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南房総館山・なぎさの自然詩

南房総館山の自然や海での出来事を紹介しています。

タコブネと水浴びする鳥達

2023-10-28 19:02:18 | 海岸での出来事

満潮間近な海岸を歩くと10月とは思えない暑さです。
波打ち際を見ると漂着したばかりのタコブネがありました。
満ち潮は様々な物を砂浜へ運んで来てくれるので、一度歩いた場所でも浪が打ち寄せる度に新たな漂着物があります。

いつもの堤防にいたカワセミ。
ホバリングしながら魚を探し、見つけてダイブしました。
咥えているのはキビナゴっぽいです。
これを飲み込んだ後、川の上流へと飛び去って行きました。

同じくいつもの場所にいたウミネコを遠くに見つけました。


ここがお気に入りの場所です。
しばらく観察していると海面へ降り立ち、水浴びを始めました。
この場所の近くには川が流れ出ているのですが、鳥達には暑かったようでそこでも他の鳥達が水浴びをしていました。


川で水浴びしていたのはスズメとムクドリです。
動画で撮影したものをSNSにアップしました。

更にコサギが堤防で羽づくろいしていたので、もしかしたら川で水浴びをしていたのかもしれません。
10月というのに夏のようなジリジリする日射しなので鳥達も水浴びしたくなる暑さのようでした。
きっと海中も暖かくて、貝類や魚類などは過ごし易いのかと想像できます。
生き物達にとって、夏から続く異常な暑さがこれから来る冬に、どのような影響があるのでしょうか。
例えばタカラガイ等の貝類が大繁殖しているとか、見えないところで何が起きているのか気になりました。
今年の冬はいつものように寒くなるのか分かりませんが、冬のビーチコーミングでどんな出逢いがあるのかを楽しみにしたいと思います。





ヒヨドリの渡りとイルカの耳骨

2023-10-22 19:28:36 | 海岸での出来事

いつもの海岸へやって来ると今朝の寒さとは一変して暖かな日差しで、空も海も真っ青。
今日の海岸歩きで一番嬉しかったイルカの耳骨と真っ青な海です。


昨晩からの寒さで空気が冷やされて、今季初めての蜃気楼で三浦半島が浮かんで見えました。
早速ビーチコーミングしながら、鳥を探しながら砂浜を歩いていると、ヒヨドリの鳴き声が聞こえて、空を見ると物凄い数が飛んでいました。


渡りの途中と思われるヒヨドリの大群が海岸近くにやって来たようです。
毎年この時期になると海岸近くを群れでぐるぐる飛び回る姿が見られるのですが、渡るタイミングを待っているようで、たいてい数日間こんな行動をしています。


ヒヨドリの大群が見えなくなったのでビーチコーミングに戻り、しばらく砂浜を歩くと目の前にイルカの耳骨です!
上げ潮に運ばれて打ち上げられたばかりのようでした。


イルカの耳骨の近くには貝溜まりもありました。


昨日海岸を歩いた時にはカツオノエボシが点々と漂着していたのですが、今日は一つもありません。
海岸は日々変化していて全く同じ場所でも全然違うので、とても面白くて飽きることがないです。


海岸で出逢う鳥も、もちろん違います。
今日は堤防の上にはウミネコがいました。


昨日の堤防では釣り人とカワセミがいました。
一人で海岸を歩いていても様々な出逢いがあるので楽しいのです。
最近の海岸は渡りの途中のシギ、チドリを見なくなり少し淋しい気がしていましたが、もうしばらくするとカモやカイツブリがやって来ます。
だんだんと季節が冬へ近づいていくと、海岸での楽しみ方も変わってきます。
寒くなるとアオイガイやタカラガイなども漂着するようになるので、ビーチコーミングには最適な季節です。
今までは寒い冬は苦手でしたが、暖かい格好をすれば大丈夫ですし、鳥達との出逢いが寒さを忘れさせてくれます。
南房総の冬が他所と比べて暖かいからかもしれませんが、恵まれた環境で過ごせることはとても幸せなことだと思いました。




