たまのあしあと

きままな日々の日記などなど。

望年山行 in 八ヶ岳 2015

2016年01月05日 | 旅日記-山編

恒例の望年山行、今年も八ヶ岳に行ってきました!

山納めでもあるけれど、雪山始めでもあるこの望年山行。
気になるのは雪の状況。

去年はこの時期にしては多かったけど、今年は八ヶ岳も雪が少ないのです・・・。
12月に入ってから雪の量とか天気予報とかチェックするんだけども、
ちっとも降ってくれない、増えてくれない雪・・・。
降ってもその後の気温が高くて融けちゃうありさま。

ふかふかの雪は期待できないけれど、まぁ、雪がまったく無いわけではないので
それでも楽しみなんだけどね。
 

電車、バスを乗り継いで、やってきました美濃戸口。
雪はまーったくありません^^; 



美濃戸へ。
あはは、本当に冬?12月末?
凍ってないから歩きやすくていいのだけど。 

結局雪もなく。
たまーに水溜りの水が凍ってるくらいで美濃戸に到着。 

さすがにこの辺りは凍ってました。 

お久しぶりのこの看板。いよいよ山の中へ。
今回は南沢を登って行きますよ。 

雪はうっすらとあるくらい。
でも、岩の上にうすーくあるだけだから余計に滑って歩きにくい・・・ 

途中、まったく雪がないところも・・・・。
ホントにどうなってるんでしょうね、今シーズン。
雪山を歩きに来たはずなのに。 

でもどんどん登っていくうちに、やっと雪山の景色に♪
少し暑いくらいだったけど、雪が出てくると空気がキーンと冷たくて心地良い。
あぁ~、久しぶりの感覚! 

雪を踏みながら歩く感覚も楽しい。
途中うっかり南沢小滝?の方に迷い込んじゃった^^; 
アイスクライミングをやっている人もいて、楽しそうだったな。

あ、今回お天気には恵まれず・・・
どーんよりな中を登って行きます。
晴れていると青と白の輝く景色なのに、こうなるとなんだかちょっと寂しげですね。



どーんと景色がいいはずだけど、お山はガスの中。 

今回は行者小屋に泊まります。
小屋までもうすぐ。だいぶ冷えてきたから、温かい小屋の中で早くぬくぬくしたいな~。 

到着!この日から冬季営業が始まったそうです。 

扉を開けて中に入ると、ふわ~っと温かい空気に包まれて。
冷たかったほっぺがかーっと熱くなって、これまた雪山に来たんだなーって実感します。

おいしそうなおでんもありましたよ♪

結局食べたのはカップラーメン(笑)
おやつもたくさん持ってきたし、夕飯が入らなくなると困るしね^^;
でも、山で食べるカップ麺はホントにおいしいね。 

お天気もこんなだし、やっぱりほとんどの人が赤岳鉱泉の方に行くからか、行者小屋はすいてました。 
混んでいるのは嫌だから、狙い通りでしめしめ(笑)
お部屋も小さいスペースで仕切りがあるから、そこを自分たちだけで使うことができると、
ちょっとした個室感覚でくつろげるのもいいのです♪

こたつもあるし、やっぱりホッとできる空間で嬉しい!

おやつを食べながら、大好きな星野道夫さんの本を読んで・・・

のはずだったけど。
近くにいたおじちゃんたちとこたつに入っておしゃべりしたから、1ページも読めなかった(笑)

でも、ファンキーなお話し(笑)からキリマンジャロ登山の話しまで、
いろんなお話しが聞けて楽しかった!!
こたつを囲むと、初対面でもなんとなく話しやすくていいものですね。

そんなわけであっという間に夕飯の時間。

なんと!ビーフシチューでした♪
赤岳鉱泉の豪華な食事も魅力的だったけど、これまたこちらも豪華!
やっぱりこっちにして正解だった~。

あ、石井スポーツのメンバーカード特典で、白ワインもらっちゃった♪
これまたフルーティで飲みやすくておいしかった~ 

夕飯の後はまたこたつに入ってごろごろしてたら、そのままうとうと(笑)
あ、あぶなかった~!慌てて寝る準備をして布団にもぐりこみます。

消灯時間を過ぎるとストーブも消されるので、布団から出ている顔がちょっと寒くなるけど、
布団をしっかりとあごのところまで上げて寝たらぽかぽかぐっすり眠れました。

朝!朝ごはん♪

そうそう。朝はやっぱり冷えていて、お布団のぬくもりが恋しくてなかなか出られず^^;
しかもお天気は相変わらずどーんより。
今日は稜線上は暴風が吹くって予報だったので^^;
もう上に登ろうって気持ちもほとんど消えかけていて(笑) 

「ごはんですよ~」の合図があるまで、ダラダラずーっともぐりこんでました。

ごはんを食べ終わる頃、なんとまさかの青空が~!!!
ってことはもちろんなく・・・、無情なガスガス真っ白な世界。

心配だった風は、小屋の辺りではほとんどありません。
どうしようかちょっと迷ったけど、とりあえず様子を見ながら少しずつ登ってみることに。

あ、どこに登るか書いてませんでしたね。
今回はいよいよ赤岳に登ることにしたのです♪

去年は2月にチャレンジしようとしたけど、やっぱり暴風予報で諦めた赤岳。
さてさて。今回登らせてもらえるのかな?

