為、同調者が多いとの目算である。
野党だけでは無く、党内からも受けの悪い菅総理の首を切り、新代表で体制を一新して野党に協力を求める構えだ。

この様な遣り方は2005年7月、郵政解散に打って出ようとした小泉純一郎総理に反対して、自民党の亀井静香元政調会長らが「総裁解任決議で対抗する。」として、小泉総理を引き摺り降ろそうと画策した事もある。
この戦法を実行するしないよりも、こう言った動きが出る事自体が、菅政権の終わりが近い事を如実に現しているとも言える。
小沢一派の挑発行為も益々エスカレートするだろうし、身内からの反発を恐れて、それらの造反に曖昧な対応を取れば、党内の混乱に歯止めが効かなくなる訳で、四面楚歌の菅総理と執行部の先行きは暗い。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】