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南房総館山・なぎさの自然詩

南房総館山の自然や海での出来事を紹介しています。

漂着物いろいろ その2

2021-04-30 06:18:48 | 漂着物
海岸に打ち上げられる漂着物には様々な種類の海藻もあります。
ある日の海岸で見つけた赤い海藻類。

一番左はヒラガラガラ、真ん中はガラガラ、その上はホソバガラガラ、右上カニノテ、右下ヘリトリカニノテ。図鑑で調べましたが間違っているかもしれません。


直径約1cmほどの丸い緑の海藻、タマミル。


赤い色が美しいイソバナの仲間。


団扇の様なヤギの仲間。


時には魚も漂着していますが、この小魚は深海に生息するスミクイウオの幼魚だそうです。


クモみたいなヒトデ、ニホンクモヒトデ。

海岸をビーチコーミングしながら歩くと色んな物に目が止まり飽きるということがないです。地面ばかり見て歩くとさすがに首が疲れるので、たまに海面へと目を向けてカモメが飛んでいるのを見つけたりして、目を休ませています。
今の時期は磯にシギ類が磯にいることがあるのでそれも楽しみの一つです。シギ類を見ると夏が近づいているのを実感します。もう夏の気配がしていて、時間の流れるのがあっという間に感じます。


漂着物いろいろ その1

2021-04-29 06:44:29 | 漂着物
南房総の海岸を歩くと貝殻や海藻の他にも様々な漂着物が打ち上がっています。
その一部をご紹介します。

アカクラゲは見た目はとても綺麗ですが、毒を持っていて刺されるととても痛いそうです。



ハリセンボン。




ウミソウメンはアメフラシの卵。




エボシガイがびっしり付いたガラス瓶。
エボシガイは海面を漂うものに付着するそうです。この日は太平洋上に台風が発生していて、そのうねりで運ばれてきたようです。


ドローン。
コントロールを失って海面へ墜落してしまったのでしょうか?ドローンには数字のようなものも見えます。

海岸へ打ち上げられる漂着物を見ると、南房総の海で暮らす生き物の豊かさを実感出来ます。また人間由来で海岸へ流れ着いた物を見ると人の行動や思考も分かるような気がします。


ねこじゃ

2021-04-28 07:07:41 | 
先日海岸を歩いていた時、地元の方がいたので挨拶をしたところ、少し世間話になり別れ際に「ネコジャやるよ」とタカラガイを頂きました。

ネコジャって房州弁ぽいなと思い、帰ってから「いへいじょ」で調べてみたらネコジャラ=宝貝とありました。
海辺に住む房州人にとってタカラガイは身近な貝殻だったんだろうと想像出来ます。
私もタカラガイは好きな貝殻の一つで海岸で見つけると必ず拾う貝殻です。
タカラガイはたくさんの種類があります。

左からヤクシマダカラ、ホシキヌタ、ヤナギシボリ、ナツメモドキ、ハナマルユキ。

左からコモンダカラ、オミナエシダカラ、イボダカラ、カノコダカラ、アジロダカラ、アヤメダカラ。

左からハツユキダカラ、ハナビラダカラ、ウキダカラ、カモンダカラ、シボリダカラ、サメダカラ。

房州生まれの房州育ちの私でも房州弁はほとんど耳にする機会は無くて、海辺へ行きたまたま出会った年配の方と話す時に房州弁を聞くくらいです。
海辺の道に座り込んで仲良く話しているおばあちゃん達の姿を見ると、時がゆっくりと流れていて昔懐かしいような気持ちになります。

南房総の海浜植物・花編その2

2021-04-27 08:48:51 | 植物




南房総の海岸ではハマヒルガオの群落が点在していて、春になるとピンク色の花が絨毯のように咲いています。

ハマヒルガオと言えばピンク色が普通ですが、とても珍しい白い花のハマヒルガオもあるのです。ピンクのハマヒルガオに混ざって咲いているので、白い花を探しながらの花見も楽しいものです。

赤い茎に白い花が鮮やかなハマボッス。

ハマボウフウは砂地を這うように葉を広げ小さな白い花を咲かせます。

海岸に自生しているツルナは葉の根元に黄色く小さな花が咲きます。


そして暖かな陽気に誘われたのか波打ち際近くに止まっていたトンボ。
サラサヤンマは千葉県ではレッドデータリストで準絶滅危惧種となっていました。黄色の目立つトンボを初めて見て感動したのですが、それが絶滅に瀕していると知り、次にまた会えればサラサヤンマの数が増えていることになるでしょうし、絶滅していたらもう会うことはないのかと思うと複雑な気持ちです。普段目にする生き物たちがとても貴重なもので、いついなくなってもおかしくない現状はとても心が切なくなりました。


南房総の海浜植物・花編その1

2021-04-26 07:02:37 | 植物
春になると海浜植物の花がつぎつぎ咲き始めます。そんな花々を眺めつつ歩ける自然がすぐ側にあるというのは最高です。しかも花々は心を癒やしてくれている感じがします。
南房総の海岸でハマダイコンの花が真っ先に咲き始めます。

3月の終わり頃に目にしたのはハマエンドウの花。

ハマニガナの黄色い花。


そしてコウボウムギの花。


ミヤコグサの花。海浜植物ではありませんが、小さな花がとてもかわいい。

ミヤコグサの花見をした海岸ではシーグラスを拾いました。

また同じ海岸ではインク瓶が半分埋まっていて、取り出すと綺麗な青色の瓶でした。
海岸を歩くことは宝探しに似ていて楽しいものです。