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南房総館山・なぎさの自然詩

南房総館山の自然や海での出来事を紹介しています。

アオイガイとカルガモ親子

2023-05-30 22:05:27 | 海岸での出来事
今日のビーチコーミングではアオイガイと出逢いました。


海藻などの漂着物と同じような場所に打ち上げられていました。
約5cmくらいの大きさです。


そして沖を見ると海上自衛隊の護衛艦が4隻も碇泊しているのが見えました。
この写真に写っているのは船首に181と番号が書かれていて、ネットで調べてみたら「ひゅうが」というヘリコプターを搭載できる空母のようです。


黄色くて5mmほどの小さな花を咲かせていたタイトゴメ。
海岸では岩上で自生している海浜植物なのですが、ネットでは日本原産の多肉植物と紹介されていました。


ビーチコーミングの帰り道ではカルガモの親子に出逢いました。
初めてカルガモのヒナを見たのですが、とっても可愛くて写真を撮りながらもカワイイを連呼してしまいました。
しかし親鳥と2羽のヒナしか見当たらず、他のヒナ達はどうなってしまったのでしょうか?
トビが近づくと草むらに隠れていて、しばらくすると川を遡り移動していきました。
カルガモ親子を見る前にはカワセミが魚を咥えて、川の方へ飛んで行き、またすぐ戻ってきたので、子育てに忙しいのかもしれません。
この時期の鳥達は皆忙しそうにしているので、なかなか同じ場所でじっとしている事が無いのです。
雨上がりの海岸では子育てに忙しい鳥達が活動的でしたが、それとは対象的に、護衛艦の浮かぶ館山湾は威圧感のある風景でいつもの海岸ではないみたいでした。





海辺の野鳥観察

2023-05-23 20:05:50 | 

ここ数日の海岸散歩で見かけた海鳥達、まずはシロチドリです。


シロチドリの親子。
2023.5.08に出逢ったヒナは2羽。ふわふわしてとても可愛いくて、小さいのに動きが素早くて驚きました。
メスは近くにいてヒナを守り、オスは少し離れた場所でピーョッと鳴いて警戒していました。


そして同じ海岸で2023.5.18のヒナ。
親鳥とほぼ同じ大きさに成長していました。
飛べるようになるには後もう少しという感じです。
しかし2羽だったヒナは1羽しか見当たらず、トビがウロウロしていたので、もしかしてヒナを狙っていたのかもしれないと気になりました。
普通は砂浜へ直に3個の卵を産むそうで、このヒナは生き残った最後の子かもしれず、なんとか無事に育って欲しいと思いました。


2023.05.19には磯で休憩中だったキアシシギと摂餌中のキョウジョシギと出逢いました。
キョウジョシギはキアシシギの近くを気にせず通り抜けたので、キアシシギが戸惑って場所を譲っていました。


そして海岸では気付かなかったのですが、写真を確認していたら足環の着けられたキアシシギが1羽いました。
私自身が足環付の渡り鳥を見たのが初めてだったのでとても感動しました。
左が金属製、右が緑っぽいプラスチック製のようで、どこから来たのでしょうか?
東南アジアからオーストラリアで越冬し、シベリアやカムチャツカで繁殖するそうで、そこへ向かう途中にこの海岸へ立ち寄ったようです。
南から北へ長い旅路を移動しているキアシシギは疲れているのか短い時間でも目を瞑り休息し、しばらくすると採餌してというのを繰り返していました。
キアシシギのような渡り鳥は夜でも目的地に向かって飛ぶそうです。
暗い中を飛ぶ渡り鳥は強い光に誘引されてしまうことがあるそうで、以前渡り鳥が野球場に飛来してプロ野球の試合が中断したことが話題となっていましたが、これは光害(ひかりがい)と呼ばれるそうです。
個人的には花火大会も光害と同じだと思っているのですが、長時間にわたる花火の光と爆発音は渡り鳥を混乱させてしまうことにもなり、夜間の活動を妨げることになってしまいます。
なので夏になると、日本中で花火大会が行われるのを見聞きするたびに、渡り鳥達がなんとか無事に過ごして欲しいと思っています。
人の娯楽活動が野生動物に良くない影響を与えてしまうのは悲しいし、大好きな鳥達の為にも何か自分に出来ることはないかと考えています。








キアシシギとキリガイ

2023-05-13 22:00:03 | 海岸での出来事

雨混じりの空模様の中で海岸を歩いていると、キアシシギと出逢いました。
波打ち際で嘴を砂に入れて餌となる生き物を探しながら歩いていました。
その後ろをビーチコーミングしながらゆっくりついて行きます。
磯場に着くとキアシシギは水浴び中。
キアシシギに続くようにキョウジョシギも水浴びを始めました。


水浴びが終わり、入念な羽繕いをしていた鳥達。
キアシシギは時々目を瞑りお休み中でした。
しばらく観察していると休憩が終わり、磯から飛び立っていきました。


鳥達と別れて砂丘に咲くハマボウフウとハマヒルガオを観賞していると、コチドリの声が聞こえました。


砂浜をあっという間に走り去るコチドリを見失わないように目で追いかけます。
すると砂浜で採餌中のキョウジョシギがコチドリに近づいてきました。
さっきはキアシシギと一緒だったし、キョウジョシギは一羽でいるのが不安なのかもしれません。


海岸で鳥達と過ごしながら拾い集めた貝殻たち。
白くて細長いのは初見の貝殻で、タケノコガイ科のキリガイというそうで比較的深いところで暮らすそうです。
約8cmの長さで先端が欠けていたのが残念ですが、完品ならば10cmくらいになりそうです。

土曜日の割には人がとても少なくて、鳥達がイキイキと活動していました。
一緒にビーチコーミングしていたキアシシギ、キョウジョシギ、コチドリの他にハクセキレイ、カラス、トビ、カワセミ。
ウグイス、ヒヨドリ、カワラヒワの鳴き声と波音だけ聞こえる海岸は自然本来の姿なのかもしれません。