小屋前で準備をして。
あんまり寒くない。強い冬型の気圧配置だったけど、それでもやっぱり気温が高いみたい。

でも。稜線上は風が強いだろうからしっかりと防寒。
今シーズン初のピッケルとアイゼンにキリリと気持ちも引き締まります。
アイゼンを装着してザクザク足を踏み鳴らすと、足元にこれまた久しぶりの感覚。
8:05 に出発。いよいよ雪山だ~! 

地蔵尾根から登ろうかと思っていたけど、お地蔵さんの先のやせ尾根を強風の中歩くのは怖いし
文三郎だと雪山講習で登ったし、5月末にも登ったしで(地蔵尾根はもうずいぶん登ってない・・・)
結局今回も文三郎道から登ることにしました。

ザクッザクッ。夜の間にうっすらと雪が積もったみたいだけど。
その下の雪は固く締まっていて、アイゼンが気持ちよくきまる♪
1歩1歩上を目指す感覚をしっかりと感じることができるのも雪山のいいところ。

やがて鉄の階段が出てきました。
うっすらと雪を被っているくらいなので、アイゼンを引っ掛けないように気をつけて。

上もガスガス真っ白^^;
でもある程度視界もあるし、トレースもしっかりついているので去年の天狗岳の時みたいな怖さはなく。
ホント雪の状況とか視界があるかないかで、こうも雪山の難易度って変わるんですね。 

予報では風速27mって出てたりもしたのでかなり恐る恐るだったけど、拍子抜けするくらい風は弱い。
でもやっぱり冬の赤岳。標高を上げるにつれて強い風が吹く間隔がだんだんと短くなってきます。
(帰って来て調べたら、結局山頂付近で風速17mくらいだったようで、暴風というほどではありませんでした)

中岳分岐辺りではビュービュー強風に加えてどーんと突風も!
私たちの後ろを歩いていたグループはここで引き返して行きます。
確かにこの先のことを考えると、このまま進むのは危ない・・・。

私たちも引き返そうかどうしようか、強風の中叫ぶようにして相談していたら、
下りて来た方が「ここが一番風が強いよ。少し登ったら風は収まるから。」って教えてくれて。

私たちの時も同じように風が収まってくれるか分からないけど、
この日のお天気はだんだんと回復傾向だったので、再び様子を見ながら登っていくことにしました。
ちなみに、特に雪山では「この先登って安全に下れるか?」ってのを意識しながら登るようにしています。

風は怖いくらい強いけど時々収まる時があるので、耐風姿勢で耐えながらとりあえずじわじわと歩を進めます。
そしたら!アドバイス通り少し風は収まったんです。一番強かったのはキレット分岐手前くらいまでだったかな。

いよいよ赤岳直下の岩場にたどり着きました。
ここまで来ると時々突風が吹くくらい。
強い風が吹く前は、上空の遠くの方からこっちに向かって「ごぉーーー」って音が近づいてくるから
それに合わせて耐風姿勢をとって。 

前回、雪山講習で来たときは、直前に南岸低気圧がもたらした雪がたっぷりだったけど
今回は雪が少なくて、岩や鎖にアイゼンを引っ掛けないように気を遣いました。
もうちょっと雪があった方が歩きやすいかな。

竜頭峰分岐に到着。山頂まであとちょっと! 

慎重に梯子を登ったら・・・・ 

やっほーう!着きました!!
10:02 赤岳山頂に到着~♪

あはは、展望はまったくありません!
でも、諦めかけた赤岳山頂に立つことができて嬉しい~ 
時々雪か氷の粒か分からないものが顔にバチバチ当たって痛い~けど、嬉しい~

登れたことに感謝して、下りの安全を祈願します。かなり真剣!(笑) 

赤岳頂上山荘は冬季休業中。

さ。景色もないことだし下りましょう。
地蔵尾根を下ろうかと思ったけど、やっぱり来た道を戻ります。 

へっぴり腰だけど、へっぴり腰なりに頑張って下り中^^;