大潮ビーチコーミング

2023-08-01 20:22:46 | 海岸での出来事

今日は大潮なので潮が引いて広くなった砂浜を、ビーチコーミングをしながら歩きます。
海は台風の影響で波が力強くなっています。
海岸では波の音が大きく、時折高い波が打ち寄せていました。
しばらく歩くと、嬉しい事にイルカの耳骨を見つけました。
赤いナデシコガイと白いタケノコガイの仲間も一緒に拾いました。


こんな風に貝殻や石ころに混じって打ち上げられていました。
真ん中の穴の空いたような黒っぽい石が布袋石とも呼ばれるイルカの耳骨です。


ビーチコーミングで見つけた丸くて不思議な物体は砂茶碗と呼ばれるもので、タマガイ科の貝の卵嚢だそうです。
南房総では夏の間に見かけるのですが、海底にあった卵嚢が激しい波でかき混ぜられて海中に放り出されてしまったと思われます。
一見すると砂の塊に見えますが、小さな卵は砂に覆われ水分蒸発や衝撃から守られているそうです。

干上がった磯ではハシブトガラスの幼鳥が採餌していました。
全部で5羽いたので家族だったのかもしれません。


ふと空を見るとくっきりとしたハロ。
下ばかり見ていたので気づきませんした。


そして大きな入道雲も。
どこかでゲリラ豪雨が降っているのかもしれません。
三浦半島の方角を見ると更に濃い雨雲があり、雨が振っているのが分かりました。
ほんの数十km離れた場所での天気が見えた事が、あらためて空と海は繋がっていると実感しました。







ミスガイとキョウジョシギ

2023-06-13 20:50:28 | 海岸での出来事

今日のビーチコーミングです。
約3.5cmのミスガイは殻がとても厚くてほぼ完品でした。
その左がメダカラ、右がエビスガイ。


海岸は晴れて気温も上昇し、台風の影響で波が高くなっていました。


砂浜の暑さにキョウジョシギは口を開けたまま。


海岸林ではホオジロが囀り、暑い中でも元気そうです。


岩場から海を見ていたコチドリは潮風に吹かれて涼しげ。


岩場にはボタンボウフウの花が咲き始めて夏の海岸らしくなってきました。





アオイガイとカルガモ親子

2023-05-30 22:05:27 | 海岸での出来事
今日のビーチコーミングではアオイガイと出逢いました。


海藻などの漂着物と同じような場所に打ち上げられていました。
約5cmくらいの大きさです。


そして沖を見ると海上自衛隊の護衛艦が4隻も碇泊しているのが見えました。
この写真に写っているのは船首に181と番号が書かれていて、ネットで調べてみたら「ひゅうが」というヘリコプターを搭載できる空母のようです。


黄色くて5mmほどの小さな花を咲かせていたタイトゴメ。
海岸では岩上で自生している海浜植物なのですが、ネットでは日本原産の多肉植物と紹介されていました。


ビーチコーミングの帰り道ではカルガモの親子に出逢いました。
初めてカルガモのヒナを見たのですが、とっても可愛くて写真を撮りながらもカワイイを連呼してしまいました。
しかし親鳥と2羽のヒナしか見当たらず、他のヒナ達はどうなってしまったのでしょうか?
トビが近づくと草むらに隠れていて、しばらくすると川を遡り移動していきました。
カルガモ親子を見る前にはカワセミが魚を咥えて、川の方へ飛んで行き、またすぐ戻ってきたので、子育てに忙しいのかもしれません。
この時期の鳥達は皆忙しそうにしているので、なかなか同じ場所でじっとしている事が無いのです。
雨上がりの海岸では子育てに忙しい鳥達が活動的でしたが、それとは対象的に、護衛艦の浮かぶ館山湾は威圧感のある風景でいつもの海岸ではないみたいでした。