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じっくりと…読みたいですな

2010-02-15 20:31:32 | 積ん読日記
『積ん読日記』と『きもの きたもの きたいもの』の
カテゴリー跨ぎな中身です。

絵と色使いの柔らかさで購入。
娘や息子が読んで、なんとなく着物というものが解ればいい、
というくらいで選んだものだが
案外、基礎知識が詰まっています…。
絵本だからと侮れません。

(我が子達はこの本を読む前に、すでに着物熱にかかってますが…(爆))


ただ…
と、意地悪目線で読み返したらば…
これを読んで、着物というものが『解った』けど
着物というものを自分の暮らしに取り込もうとするかどうかは、わからない。


子ども向けの本、しかも『和の行事シリーズ本』に
なにを期待する…と言われたら困るけど
着物のメンテナンスにまつわる話が少ない…。

子どもたちが日頃、着ている衣服は
母(父でもばあばでもいいが)が洗濯機で洗うか
ちょっとよそ行き衣類なら、近所のクリーニング屋さんに持っていく。

ま、虫干しの話があるし、自宅で出来るメンテナンスはこんなもんだから
仕方ないんだろうけど、可愛いイラストで紹介される虫干しの様子は
『おうちじゃできないね…』となっちゃうんじゃないかな…
イマドキの子や、いやイマドキの人は
清潔志向だし、花粉症が多いから、
脱衣後は洗う…が定着してますからね…
それと…
これはイマドキの和装業界の常識のせいなんだろうなぁ…
登場するキャラクターは女の子ばかり。
『和の行事シリーズ』だからなんだとは解るんですよ。
雛祭り、夏祭りの装いは女の子仕様ばかり。
冠婚葬祭ネタでかろうじて花婿さんの紋付き袴。
七五三の5歳児の紋付き袴くらい。
筒袖姿の男の子はいません…

どーせ、着物は女性のもんだよね~
という我がやさぐれ息子の声が聞こえてきそう…
せっかくの導入部なんだから、もう少しなにか加えても良いんじゃないのかな…


でも、所作のことも、文様や小物の解説も多く、よく書かれていますよ
(なんだ、この上から目線…)

興味のある方へ書籍情報

着物のえほん
高野紀子 著
あすなろ書房
http://asunaro.bookmall.co.jp/search/info.php?isbn=9784751525265
(コピぺで移動してくださいな)


追記
我が子達の感想です。
息子『もっと着物を着てみたくなった』と、案外素直な感想。
だが、やっぱり出た。
俺くらいの男の子が着る、ということがまったく想定されていないのが、イヤ。
ちなみに、息子の友人は子供用吊しの着物(プレタかな、レンタルかな~)で
サイズ調整をしてもらえない着付けをされ、
着物が体になじまず、不快な思いをして着物が嫌いになったそうな…
て、イマドキの小学生は学校で何話しているんだ…(汗)


ちなみに息子は絵本の中で紹介された文様、色で気に入ったものは、
文様は鰹縞と亀甲柄、色は黒→青のグラデーションの中にある色、と、なんとも曖昧なことを…。

で、娘は…
『着物、好き~♪ たくさん着たい~』とポニョみたいな口振りで…(笑)
こちらは予想通り、の判りやすい感想。
彼女もお気に入りの文様は兄貴と同じ亀甲柄。
色はきれいな色ならなんでも好き~♪ときたもんだ。

二人とも共通して言っていたのは、
着物は帯や半襟、羽織といった組み合わせで
自分が着こなしたい『かたち』が作れるから、スーツよりかっこいい。
特に紳士もののスーツはきれいな組み合わせが楽しめそうにない(息子談)
いや、後半の方はアパレルの人が説得に来そうだけど
言わんとしていることは解ったような気がする。


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