岩が露出していたりうっすらとしか雪が乗っていない所も多いので、下りにくい・・・。
慎重に足の置き場を選びつつ下って。

岩場を無事に下りてホッとしたのも束の間、お次は強風。
中岳分岐辺りまでは、風に煽られてバランスを崩さないように踏ん張って。
だいぶ下って余裕が出た頃、風に向かって両手を広げたらふわぁっと浮きそうで(そんなわけないけど)
ちょっと楽しかった♪

樹林帯に入ると嘘みたいに風は弱まって。 
目標だった赤岳に登れたって充実感がじわじわと込み上げてきます。

ここらでやっと雪ん子登場。やっと余裕が出てきました(笑) 

ふと空を見上げると、青空が!!
もうちょっと早く晴れてくれたら良かったのになー。
でも、青空のご褒美をもらったってことにしておこう。 

そーだそーだ!と謎の生き物が言ってくれました(笑) 

行者小屋を見たらさらにホッとして、急におなかがすいてきちゃった(笑)
とりあえず無事に戻ってきましたよ~(11:05) 

でも帰りのバスがあるからのんびりはできなくて。
少し休憩したら下山です。

帰りは赤岳鉱泉を経由して北沢を歩くことにしました。

急速に青空が広がって・・・。
ああ、こんな景色が見たかったのだよ~。やっぱり雪山は綺麗だね。 

赤岳鉱泉はたくさんの人で賑わっていました。
ここでアイゼンを外して。
あ、冬の間だけ販売される「冬の赤岳バッジ」と「冬の硫黄岳バッジ」も買いましたよん♪ 

なかなか凍らなかったらしいアイスキャンディーはこんな感じでした。
楽しそうだな~♪ 

帰り道は木漏れ日で明るくなった穏やかな道をうきうきと。 

神々しい景色。また来よう!次は晴れの中歩けますように。 

北沢は南沢に比べて段差も少ないし、ずーっと雪もあるから歩きやすかったです。
少し遠回りにはなるけど、行きもここを歩けば良かったね・・・。 

堰堤広場から先は凍結していて、油断するとつるっと滑ります・・・。

美濃戸に向けて歩いていると。前から見覚えのある姿・・・。
あ!山の師匠!!
そう、私たちに雪山のことを教えてくれて、雪山講習では赤岳に導いてくれた師匠とばったり!!!

自分たちだけで赤岳に登れましたよって報告しようと思っていたから、ホントにびっくりでした。
八ヶ岳はこんなサプライズな贈り物もくれました♪ 直接報告できて嬉しかった~♪ 

ここまで戻ってきましたよん。空はすっかり青空♪ 

さらに歩いてようやく美濃戸口に到着~!
さぁ~、お風呂だお風呂だ♪

今回はこのすぐそばにできた J&N というカフェにも寄ってこようと思っていたけど、
さすがに時間がなくて。次のお楽しみに。

バスの中からは、青空に真っ白に輝く山々という景色を見ることができました。
ううーん、もう1日ずれていたら。残念~。 

茅野に着いたら、電車までの短い時間に立ち食いそば!
おなかぺこぺこだったし、おいしかった!熱々のおつゆが身体にしみる~。

なんだか、今写真を見ていても、お天気が悪くて景色も見れず、
いったい何が楽しいんだろうって思ってしまいそうだけど。

1つの目標だった冬の赤岳に登れることができて(雪は少なかったけどね)
充実してすごく楽しい望年山行で1年を締めくくることができました! 

おまけ。
あずさから見えた駒様。素敵!

来年も(もう今年だけど^^;)安全に楽しく山を歩くことができますように!!

 

2015.12.26~12.27  八ヶ岳 赤岳 

 



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2 コメント

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Unknown (momomo)
2016-01-06 20:57:50
たまちゃん、あけましておめでとう。
今年もよろしくねー。

それにしても雪がないねえ。1月間近でこんなの見たの初めての気がするよー。
でも念願の赤岳登頂、おめでとう。
風の向き次第だけど、北側に下らなくて正解かも。
下ったら晴れというのはまあ仕方ないとして、
こんどはぜひ、晴れの赤岳レポート読みたいなあ。

たまちゃんは食べ物の写真、いつもおいしそうに撮るねえ(笑)。
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今年もよろしくお願いします! (momomoさんへ)
2016-01-15 21:15:36
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます!
今年もいろいろ楽しみましょうね♪
よろしくお願いします。

momoさんでも見たことがないくらいの雪の少なさなんですねー。
ホント今年はどうしたんでしょう。やっと少しずつ降るようになってきたみたいですけど。
今度はどかっと被害が出るような降り方にならないことを願うばかりです。

赤岳、やーっと登れました♪
天気は残念だったけど^^;それでも楽しかったです。
でも次はやっぱりお天気がいい日に登りたいな(笑)
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